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【保育】子どもは 薄着 がいいの?知っておくと役立つ衣服のポイント

薄着
保育学生さんや新人保育士さん必見!保育に役立つ情報をお届けします♪今回は、子どもの『 薄着 』について、また衣服調節のポイントなどをご紹介。子どもは 薄着 が良いって本当なの?子どもにはどんな服がおすすめ?そんな疑問を解決します♪
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1.これってホント?子どもは 薄着 がいい!?

『子どものうちは 薄着 でいた方が健康に育つ』
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
子どものうちは、 薄着 をさせておくのがいい!
という考え方が昔からあります。
これって本当なのでしょうか?
今回は、そんな疑問を解決すべく、
『子どもの 薄着 』について、また衣服のポイントなどを取り上げます。
実は、保育園でも子どもの 薄着 に関しては色々な意見があり、
保育士さんによっても考え方に違いが…。
いったい何が正解なの?と迷ってしまいますが、
まずは、子どもの体温調節の機能について確認してみましょう。
薄着

2.子どもの体温調節機能について

子ども(特に乳児さん)は、体温調節の機能が未熟で、
周りの環境による影響を受けやすいと言われています。
例えば、夏の暑い日差しの下に居ると体温が上昇しやすく、
冬の寒い環境では冷えやすい…
また、活発に運動すると体温が上昇しやすいなどです。
体温調節機能が未熟だと、
このように体温を上手く調節することができません
そこで、
体温調節機能発達のカギとなるのが、『汗』
子どもは、2歳半くらいまでに汗をかく機能が発達し、
それによって体温をコントロールできるようになります。
体温調節機能が発達することで、
自律神経のバランスもとれるようになり、
免疫力も高まっていくとされているのです。
また、体温調節には手足が大きな役割を担っています。
手足がセンサーとなり、
体温をどうコントロールすればよいかの情報を集めるのです。
ですから、手足と身体の中心部分(胴)では温度が違っていて大丈夫。
大切なのは、中心部分の温度がしっかりとコントロールされていることです。
チェックポイント
・子どもは体温調節機能が未熟
・子どもの体温は周りの環境の影響を受けやすい
2歳半くらいまでに汗をかく機能が発達
・汗をかくことで体温をコントロール
手足がセンサーとなり体温を調節
大切なのは身体の中心(胴)部分の温度

3. 薄着 にこだわり過ぎない!衣服のポイント

子どもの体温調節機能についてご紹介してきましたが、
結局、子どもは 薄着 がいいのか?
という点に戻ります。

【厚着より 薄着 を心掛ける!でも…】

体温調節機能が未熟な子どもが、
必要以上に厚着をするとどうなるでしょうか?
体温が高くなり熱がこもってしまったり、
逆に汗をかいて体が冷え、風邪を引いてしまったりすることが考えられます。
また、子どもは大人よりも平熱が高めなので、
大人と同じ体感という訳ではありません
良かれと思って厚着をさせてしまうと、
子どもにとっては体温調節がしにくくなるのです。
一方で、子どもは周囲の温度の影響を受けやすく、身体の中心部分は守ることが大切ですので、
なんでもかんでも 薄着 が良いという訳でもありません。
 薄着 を心掛けながらも、 薄着 だけにこだわらず
子どもの状態に合わせて、こまめに調節できる服装が望ましいでしょう。
チェックポイント
厚着をさせすぎない
・身体の中心部分は守る
・状態によってこまめに調節できる服を選ぶ

【子どもにおすすめの衣服】

ポイントを踏まえた上で、
子どもにおすすめの衣服の例をご紹介します。
保育園では制服がなく、私服で過ごす場合がほとんどです。
基本的には、
動きやすく着脱しやすいという点が大きなポイントとなります。
季節によって、どのような衣服が良いのか参考にしてみてください。
≪春・秋≫
アウター:薄手のジャンパー、ベスト
トップス:長袖(半袖)Tシャツ、ランニング肌着
ボトムス:薄手の長ズボン
≪夏≫
トップス:半袖Tシャツ、ランニング肌着
ボトムス:薄手の半ズボン
≪冬≫
アウター:中綿入りジャンパー
トップス:厚手の長袖Tシャツor長袖トレーナー、半袖肌着、ベスト
ボトムス:長ズボン
地域によっては当てはまらない場合もありますが、
基本的には、大人の服より1枚少なめを目安として考えると良いようです。
ベストは、衣服の調節に使いやすいのでおすすめ。
また、衣服の素材としては、通気性、吸水性、速乾性のあるもので、
デザインは、身体にピッタリ張り付くようなものよりは、
ゆとりのあるものが良いでしょう。
寒い季節は、首元の開きすぎていないトップスを選ぶことも大切です。
いかがでしたか?
今回は、『子どもの 薄着 』について、また衣服のポイントなどを取り上げました。
子どもの衣服を選ぶことは、
子どもの発達にも大きく影響しています。
厚着をしすぎることは避けるべきですが、
『 薄着 』だけにこだわるのではなく、
目の前の子どもの状態をよく見て判断し
必要な衣服調節をしてあげられるようにしましょう。
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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