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子どもの 肥満 の原因は?保育園でできる予防法を看護師がかんたん解説 

肥満
年々増加している子どもの 肥満 。 肥満 が進行すると、子どもでも生活習慣病のリスクが上がります。今回は看護師の私から、子どもの 肥満 の原因と保育園でできる予防法をお伝えします。保育士さんにも子どもの 肥満 についての知識を身に付けてほしいと思います。
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1. 子どもの 肥満 の原因は?

保育士のみなさん、子どもの 肥満 が年々増加していることは知っていますか?
子どもの 肥満 を放っておくと将来的に生活習慣病などを引き起こすリスクがあります。
まずは幼児の 肥満 の基準を知っておきましょう!
 肥満 の基準
■肥満度=(実測体重−標準体重)/標準体重×100(%)
15%以上:太りぎみ
20%以上:やや太りすぎ
30%以上:太りすぎ
■カウプ指数=体重(g)÷(身長(㎝)×身長(㎝))×10
15以上19未満が正常範囲
15以下がやせすぎ
22以上が太りすぎ
 肥満 にも種類があるので、それぞれ特徴を簡単にお伝えします。
 肥満 の種類
〈単純性肥満(原発性肥満)〉
・摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っているために生じる
・身長もよく伸びる
〈症候性肥満(2次性肥満)〉
・病気が隠れていて 肥満 を呈している
・身長の伸びが悪い
 肥満 の原因
・食事・おやつ・ジュースの過剰摂取
・食事内容のバランスが悪い
・運動不足
・睡眠不足
肥満のほとんどは単純性肥満。
原因を見ると分かるように、子どもの 肥満 の原因は生活習慣が乱れることで生じることが多いです。
食事内容の見直しや、運動をすることで予防、改善することができます。
子どものうちから生活習慣を整えることがとても大事だということが分かりますよね。
そして 肥満 を放っておくことで、さまざまなリスクが生じます。
 肥満 のリスク
・生活習慣病の原因となる(2型糖尿病、脂質異常、高血圧)
・脂肪肝
・睡眠時無呼吸症候群
・腰や膝に負担がかかる
子どもの時期からの 肥満 の予防や治療はとても大事です。
ですが、体重が重いからと言って無理な食事制限や激しい運動をするのはとてもキケン!
もちろん体重を見ていくことも大事ですが、それだけでなく身長は伸びているか、生活に支障は出ていないかなど子どもの全体を診ることが必要です。
その判断をするのはむずかしいので、医師に相談をして具体的な治療方針を決めていく必要があります。

2. 保育園でできる 肥満 の予防法

つぎに保育園でできる 肥満 の予防法をお伝えします。
ぜひ保育の役立ててくださいね。

【食事はよく噛んで】

よく噛んで食べることにはメリットがたくさんあります。
よく噛むことで消化が良くなるだけではなく、脳の満腹中枢を刺激して少量の食事でも満腹感を得られます。
また血糖値の急激な上昇を防ぐことができるので、糖尿病や眠気防止の効果もあります。
「お口に入れたら10回はしっかり噛んでゴックンしようね。」と声掛けをしてみましょう。
最初のうちは、保育士さんが子どもの近くで見守り10回数えてあげてもOK!

【積極的に体を動かす】

ゲームやスマホが普及され、子ども達も体を動かす機会が減ってきています。
保育園にいる間は、できるだけ体を動かす遊びを取り入れましょう!
外遊びで思いっきり体を動かすことをおすすめします。
しかし肥満の子どもは、運動が苦手な傾向があり、さらに疲れやすくケガもしやすいので十分注意が必要です。
無理に運動をさせてしまうと、さらに運動嫌いになってしまうことがあるので逆効果。
日常のさり気ないところで体を動かすように促してみましょう。
例えば、「先生と一緒にお掃除手伝ってくれる?」
「先生とお手紙を配るのを手伝ってくれる?」
など保育の中で動く習慣をつけるだけでも運動量は上がりますよ。

【保護者とのコミュニケーションをとる】

 肥満 の予防には保護者の協力が必要不可欠です。
3歳児健診や医師から体重について指摘されている場合は、具体的な対応を聞いておきましょうね。
また保健だよりなどで 肥満 の予防法を保護者に周知することも大切です。
 肥満 の予防法
・1日3食バランスよく食べる
・外で遊ぶ習慣をつける
・清涼飲料水やジュースを控える
・甘いおやつの量を減らす
・夜更かしをしない
家での生活習慣を見直してもらう機会をつくっていきましょうね。

3.子ども達の健康のために!

今回は看護師の私から、子どもの 肥満 についてと保育園でできる予防法についてお伝えしました。
何度も言いますが、極端な食事制限や激しい運動は、子どもの成長の妨げになりとてもキケンです。
保育士さんには、子ども達のペースに合わせて楽しく遊べるように関わってもらいたいと思います。
子ども達の健康を守るためにも、保育園でできることは取り組んでいきましょうね。
少しでも保育士さん参考になればうれしいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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