子どもの 病気 を見付けた時、どこを受診してもらえばいいのか悩みますよね。保育士からの情報は 病気 を早期発見するためにはとても大切です。今回は看護師の私から、症状別にどこを受診したらいいのか解説し、新卒保育士さんに役立つ情報を提供していきます。
1. 病気 を理解して保育士と保護者との信頼関係を築こう
子どもの 病気 の中には、どこを受診したらいいのか分からない 病気 もありますよね。
子どもは免疫力が低いため 病気 にかかりやすいです。
子どもの 病気 の経験が少ない新卒保育士さんは「子どもの体調が悪くなったらどうしよう…」と不安に感じているかと思います。
ですが、子どもたちのちょっとした変化に気が付くことができるのが保育士さんの強み!
何か気になる症状を発見した時、どこを受診すればいいかを保護者に伝えることができれば、保護者も安心しますよね。
保護者に連絡をする時や、受診をお願いする時には保育士さんからの正確な情報が大切になってきます。
2. こんな時どこを受診したらいい?
【発熱】
発熱が見られた時は、小児科を受診しましょう。
小児科は、子どもの 病気 を総合的に診てくれる窓口になります。
小児科では血液検査やレントゲン検査、尿検査、迅速検査など様々な検査を受けることが可能です。
子ども の発熱の主な原因は風邪や、その他の感染症ですが、中には体の中で炎症が起きている 病気 の場合があります。
その場合は、多方面からの検査が必要になります。
保育士さんは、保護者が医師に子どもの状態を伝えやすいように
観察のポイント
・いつから
・どのくらい発熱しているか
・元気はあるか・食欲はあるか
・水分は摂れているか
・尿や便の状態はどうか
など、子どもの様子をできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。
【咳・鼻水】
咳・鼻水が見られた時は、小児科、または耳鼻科を受診しましょう。
子どもの咳・鼻水の原因は風邪やアレルギーのことが多いです。
小児科は聴診器を使って 子ども の全身状態を診るのを得意としており、
耳鼻科は首から上の、耳、鼻、咽頭(のど)を診ることを得意としています。
咳が主に出ている場合には肺炎や気管支炎などの 病気 も考えられるので、呼吸器をしっかりと診てもらえる小児科を受診することをおすすめします。
鼻水の場合も小児科で診てもらうことは可能です。
鼻水が多い場合、機械で鼻水を吸うことで症状が楽になる場合があります。
小児科にも鼻水を吸引器で吸ってくれる処置も可能ですし、もちろん内服薬の処方もしてもらえます。
しかし、鼻水が長引いて、中耳炎などになってしまった場合、小児科の設備だけでは対処しきれないことがあります。
その場合は、設備が整っている耳鼻科で処置をしてもらった方がいいでしょう。
保育士さんから保護者に受診をお願いする際には、まずは小児科の受診をすすめるのが良いかと思います。
【腹痛・吐き気・下痢】
腹痛・吐き気・下痢が見られた時は、小児科を受診しましょう。
子ども の消化器症状の原因は便秘やウイルス性胃腸炎、細菌性胃腸炎の 病気 ことが多いです。
全身状態を診てもらえて、迅速検査が可能な小児科を受診することをおすすめします。
保育園で 子ども から消化器症状の訴えがあった時の観察のポイントは
観察のポイント
・お腹のどの辺が痛いのか(痛がっているか)
・いつから痛いのか
・嘔吐した内容物や量
・便の性状・色・血便はないか
などを詳しく観察してみてください。
吐物や排泄物の中に 病気 を見付けるヒントが隠されています。
【発疹】
発疹が見られた時は、小児科か皮膚科を受診しましょう。
小児科か皮膚科か迷ったときには、発疹以外の症状があるかを見てください。
例えば、発疹以外に発熱していたり、呼吸がゼーゼーしている場合には何らかの 病気 やアレルギー反応を起こしている可能性が高いです。
その場合は、身体を総合的に診てもらえる小児科をおすすめします。
症状が発疹だけで、皮膚の状態を詳しく診てもらいたい、処置が必要な時は皮膚科をおすすめします。
【目の痛み・腫れている】
目の痛み・腫れが見られた時は、眼科を受診しましょう。
眼科では視力検査のほかにも、視野検査、色覚検査、眼底検査など目を詳しく診るための設備が整っています。
目の症状が主にみられている場合は眼科の受診をおすすめします。
目の痛み・腫れ以外に目やにが出ているか、涙は出ていないかなどを観察して保護者に伝えましょう。
「流行性角結膜炎(はやり目)」などの感染力の高い 病気 の可能性もあるので、感染拡大を予防するためにも、保護者にしっかりと説明をして受診をしてもらいましょう。
3. 子どものために 病気 の知識を身に付けよう
今回は新卒保育士さんに向けて、症状別にどこを受診したら良いかを簡単に解説しました。
看護師をしている私でも、子どもの 病気 の判断は難しい時があります。
最初はわからなくて当然です。
何らかの症状が見られた時は、ひとつの症状だけでなく様々な側面から子どもの観察をすることが大切です。
例えば、熱が出た時には
観察のポイント
・喉の痛みはないか
・発疹は出ていないか
・活気はどうか
・水分は摂れているか
などできるだけ詳しく見るようにしてください。
保育士さんからの情報で医師の診断がスムーズに行えることもあります。
自分で判断が難しい場合は、一人で悩まずに先輩や看護師に相談しましょう。
子どもの 病気 についての知識を身に付けておくと、保護者からの信頼も増えていくと思います。
少しでも新卒保育士さんの参考になればうれしいです。