子どもの三大夏風邪としても有名な ヘルパンギーナ という病気を知ってしますか? ヘルパンギーナ は、保育園でも夏に流行する身近な病気です。そのため、保育士は正しい病気の知識を知っておきましょう!今回は、この ヘルパンギーナ についてご紹介します。
1. ヘルパンギーナ は子どもの三大夏風邪の一つ
保育士を目指している皆さんこんにちは!
今回ご紹介するのは、 ヘルパンギーナ という子どもの病気について。
ところで皆さんは、 ヘルパンギーナ という病名を聞いたことがありますか?
初めて聞くとなんだか外人さんの名前のようで、イマイチどんな病気なのか想像がつきませんよね。
ヘルパンギーナ という病名は、ドイツ語の「ヘルペス(水疱)」と「アンギーナ(喉の炎症)」という言葉に由来しています。
今回ご紹介するこの ヘルパンギーナ と、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)を子どもの三大夏風邪とも言います。
子どもの三大夏風邪
・ヘルパンギーナ
・手足口病
・咽頭結膜熱(プール熱)
これらは、保育園でもこれからの夏に流行る身近な病気です。
そのため、保育士としては主な症状や予防法などを知っておきたいところですね。
そこで今回は、 ヘルパンギーナ という病気について一緒に確認していきましょう!
2. ヘルパンギーナ ってどんな病気?
ヘルパンギーナ は、乳幼児を中心に夏に流行する急性のウイルス性咽頭炎です。
毎年5月頃から増加し始め、7月頃にかけてピークを迎えます。
その後、8月頃から減少を始め、9~10月にかけて毎年ほとんど見られなくなります。
ヘルパンギーナ にかかる年齢は5歳以下が全体の90%以上を占めています。
中でも1歳代がもっとも多く、2、3、4歳代の順に続きます。
0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されているようです。
0〜1歳児クラスを担当する保育士は、特に注意したい病気ですね。
【主な症状】
ヘルパンギーナ の主な症状は、1〜3日続く急な発熱と口の中にたくさんできる水疱(水ぶくれ)や発疹です。
喉が赤く腫れて、喉や発疹の痛みは3〜4日続きます。
ヘルパンギーナ の特効薬は、残念ながらありません。
治療は症状を和らげる対症療法を行います。
基本的には、子どもの免疫力で自然に治っていきます。
ですが発熱時に熱性けいれんを伴う場合や、
喉や水疱(水ぶくれ)が痛いため不機嫌になったり、飲食を拒否した場合の脱水症には注意が必要です。
潜伏期間(ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間)は2〜4日です。
主な症状
・39度以上の急な発熱(1〜3日続く)
・喉の痛み、口の中にたくさんできる水疱(水ぶくれ)や発疹
・飲食ができず脱水症になることも
・熱性けいれんを起こすことも
【原因と予防法】
ヘルパンギーナ は、主にコクサッキーウイルスA群というウイルスに感染することで発症します。
しかしこのウイルスには他にも型がいくつかあるため、何度もかかってしまう子どももいます。
感染経路は主に、くしゃみや咳などによる飛沫感染とウイルスを直接触る接触感染です。
保育園では鼻水やよだれのついたおもちゃ、衣類・ドアノブなどについたウイルスからの接触感染が考えられます。
回復後も口(呼吸器)から1〜2週間、そして便からは2〜4週間と長期間にわたってウイルスが排出されます。
そのため保育士は、オムツ替えなどの時には特に注意しましょう。
子どもの便に触れた手で、口や鼻を触って接触感染しないようにしてくださいね。
また子ども自身のトイレ後の手洗いも大切です。
保育園などで流行してしまった場合は、より一層手洗い、うがいやアルコールによる手指消毒を全員で徹底しましょう!
また予防策として、基本的なことですが日頃から行うおもちゃや建具の消毒も大切です。
【登園制限】
ヘルパンギーナ は、学校や保育園において予防すべき伝染病の中には明確に規定されていません。
そのため保育園への登園は、熱が下がってから丸一日経過した後、食欲と元気が戻ってからになります。
そして回復し登園した後も、保育士は子どもの健康観察に注意しましょう。
喉の痛みなどで熱い給食が食べづらそうにしていないか?
水分を摂りづらそうにしていないか?
など気にかけてあげてくださいね。
また、前述の通り回復後も便や呼吸器から長期間に渡ってウイルスが排出されます。
そのため保育士はオムツ替えや子どものトイレの際も、自身の手洗いと子どもの手洗いを徹底するように声かけしてあげてくださいね。
3.保育士も感染予防に努めよう!
いかがでしたか?
今回は子どもの三大夏風邪の一つとも言われている ヘルパンギーナ についてご紹介しました。
ヘルパンギーナ は子どもが多くかかる病気ですが、まれに大人もかかる可能性があります。
予防法は手洗い、うがいや手指消毒、マスクの着用や、おもちゃや建具のアルコール消毒など、新型コロナウイルス対策同様に基本的なことが大切になります。
小さい子ども達は自分で予防ができないことも多いため、周りの保護者や保育士ができる限りの予防を徹底してあげましょう!
また子ども達を守るためにも、正しい病気の知識を身につけて保育士自身の健康も守ってくださいね。
未来の保育士さんを応援しています♪
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