子どもの三大夏風邪としても有名な 手足口病 という病気を知ってしますか? 手足口病 は、保育園でも夏に流行する身近な病気です。そのため、保育士は正しい病気の知識を知っておきましょう!今回は、この 手足口病 についてわかりやすくご紹介します。
1. 手足口病 は子どもの三大夏風邪の一つ
保育士を目指している皆さんこんにちは!
今回ご紹介するのは、 手足口病 という子どもの病気について。
名前だけ聞くと、手と足と口の病気??と混乱してしまいますよね。
今回ご紹介するこの 手足口病 は、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)とあわせて子どもの三大夏風邪とも言われています。
子どもの三大夏風邪
・ヘルパンギーナ
・ 手足口病
・咽頭結膜熱(プール熱)
これらは、保育園でもこれからの夏に流行る身近な病気です。
そのため、保育士としては主な症状や予防法などを知っておきたいところですね。
そこで今回は、 手足口病 という病気について一緒に確認していきましょう!
2. 手足口病 ってどんな病気?
手足口病 は、その名のとおり手足や口などに水疱性の発疹が現れる急性のウイルス感染症です。
手足口病 にかかる人は、5歳未満までの子どもが80%です。
特に2歳以下の子どもが半数を占め、男の子に多い傾向があります。
6〜8月の夏に流行するのも特徴です。
ピークは7月ですが、秋から冬にかけても多少の発症が見られます。
診断は口内炎と発疹をお医者さんに診てもらい、その結果にそって下されます。
【主な症状】
手足口病 の主な症状は、その名のとおり手の平、足の裏や甲、口の中に2〜5mm程度の水疱性の発疹(水ぶくれ)ができることが特徴です。
この水ぶくれは、かさぶたにはならず1週間ほどで治っていきます。
ただ水ぶくれが潰れて皮膚がただれてしまい、かゆみが出ることも。
また1〜2ヶ月後に手足の爪がはがれることがあります。
初めて見る保育士はビックリしてしまうかもしれませんが、すぐにきちんと新しい爪が生えてくるので安心してくださいね。
熱は出ないことや、出ても38度以下で2〜3日で下がることが多いです。
手足口病 の特効薬や予防接種は、残念ながらありません。
治療は症状を和らげる対症療法を行います。
基本的には子どもの免疫力で自然に治っていきます。
ただし口の中の水疱(水ぶくれ)が痛いため赤ちゃんなどは不機嫌になったり、飲食を拒否したりすることも。
その場合は、脱水症にならないよう注意が必要です。
また 手足口病 の原因となる「エンテロウイルス」は、まれに無菌性髄膜炎や脳炎の合併症を引き起こし重症化することがあり危険です。
子どもの吐き気や頭痛がひどい場合は、すぐにお医者さんに相談しましょう。
潜伏期間(ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間)は3〜6日です。
主な症状
・手の平や、足の甲や裏、口の中にたくさんできる水疱(水ぶくれ)や発疹
・口内炎が痛いため、飲食ができず脱水症になることも
・熱は出ても38度以下で2〜3日で下がることが多い
・無菌性髄膜炎や脳炎の合併症に要注意
【原因と予防法】
手足口病 はコクサッキーA群ウイルスとエンテロウイルス71型に感染することで発症します。
このウイルスは複数の種類があるので何度もかかってしまう子どももいます。
感染経路は主に、くしゃみや咳などによる飛沫感染とウイルスを直接触る接触感染です。
保育園では鼻水やよだれのついたおもちゃ、衣類・ドアノブなどについたウイルスからの接触感染が考えられます。
回復後も便からは2〜4週間と長期間にわたってウイルスが排出されます。
そのため保育士は、オムツ替えやトイレ掃除の後はすぐに手を洗うようにしましょう。
子どもの便に触れた手で、口や鼻を触って接触感染しないようにしてくださいね。
【登園制限】
手足口病 は、学校で予防すべき伝染病1〜3種に含まれていません。
前述のとおり、回復後も便からウイルスは長期間にわたって排出されます。
そのため症状のピーク時にお休みをしても流行をおさえこむのは難しく、ほとんどの子どもは軽症で治っていく病気のため長期の欠席は求められていません。
ですから保育園への登園は、熱が下がってから丸一日経過した後、食欲と元気が戻ってから子どもの状態を見て判断します。
ただし回復し登園した後も、保育士は子どもの健康観察に注意しましょう。
口内炎などで熱い給食が食べづらそうにしていないか?
水分を摂りづらそうにしていないか?
など気にかけてあげてくださいね。
3.保育士も感染予防に努めよう!
いかがでしたか?
今回は子どもの三大夏風邪の一つとも言われている 手足口病 についてご紹介しました。
手足口病 は5歳未満の子どもが多くかかる病気ですが、まれに大人もかかる可能性があります。
回復しても子どもの便からは、長期にわたってウイルスが排出されます。
手足口病 の予防法は手洗いやうがい、手指やおもちゃのアルコール消毒など新型コロナウイルス対策と同じです。
保育士は特にオムツ替えやトイレ掃除の後の手洗いに気をつけましょう!
子ども達を守るためにも、正しい病気の知識を身につけて保育士自身の健康も守ってくださいね。
未来の保育士さんを応援しています♪
⇩おすすめの記事はこちら♪