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運動会のねらいを年齢別に解説!0〜5歳児の競技例と実習日誌の例文

運動会
運動会の「ねらい」を年齢別に考えたことありますか?本記事では、0〜5歳児ごとにねらい・競技例・配慮・実習日誌の例文をわかりやすく紹介します。保育の視点や子どもの発達に合わせた関わり方も学べます。実習や記録にすぐ使えるヒントが満載です。
index

1.運動会の「ねらい」ってなに?
2.【年齢別】運動会のねらいと内容・配慮・記録文例
・【0歳児】 保育者とのふれあいで安心感を
・【1歳児】 大人と一緒に身体を動かす
・【2歳児】 簡単なルールを体験しながら達成感を味わう
・【3歳児】 友だちと一緒に活動する楽しさを感じる
・【4歳児】 仲間と協力しながらルールを守って取り組む
・【5歳児】 仲間と一緒に、目標に向かってやりとげる
3.実習日誌に活かす!「ねらい」と「子どもの姿」のつなげ方3ステップ
○ステップ1【観察】子どもの具体的な行動をありのままに記録する
○ステップ2【分析】行動の裏にある「育ち」や「気持ち」を考える
○ステップ3【関連付け】年齢別の「ねらい」と結びつける
○これでOK!例文まとめ
4.ねらいを知ると、運動会がもっとおもしろくなる

運動会のねらい、どう書けばいいの?」と悩む実習生さんへ。
運動会のねらいを理解しておくことは、実習や日誌を書くうえでとても大切です。
なぜなら、年齢によって育てたい力や関わり方が異なるため、「ねらい」を知っていると保育の見方が変わるからです。
この記事では、保育園・こども園の運動会について、0〜5歳児の年齢別に「ねらい」「競技例」「配慮」「実習日誌の例文」をわかりやすく紹介します。
運動会を通して見える“育ち”の意味を知り、安心して実習に臨みましょう

1.運動会の「ねらい」ってなに?

運動会のねらいとは、子どもの発達段階に応じて「どんな育ちを経験してほしいか」の保育の視点です。
たとえば、
・1歳児では「親子で体を動かす心地よさを味わう」
・5歳児では「仲間と協力しながらやりとげる喜びを感じる」
など、年齢によって育てたい力が少しずつ異なりま
こうした「ねらい」をもとに保育が組まれ、運動会はただの行事ではなく、その子らしい育ちが見えてくる保育の一環となります。
保育園やこども園で運動会をやる目的は何でしょうか?
それは、体を動かす楽しさを感じることはもちろん、友だちと協力する経験や、やりとげた達成感を味わうことです。
また、保護者と一緒に子どもの成長を喜び合える、園と家庭をつなぐ大切な行事でもあります。
競技だけではなく、「この年齢で、こんな姿が育っているんだな」とねらいを意識して子どもの姿を見ることで、保育の深さや意味が見えてきます。

2.【年齢別】運動会のねらいと内容・配慮・記録文例

0歳児  保育者とのふれあいで安心感を

この時期の子どもは、まだ人前に出ることや集団の雰囲気に不安を感じやすい時期です。
だからこそ、保育者や保護者と一緒に安心できる関係の中で、ゆったりと体を動かす経験が大切になります。
ねらい: 保育者と一緒に体を動かすことを楽しむ
内容(競技例): ハイハイレース、親子ふれあい遊び(例:バスごっこ)
配慮
・保護者や保育者と一緒に参加して、安心できる環境をつくる
・泣いてしまった場合は抱っこで見学するなど子どもの気持ちを優先する
記録例
「バスにのって」のふれあい遊びでは、保護者と一緒に揺れる動きを笑顔で楽しむ姿が見られた。

1歳児  大人と一緒に身体を動かす

1歳児は「自分で歩く」「大人と一緒にまねっこする」姿が見られるようになり、少しずつ行動範囲も広がってきます。
でも、まだまだ不安定な時期なので、安心できる大人と一緒に体を動かすことが心地よく感じられるのが特徴です。

ねらい: 大人と一緒に身体を動かす心地よさを味わう
内容(競技例): かけっこごっこ、親子体操
配慮
・保護者と手をつなぎ、安心できる雰囲気をつくる
・不安そうな子には「いっしょにやってみようね」とやさしく声をかける
記録例
親子での体操に参加し、安心できる人と一緒に動くことで、場の雰囲気に少しずつ慣れていく様子が見られた。

2歳児 簡単なルールを体験しながら達成感を味わう

2歳児は、自分の気持ちがはっきりしてきて、「やってみたい!」意欲がぐんと高まる時期です。
簡単なルールも少しずつ理解できるようになり、最後までやりとげる達成感を味わう経験が育ちにつながります。
ねらい: 簡単なルールのある遊びを通して、達成感を味わう
内容(競技例) 障害物ごっこ(トンネルくぐり・ジャンプなど)、動物模倣競争
配慮
・スタート位置に足形シールを貼って立つ場所がわかるようにする
・順番待ちの間、手拍子で楽しく過ごせるようにする
記録例
障害物競争では、順番を守りながら、トンネルくぐりやジャンプに意欲的に取り組む姿が見られた。

3歳児 友だちと一緒に活動する楽しさを感じる

3歳児は、少しずつ「友だちと一緒に」の意識が芽生えてくる時期です。
同じ空間で過ごす中で、まねっこをしたり、声をかけたりしながら、集団での楽しさを経験していきます。
ねらい: 友だちと一緒に身体を動かすことの楽しさを感じる
内容(競技例): 玉入れ、パラバルーン、集団リズム遊び
配慮
・活動の流れを「これから○○をするよ」とわかりやすく伝える
・不安な子には「先生といっしょにやってみよう」と寄り添う
記録例
・友だちと一緒にかごを目指して玉を投げ、チームで取り組むことを楽しむ様子があった。

4歳児 仲間と協力しながらルールを守って取り組む

4歳児になると、ルールを意識しながら仲間と一緒に取り組めるようになります。
「勝ちたい」「負けて悔しい」気持ちも芽生えはじめ、協力や我慢などの社会性の育ちが見られる時期です。
ねらい: 仲間と協力しながら、ルールを守って取り組む
内容(競技例): リレー、パラバルーン演技、表現あそび(ダンスなど)
配慮
・「〇〇ちゃんにバトンを渡そうね」など、友だちとの関わりがスムーズになる声かけをする
・困っている子には近くで声をかけて一緒にやってみせる
記録例
勝ち負けに一喜一憂しながらも、チームで力を合わせる経験が子どもたちの中に残っていくと感じた。

5歳児 仲間と一緒に、目標に向かってやりとげる

5歳児は、自分たちで考えたり、仲間と話し合ったりしながら、目的に向かって取り組む力が育つ時期です。
協力や責任感も強まり、「みんなでやりとげた!」経験が、就学に向けた自信にもつながります。

ねらい: 仲間と力を合わせ、やりとげる喜びを味わう
内容(競技例): 組体操、本格的なリレー、表現発表(ダンス・劇)
配慮
・練習の中で少しずつできるようになったことを言葉で伝え、自信につなげる
・うまくできなかった子には『がんばってたの見てたよ』と気持ちに寄り添う
記録例
組体操では、友だちと息を合わせようとする姿が見られ、達成感や仲間意識の高まりが感じられた。

3.実習日誌に活かす!「ねらい」と「子どもの姿」のつなげ方3ステップ

実習日誌を書くときは、子どもの姿をよく観察し、「ねらい」とつなげて考えることが大切です。
ここでは、わかりやすく3つのステップに分けて、書き方のポイントを紹介します。

ステップ1【観察】子どもの具体的な行動をありのままに記録する

まずは、その場で実際に見たこと・聞いたことを客観的に書くことからはじめましょう。
「〇〇していた」「〇〇と言っていた」など、事実だけを記述することを意識します。
<ここがポイント>
「うれしそうに」「がんばっていた」などの気持ちは、まずは入れなくてもOK!
“行動そのもの”を言葉にすることで、後の分析につながります。
たとえば
玉入れの場面で、隣の友だちと顔を見合わせて笑いながら玉を投げていた。

ステップ2【分析】行動の裏にある「育ち」や「気持ち」を考える

次に、行動から子どもがどんなことを感じていたのか・どんな力が育っていたのかを考えてみましょう。
ここでは、「この子はどんな気持ちで、どんな経験をしていたのかな?」の視点が大切です。
<ここがポイント>
「自信をもって取り組んでいた」「友だちと一緒に楽しむ気持ちが見られた」など、
行動に込められた育ちや感情をていねいに読み取ることで、より深い記録になります。
たとえば
一緒に玉を投げる楽しさを、友だちと共有しているように感じられた。

ステップ3【関連付け】年齢別の「ねらい」と結びつける

最後に、その姿がどの「ねらい」に結びつくかを意識して言葉にしてみましょう。
ここで、年齢別のねらいをしっかり理解していることが、記録の深みにつながります。
<ここがポイント>
「〇〇の姿から、△△のねらいが感じられた」とまとめることで、実習日誌として読みやすく、伝わりやすい文章になります。
たとえば
この姿から、「友だちと一緒に身体を動かすことの楽しさを感じる」ねらいが表れていた。

これでOK!例文まとめ

玉入れの場面で、隣の友だちと顔を見合わせて笑いながら玉を投げていた。
一緒に玉を投げる楽しさを、友だちと共有しているように感じられた。
この姿から、「友だちと一緒に活動する楽しさを感じる」ねらいが伺えた。
このように、「観察→分析→関連付け」の流れで書くと、実際の子どもの姿に根ざした、伝わる日誌になります。
慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、まずは“見たまま書いてみる”ことからスタートしてみましょう。
具体的な記述例は、先に述べた【年齢別】運動会のねらいと内容・配慮・記録文例をご確認ください。

運動会 玉入れ 笑顔のこども

4.ねらいを知ると、運動会がもっとおもしろくなる

運動会は、子どもの発達に合わせたねらいがあるからこそ、一人ひとりの成長がよりよく見えてくる大切な保育行事です。
実習日誌を書くときは、「どんな育ちが見られたかな?」と子どもの行動をよく観察し、ねらいと結びつけてみてくださいね。
運動会のねらいを知ることで、実習がもっと深く、面白く感じられるはずです。
応援しています!

執筆者:まこ 先生(保育教諭1)

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