保育で食育の活動どんな風に取り入れよう…?食育の活動内容に迷ったら、簡単な遊びから始めてみませんか?今回は、普段の保育で気軽に取り入れられる食育の遊びやゲームについてご紹介します。年齢別にご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください♪
1. 保育における食育とは?
保育における食育は、子どもの「食を営む力」の基礎作りを目標とし、
体験を重ねる中で食に興味を高めていくねらいがあります。
メモ
「食を営む力」とは、人が健やかに豊かに過ごすために必要な食生活を身につけること。
食べるだけでなく料理したり栽培したりすることなども含まれる。
食育の活動は、栽培・収穫やクッキングなどの他に、
食に関する会話やクイズ、遊びやゲームなども含まれます。
日頃の保育で当たり前のようにやっている活動の中にも、
食育につながるものがありますよね。
食育の活動は、子ども達が楽しく取り組めることをベースに考え、
幅広い体験を取り入れていきましょう。
メモ
保育の食育に関連する指針として、
「保育所における食育に関する指針」「保育所保育指針」「食育基本法」「第4次食育推進基本計画」などを確認しておきましょう。
2. 食育遊びのメリットは?
食育に遊びやゲームを取り入れるメリットは、
子どもが楽しみながら自然に「食に触れる」体験ができることです。
食育の活動は、野菜の栽培や収穫、クッキングなど、
時間をかけて取り組む必要があるものばかりではありません。
毎日の保育の中で、もう少し気軽に食育を取り入れる方法としておすすめなのが遊びやゲームです。
工夫次第で全年齢に取り入れられ、
繰り返し取り組むことで、子どもたちは自然に食に興味をもったり知識を得たりできるのです。
3. 年齢別♪食育遊び・ゲームのアイデア
・0歳児向け食育遊び【うさちゃんもぐもぐ】
【準備】
パペット(うさぎ以外でもOK)、おもちゃの食べ物
【遊び方】
・子ども達の前で保育者がパペットを見せながら話す。
(うさぎ)「お腹が空いたな~、何か食べる物無いかな~」
(保育者)「うさぎさん、お腹が空いてるんだって。何か食べる物あるかな〜?…あ!りんごがあった!」
・りんごのおもちゃを子ども達に見せる。
(保育者)「うさぎさん、はい、りんごをどうぞ!」
ヒント
りんごを見せながら「り・ん・ご」とはっきりゆっくりと言葉を伝えましょう。
・保育者がりんごのおもちゃをパペットに食べさせる。
(うさぎ)「もぐもぐもぐ…あ~りんごおいしいな~」
・他の食べ物も同じようにして繰り返す。
・繰り返しの中で興味をもった子どもには食べ物を渡して、パペットに食べさせてもらう。
【ポイント】
①くだものや野菜など身近な食べ物で繰り返し遊ぶと子ども達も覚えやすいでしょう。
②実際の食事の時間にも「うさぎさんみたいにもぐもぐしようね」と声をかけるなど、食育遊びを活かせます。
・1歳児向け食育遊び【食べ物フラッシュカード】
【準備】
食べ物が描かれたカード
【遊び方】
・子ども達に食べ物が描かれたカードを見せる。
(保育者)「これ、な~んだ!?」
・子ども達の反応を聞く。
(保育者)「大当たり!りんごだね。じゃあこれは!?」
ヒント
カードを見せながら食べ物の名前をはっきりゆっくりと繰り返しましょう。
みんな一緒に復唱するのもよいですね。
・次々にカードを見せながら子ども達に食べ物の名前を聞いていく。
【ポイント】
①最初はくだものや野菜など身近なカードからはじめ、覚えてきたら飲み物や料理名などバリエーションを増やしていきましょう。
②食事の時間の前に取り入れると、給食のメニューや食材の名前を理解でき、興味をもつきっかけとなります。
③慣れてきたらカードを見せるスピードを速めていきましょう。
・2歳児向け食育遊び【食べ物シルエットクイズ】
【準備】
表に食べ物のシルエット、裏に答えとなる食べ物が描かれたカード
【遊び方】
(保育者)「今日はみんなにクイズを出すよ」
・子ども達にシルエットカードを見せる。
(保育者)「この影、な~んだ!?」
・子ども達の反応を聞く。
(保育者)「答えは…」
・カードを裏返して見せる。
(保育者)「大当たり!りんごでした!よくわかったね♪」
ヒント
難しいものは所々で答えにつながるヒントを出していくと盛り上がります♪
・次々にカードを見せながらクイズを出していく。
【ポイント】
似たシルエットの食べ物(りんごと梨など)もあえて両方クイズにすることで、形が似ていることに気づき、覚えられます。
・3歳児向け食育遊び【食べ物クイズ わたしはだあれ?】
【遊び方】
(保育者)「今日はクイズ遊びをするよ♪わたしはだあれクイズ!先生が一つずつヒントを出していくから、答えは何かよく考えてね!」
・一つずつヒントを出していく。
(保育者)「わたしは、赤い色です」「わたしは、丸いです」「わたしは、甘いです」
・子ども達の様子を見つつ、答えが出てきそうなタイミングで「せーの」でみんなで答えを言ってもらう。
【ポイント】
①最初は全員で答えてもらい、慣れてきたら手を上げて答えてもらうなど進め方を工夫するとよいでしょう。
②慣れてきたら子どもが出題者になってもらうのもおすすめ!
・4歳児向け食育遊び【食育かるた】
【準備】
食べ物の豆知識を入れたかるた
★かるたの例↓
「あ」…赤だけじゃない、黄色やみどりのりんごもあるよ
「こ」…小麦粉はパンやパスタのもとになる
「な」…夏野菜、トマトやキュウリ、ナス、ピーマン
【ポイント】
①かるたの唱えは食育につながるような豆知識を入れた語呂のよいものにしましょう。
②絵札は子ども達に描いてもらうのもおすすめ!
・5歳児向け食育遊び【食べ物仲間わけゲーム】
【準備】
食べ物の絵カード(マグネットで貼れるようにするとよい)、ホワイトボード
【遊び方】
・お題にそって食べ物の絵カードを分類し、ホワイトボードに貼っていく。
お題①「どこからくる?」
トマト、ピーマン、レタス→畑
お米→田んぼ
さば、まぐろ、貝→海
きのこ、タケノコ→山
お題②「どんな栄養がある?」
リンゴ、キャベツ、わかめ→ビタミン、ミネラル(からだの調子を整える)
ごはん、パン、油→炭水化物、脂質(からだを動かす)
肉、魚、豆→タンパク質(からだを作る)
ヒント
分類部分は、分類の意味を絵と文字で表したり色を変えたりするとわかりやすいです。
【ポイント】
基本的な食材で慣れてきたら、給食に出てくる加工食品などを取り入れるとおもしろいですよ♪
4. 保育に役立つ!ほいコレinfoをチェック♪
今回は、食育の遊びに関してお伝えしました。
ほいコレinfoでは、この他にも運動遊びや製作遊びなどに関する記事をたくさん発信しています。
すぐ使えるアイデアがほしい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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