ただ、保育施設によって対応の流れなどに若干違いはあるので、
一例として参考にしてみてください。
2.保育中に子どもが 発熱 した時の基本的な対応
発熱 の基準は37.5℃です。
新型コロナウィルスが流行してから、
この 発熱 の基準は一般的によく目にすると思います。
保育園でも、基本的には37.5℃以上を 発熱 として判断しますが、
子どもの平熱やその時々の状況により、
判断の基準が変わることもあります。
例えば、平熱が36.2℃と37.0℃とでは、
37.5℃になった時の平熱との温度差に違いがありますよね。
また、激しい運動の後や、強い日差しの下で遊んだ後などは、
上手く体温調節できず、体温が高くなることがあるのです。
このように、個々の平熱や、状況により、
すぐ 発熱 と判断せず、場合によっては少し経過を見ることもあります。
【① 状態の把握・判断】
まずは、子どもの状態をしっかりと把握することが大切です。
検温は、念のため2度行うと間違いがないと思います。
特に、37.5前後の時は、
嘔吐などの症状がなければ、水分補給をして30分程経ってから再度検温すると良いでしょう。
また、だるそうにしている、嘔吐をした、お腹を痛がる、下痢をした、発疹があるなど、
発熱 の他に症状がないかしっかりと視診しましょう。
このように全身の症状を把握した上で、
保護者に連絡した方が良いと判断した場合、速やかに連絡を入れます。
【② 保護者に連絡】
保護者への連絡は、
携帯電話や職場など、指定された緊急連絡先に電話を入れます。
子どもの状態を伝え、
お迎えに来てもらうようお願いします。
保護者への連絡については、
各園で方針に若干違いのあるところだと思います。
基本的には、37.5℃以上を 発熱 と判断しますが、
37.5℃ですぐに連絡するのではなく、
水分補給などを行いながらしばらく経過観察して判断する場合もあります。
判断が難しい場合は、
一度保護者に連絡を入れて状況を伝え、
更に熱が上がったり、他の症状が出たりした場合はすぐにお迎えに来てもらうという対応方法もあります。
しかし現在は、新型コロナウィルスの流行状況などから、
37.5℃でもすぐに連絡し、お迎えをお願いする園もあるでしょう。
【③ 経過観察】
・安静に過ごせる場所の確保
・水分補給
・冷やすまたは温める
お迎えが来るまでは、
可能であれば別室で過ごし、経過観察します。
子どもは38℃程あっても意外と活動的で、遊ぼうとする姿も多いので、
寝ない場合も布団を敷いて、すぐ横になれる環境を作りながら様子を見ましょう。
水分補給をこまめに行い、
暑がる場合は衣服を調節したり、寒がる場合は温めたりと、
子どもの様子により対応します。
高熱の場合は、子どもが嫌がらなければ、
首の付け根や脇の下、足の付け根などを、タオルを巻いた保冷剤などで冷やすと良いでしょう。
【④ 保護者に様子を伝える】
保護者がお迎えにきたら、子どもの様子を伝えます。
発熱 の経過、その他の症状、園での感染症流行状況などを伝えることで、
病院でも診察がスムーズです。
3. 発熱 した時こんな症状に注意!
発熱 に関連して、注意したい症状があります。
それは、乳幼児に多い『熱性けいれん』。
熱性けいれんとは、 発熱 に伴うけいれん発作のことで、
一時的に意識がなくなったり、筋肉の硬直や脱力、白目になるなどの症状が見られ、
おさまらない場合は救急車を呼ぶこともあります。
高熱が出ることで発症する場合が多く、
一度熱性けいれんになると、 発熱 時に繰り返すことも。
ですから、熱性けいれんになったことのある子どもの場合は、
発熱 時の対応について事前に家庭とも確認する必要があります。
いかがでしたか?
今回は、保育中に子どもが 発熱 した時の対応についてご紹介しました。
保育現場に出ると必ず経験する対応ですので、
しっかりと理解しておきましょう。
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