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保育に使える手遊び歌遊び♪ わらべうた 「あんたがたどこさ」

誰でも1度は歌ったことのある わらべうた の「あんたがたどこさ~♪」。ボールをつきながら、「さ」のところで足をくぐらせる遊びが一般的なもの。ですがまりつき遊び以外にも、手遊びとして、歌遊びとして、保育の色々な場面で使えますよ。

1.  わらべうた の良さ

 わらべうた は古くから伝わってきた、歌いながら遊べる日本の「うた」です。
メロディーも繰り返しなどが多く音域も狭いため、子どもでも歌いやすいのが特徴です。すぐに覚えて遊べるため、子どもも真似しやすい遊びとして現代まで伝わっています。
歌ってみるとなんだか懐かしい気持ちになり、心が落ち着くなと大人でも感じますね。
子どもの発達において、遊びを通して様々な感覚を得ることはとても大切です。
音楽自体も言葉や音の感覚を養う重要な要素を持っていますが、 わらべうた では歌いながら、ルールに合わせて動いて遊びます。
音楽を聴いて耳の感覚を刺激するだけではなく、体も動かし周りのお友だちや大人と触れ合うことで全身の感覚の刺激となります。
ルールに合わせて遊ぶということにおいては社会性を養うという要素も持っています。
幼児教育において、人との関わりや触れ合いを通して人と心を通わせることは根幹。
年齢に合わせた形で わらべうた を取り入れてみませんか?

2.手遊びとしての使い方

手遊び
◎「あんたがたどこさ」の歌で、「さ」のところで手を叩くだけの手遊びです。
あんたがたどこ ひご ひごどこ
くまもと くまもとどこ せんば
せんばやまには たぬきがおって
それをりょうしが てっぽうでうって
にて やいて くって
それをこのはで ちょいっとかぶせ
次の「さ」がすぐ来るところもあれば、結構待つ箇所もあり、一定でないため集中していないと間違えてしまいます。
子ども達もそれが分かるととても集中して遊んでくれます。
そのうち歌を覚えてくると、自分で歌いながら手を叩けるようになります。
そうなれば、歌のスピードを早くしたり遅くしたり隣のお友だちと手を叩くというようにバージョンアップして楽しんでみてください。
子ども達のやる気が上がったり、お友だちと協力したり、失敗を笑い合いながら遊べたりと継続して楽しめます。
またこの後説明する、歌遊びとして使う前段階の遊びとしても使えますよ。

3.歌遊びとしての使い方

お手玉を1つ用意します。
子ども達と輪になって座り、「あんたがたどこさ」の歌を歌いながら、「さ」のところで、隣のお友達にお手玉を渡していくだけです。
子どもは自分のところにお手玉が来る順番をワクワクしながら待っています。ルールを守ってみんなで遊ぶこと、順番を待つということも学べますね。
慣れてきたらスピードを速くしたり、回す方向を反時計回りに変えたり、隣なら右でも左でもどちらのお友達に回してもいいというルールにして発展させると遊びへの興味が広がります。
お手玉が自分のところに全然来ないとつまらなくなってしまうので、ちょうどいい人数わけや、さいごの「ちょいっとかぶせ~♪」のところは先生がお手玉を渡す係になるなど工夫してあげてくださいね。

4.歌遊びバージョンアップ

歌遊びをクイズ形式で行うものです。
4、5歳のお子さんはこちらの方が楽しいかもしれません。
歌遊びクイズ形式
1.鬼を1人決め、鬼は子ども達の輪の真ん中に入り目をつぶります。
2.輪に座っている周りの子ども達は、③の歌遊びと同じようにお手玉を歌に合わせて回します。
3.歌の最後の「ちょいっとかぶせ~♪」の「かぶせ」のところで、お手玉を持っていた子は自分の手の中や腕の中などにお手玉を隠す。周りの子は誰が持っているかばれないように隠したふりをします。
4.鬼はみんなの様子をよく見ながら、誰が持っているかを当て、当たれば交代、当たらなければもう1度。
ルールを守ること、みんなで協力すること、よく観察することなどなど、色々なことが学べます。
また、なかなか鬼が当てられなかったら、当たるようにヒントを出してあげたりなど、思いやりの心も育ちますよ。
慣れてきたら鬼を複数にして相談して答えを出す、という発展をすると簡単なグループワークにもなり遊びが深まると思います。
クイズ形式の場合はお手玉が回ってこなくても隠したふりで参加できますが、輪に座っている子どもが多すぎると当てるのが難しくなるので、ちょうどよい人数でグルーピングしてあげてくださいね。

5.保育士も子どもと一緒に楽しもう!

今回は主に、幼児さんの年齢での遊び方として紹介しました。
乳児さんでも歌の中の「さ」の部分で体に触れてあげる、最後の「かぶせ♪」の部分で布で顔を隠していないないばぁみたいに楽しむなど、保育士のアイデア次第で様々な年齢で遊べるようになります。
保育士が楽しむことで、子どもも楽しくなります。
遊ぶ中で子どもの反応や子どもから出てきたアイデアを聞き入れながら遊びを広げていくと、子どもも夢中になって遊んでくれて、保育士がいなくても子ども達同士でわらべうた遊びをするように。
そんな姿を見ると、とっても嬉しくなりますよ!
私は発達支援の現場で保育士として働いていました。子どもが落ち着きのない状態になった時にお話をする前に手遊びとして取り入れると、気持ちが落ち着いて次の行動に移れるといったことも何度も体験しています。
これも わらべうた のもつ力。
是非、子ども達と わらべうた を楽しんでみて下さいね!
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執筆者:ほいコレ 編集部

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