また、当時の保護者の方にいい印象を持たれなければ、子どもだけでなく、孫まで同じ保育園に入園することはないはずです。
子どもだけでなく、孫まで親子2世代で同じ保育園に通う。
それは、私達保育士が毎日行っている保育が受け入れてもらえた証拠だと思います。
保育士冥利に尽きる出来事ですよね
2. 僕の先生はママの先生?
ここで実際の ベテラン保育士 ならではのエピソードを1つ。
冬になるとマラソン大会を行う保育園。年長クラスともなると、足が速くなってきます。
マラソン大会とは言え、子ども達だけで走らせることはできないので、年長クラスの保育士は先頭と最後尾について走ることになっていました。
先頭を走るのは、思った以上に体力を使います。
そこで、新人の若い先生に先頭をお任せしようとしたのですが、若い先生も走るのに自信がない様子。
そこで子ども達に多数決をとってみました。
「A先生とB先生どっちが先頭がいい?」
ここでC君が思いもよらぬ発言をします。
「A先生は、年なんだから先頭はダメ!!」
「A先生は大変なことはできないんだよ!!」
実は、A先生、C君のお母さんの担任をしたことがあるんです。
A先生が自分のお母さんの先生だったことを知っていたC君はA先生のことを
大人が思う以上に年配だと思っているようです。
自分のお母さんの先生が自分の先生と思うと、そう思うのも無理はないですよね。
かわいらしい援護射撃のおかげで先頭を走ることを免れたA先生でした。
3. だから保育士は辞められない
新人保育士の時は新人保育士の、 ベテラン保育士 になれば ベテラン保育士 の楽しさがある保育士の仕事。
他の職種では生かすことが難しい出産や子育てなどの経験がすべて仕事に生かせるのも保育士のメリットの1つです。
実際に自分が体験したことで、保護者の気持ちがよりリアルにわかるようにもなります。
例えば、夜、子どもが寝てくれなくて困っているという保護者のお悩み。
独身時代は、寝ないと困るよね・・・程度にしか実感できない悩みも、実際に子育てを経験することで、それがどんなにつらい悩みなのかがわかるようになります。
子どもが寝てくれない=自分の時間がない。家事をする時間がない。ほっと一息つける時間がない。
保育園で眠くなっていたりしないか心配。など保護者にはさまざまな気持ちや悩みが生まれます。
そこで、解決できる方法を自分の経験を活かしながら探したり、提案したりできるのは ベテラン保育士 の強みかもしれません。
年齢を重ね、経験を重ね、今までの自分の経験を最大限生かせる 保育士 の仕事ぜひ長く続けていきたいですね。
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