秋の製作、担当するクラスの子どもたちにできるかなと迷っていませんか?この記事では0・1歳児から5歳児・年長まで、年齢別に任せられる工程と製作アイデアを紹介します。指導案の「ねらい」の書き方や、立体・遊べる工作への広げ方まで実習生向けに解説します。
この記事でわかること
- 担当クラスの年齢に合った製作を迷わず選べる
- 指導案の「ねらい」を自分の言葉で書けるようになる
- 作って終わりにしない、遊びに広がる製作がわかる
1. 秋の製作を保育に取り入れるねらいと選び方
秋は落ち葉やどんぐりなど、身近に素材が増える季節。
落ち葉・どんぐり・まつぼっくりなど、身近な自然物を取り入れることで、季節の変化をより身近に感じられます。
製作を通して、季節のめぐりを子どもと一緒に感じられる時期です。
ただし、同じモチーフでも年齢によって任せられる工程は大きく変わります。
まずはねらいの立て方と選び方から整理していきましょう。
年齢に加えて、「自然物を使うか」「工程数をどこまで増やすか」も、製作を選ぶときの大切な判断基準になります。
・秋の製作で子どもが経験できること
指導案の「ねらい」の欄で手が止まってしまう。
その原因は、書く内容を活動そのものと考えてしまうことにあります。
ねらいは「何を作るか」ではなく、「その活動を通して何が育つか」を書く欄です。
たとえば「どんぐりのやじろべえを作る」は活動内容。
「秋の自然物に親しみ、手指を使って作る楽しさを味わう」がねらいになります。
「○○を作る」ではなく「○○を育む」に言い換えると、書きやすくなりますよ。
ねらいの視点
- 季節の変化に気づき、自然に親しむ
- 素材の感触や色の違いを味わう
- 道具の使い方を知り、自分でやってみる
- 作ったものを見せ合い、友だちの表現に触れる
・年齢に合った秋の製作を選ぶポイント
年齢を判断するときは、次の4つを目安にしてみてください。
判断の目安
- 手指の発達(つまむ・ちぎる・切る・折る)
- 集中して取り組める時間の長さ
- 見本どおりに作るか、自分で考えて作るか
- 保育者がどこまで下準備をしておくか
とくに見落としがちなのが、集中できる時間の長さ。
工程が多いと、後半で飽きてしまう子が出てきます。
迷ったときは、工程数を減らして時間に余裕をもたせるほうが安心。
子どもも落ち着いて取り組めますよ。
2.【0・1歳児/2歳児】秋の製作は感触を楽しむ工作から
乳児クラスは、まだ道具を扱うのが難しい時期。
手や指を使って感触を味わう活動が中心になります。
| 年齢 |
任せられる工程 |
| 0・1歳児 |
手形・足形、シールを貼る、丸めた紙をのりで貼る |
| 2歳児 |
たんぽでスタンプ、紙をちぎって貼る、指スタンプ |
どちらの年齢も、保育者が形を切っておき、子どもは仕上げの一工程を担当する形が進めやすいです。
ねらいは「感触を楽しむ」「秋の色に触れる」など、体験そのものに置きましょう。
仕上がりの完成度より、素材に触れた時間そのものが大切です。
絵の具が手につくのを嫌がる子には、スタンプ台や道具を使う方法も用意しておくと安心ですよ。
0・1歳児向けの製作は、こちらの記事でも紹介しています。
3.【3歳児/4歳児】秋の製作は道具を使う工作にひろげる
3・4歳児は、はさみやのりを使った活動が増える時期。
「自分で作った」実感がもてるようになります。
| 年齢 |
任せられる工程 |
| 3歳児 |
一回切りのはさみ、のりで貼る、クレヨンで描く |
| 4歳児 |
線に沿って切る、折り紙を数回折る、複数の材料を組み合わせる |
モチーフは、きのこ・ぶどう・とんぼ・みのむしなどが取り入れやすいでしょう。
同じみのむしでも、3歳児は毛糸を巻くだけ、4歳児は自分で葉の形を切るなど工程を変えられます。
道具を使う活動では、人数分の道具の確保と使い方の確認を活動前に。
また、作ったあとに飾るだけでなく、ごっこ遊びや季節遊びにつながる製作を取り入れると活動が広がります。
デカルコマニーを使った秋の製作は、こちらで手順を紹介しています。
4.【5歳児・年長】秋の製作は立体や遊べる工作に挑戦
年長クラスは手先が育ち、見通しをもって作れるようになる時期。
工程の多い製作にも取り組めます。
5歳児(年長)向けの例
- 立体:紙コップや空き箱で作るきのこ、まつぼっくりのオブジェ
- 遊べる:どんぐりごま、とんぼのめがね、まつぼっくりのけん玉
作ったあとに遊んだり飾ったりできると、活動が一日で終わらず広がっていきます。
「どうやったらよく回るかな」と友だち同士で試す姿も見られますよ。
ねらいは「工夫して作る」「友だちと見せ合う」など、表現や関わりに置くとよいでしょう。
秋の自然物を使ったリース製作は、こちらもどうぞ。
5. 秋の工作を簡単に進めるための準備のコツ
準備の負担は、少しの工夫でぐっと減らせます。
準備のコツ
- 同じ形は型紙を作ってまとめて切っておく
- 材料は人数分より少し多めに用意する
- のりやはさみを使う工程は、机の配置を先に決めておく
- 拾ってきた落ち葉やどんぐりは、事前に乾かしておく
どんぐりは中から虫が出てくることがあるため、冷凍や煮沸で下処理をしてから使いましょう。
できあがった作品をどう飾るか迷ったら、配色とレイアウトのコツをまとめたこちらが参考になります。
6. 実習で秋の製作を任されたときに気をつけたいこと
実習で製作を任されたら、開始する前に確認したいことがあります。
確認ポイント
- 小さな材料は誤飲につながるため、年齢に応じて大きさを確認する
- 自然物を使う場合は、アレルギーの有無を先に確認する
- 進みが早い子と遅い子の差を想定し、待ち時間の過ごし方を考えておく
- 使ってよい材料や道具は園によって異なるため、事前に相談する
当日は、思ったとおりに進まないこともあります。
作品のできばえではなく、子どもが楽しめたかを大切にする姿勢が伝われば十分です。
7. 年齢に合った秋の製作で、季節を感じる時間をつくろう
ポイントまとめ
- 年齢は手指の発達と集中できる時間を目安に選ぶ
- ねらいは活動内容ではなく、育ってほしい姿を書く
- 作ったあとに遊べると活動が広がる
同じ秋のモチーフでも、年齢によって任せられる工程は変わります。
手指の発達と集中できる時間を目安に選べば、無理なく進められますよ。
そして「ねらい」は、活動の内容ではなく子どもに育ってほしい姿を書くもの。
年齢ごとの視点をもっておくと、指導案もぐっと書きやすくなります。
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