いつ起こるかわかならい災害に対して、保育の中でも意識が高まっています。 防災 についての知識は、保育士だけでなく、子ども達にも伝えることが大切。今回は、 防災 について子ども達にどう伝えていくかを取り上げました。ぜひ参考にしてみてください。
1.保育の中で 防災 について考えよう
いつ起きてもおかしくない地震や、
ここ数年頻度が高くなっている大雨・洪水など、
災害が身近になっています。
保育の中でも、 防災 についての意識が高まり、
色々な災害、状況を想定しての避難訓練が行われている園も。
子ども達の命、自分の命を守るために、
防災 についての意識をより高めていきたいところです。
防災 についての意識は、保育士だけでなく、
子ども達にも持ってもらうことが大切だと感じます。
もちろん、災害時には保育士が責任をもって子ども達を守ることが大前提ですが、
集団でいる子ども達を安全に避難させるためには、
子ども達の協力も必要です。
そこで今回は、『 防災 について考えよう』をテーマに、
保育の中で、 防災 について子ども達にどう伝えていくかを取り上げたいと思います。
2. 防災 について子どもにどう伝える?
子ども達に、 防災 について伝えるには、
まず年齢に合った内容であることが大切。
幼児クラスであれば、ある程度状況をイメージしたり理解できたりしますが、
乳児クラスでは理解が難しいので、
例えば、日頃から保育士の合図で集まる練習をしておくなど、
保育士側の工夫が必要です。
今回は、幼児クラス向けの内容をご紹介します。
【伝える内容】
子ども達に 防災 について伝える時、
まず、伝える内容はどのようなものがいいのか確認しておきましょう。
≪災害の種類≫
地震や火災などの災害は、どの地域でも起こりうるもの。
特に地震については、
発生の確率が高まっている地域も多いので、
子ども達にしっかりと伝えておきたい災害です。
地域によっては洪水や土砂災害なども考えられます。
保育園の周りに川や山がある場合は、
洪水や土砂災害に対しての意識も持たなければなりません。
≪避難方法≫
避難方法は具体的に伝えることが大切です。
例えば地震の時は、『テーブルの下にもぐる』ということだけでなく、
『テーブルの下にもぐって体を丸め、頭を抱えた姿勢で先生の合図があるまで動かない』
など、具体的に伝えると子ども達もわかりやすいでしょう。
物が落ちてくる可能性のある場所、窓ガラスの近くなど、
保育園の中で避難時に近寄ってはいけない場所などを確認することも大切です。
洪水や土砂災害などでは、どういった場所に避難するのか、
また、近づいてはいけない場所なども伝えましょう。
≪防災グッズ≫
保育園で用意されている防災グッズを子ども達に知ってもらうことも大切です。
いつも先生が背負っている避難リュックにはどのようなものが入っているのか、
ヘルメットや防災頭巾の大切さ、
園に備蓄してある防災グッズなどを子ども達に伝えることで、
防災 に対しての関心が高まると思います。
【伝え方】
防災 についての話は、
「もしも実際に起こったら…」の話なので、
子ども達がイメージしやすいように伝えることが大切です。
視覚的に伝えることが有効なので、
災害に関する絵本や紙芝居、自作の絵を使いながら伝えたり、
防災グッズを実際に見せたりすることで、
子ども達も理解しやすいでしょう。
また、避難訓練では実際の状況に限りなく近い想定で行うことが何よりも大切です。
保育士がしっかりと実践することで、
子ども達も真剣に取り組むようになります。
避難訓練後は、おさらいとして子ども達と振り返りを行いましょう。
3.災害に備え、 防災 の意識を
いかがでしたか?
今回は、『 防災 について考えよう』をテーマに、
保育の中で、 防災 について子ども達にどう伝えていくかを取り上げました。
災害はいつ起きるかわからないからこそ、
日頃からの備え、意識が大切です。
もし、保育中に災害が起きてしまったら、
子ども達の命を守るのはもちろん保育士。
そのためにも、子ども達に 防災 について正しい知識を伝えることが必要です。
ただ、過度に怖がらせることにならないよう、
伝え方、言葉の選び方などには注意しなければなりません。
子ども達が理解しやすいよう、年齢に合った伝え方を工夫しましょう。
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