そこで今回は保育現場でのそうじの大切さと上手にできるポイントをご紹介します。
現場にでてからはもちろん、実習の時にも役立つのでぜひチェックしてくださいね!
2. 掃除は環境を整え子どもの様子を知る手がかりになる
子どもたちの生活の場を整えることはとても大切なコト。
ほとんどの園の保育室はフローリングや各種床材の床で、上履きに履き替えての生活です。中には素足の園もあるでしょう。戸外あそびで衣類につけてきた砂やほこり、小石や木の実まで!いろいろなもので汚れてしまうので安全に生活できるよう掃除をします。
また造形活動後や給食後は子どもたちと共に片付けや掃除をします。それでも完全にきれいにならないところは、降園後に保育者が丁寧にそうじします。
いつも整った環境の中で過ごすことで子どもたちは「きれい=気持ちい」と感じることができます。
もうひとつそうじをすることで得られるのは、子どもたちの様子を把握できるコト。
例えば給食の後のそうじではどんなことが分かるでしょうか。
床の汚れ具合をみてきちんと食事ができているのかがわかります。たくさんこぼれているようなら、もう少し援助が必要ということが分かりますし、「この席にいたのは○○ちゃんだ…」と推測することもできますね。食事中どこに注意したらいいのか、指導の観点のヒントがあるはずです。
他のさまざまな場面でも、そうじをする中で子どもの行動がわかり、それが指導のヒントになります。
そうじは、ただひたすらに清潔にするだけの作業ではなく、そういった保育の目的を考えながら行いましょう。
自然に丁寧にそうじすることができますよ。
3. そうじの仕方を知ろう
では、基本的なそうじの仕方を知っておきましょう。
ホウキ・掃除機
ホウキは隅まできれいにゴミや細かいほこりを取り除くのに使います。
穂の先を使って隅を、全体をつかって広い面を…というように使いわけができます。はく時はホウキの穂を振り上げないようにひとはきひとはき止めるようにして、ゴミを舞い上がらせないように注意。一か所に集めてチリトリにのせて捨てます。
掃除機は絨毯などホウキが使えない時、サッシの溝などの砂やゴミをとる時に使います。
ぞうきん
木目のある床は木目の向きにそって拭いていきます。雑巾は床・テーブル・汚物用と分けられているので実習の際は確認しましょう。
また消毒液などをつけて拭く場合もあるので使い方を確認してください。
テーブルを拭く際忘れがちなのは、テーブルの淵や裏側、そして足。
子どもたちは汚れた手でいろいろなところを触るので忘れずに拭きましょう。
トイレそうじ
トイレは一番汚れやすいところ。気を付けるところは水が溜まっているところの水際にできる汚れのスジ。
ブラシやたわしなどで毎日こすればきれいに保つことができます。もし汚れが落ちない場合にはトイレ用洗剤を使いましょう。
臭いや汚れがあると子どもたちが「トイレ=怖い場所」というネガティブなイメージを持ってしまうこともあります。良い環境で生活できるよう気を配りましょう。
また汚れ方によって、子どもたちにトイレの仕方を伝えるポイントが見えてきます。
そうじをしつつ「手洗い場付近の水滴が多い」「排せつの際こぼしてしまう」など、どんなところが汚れるかのチェックを忘れずにしていきましょう!
園庭のそうじ
自然がいっぱいの園であれば落ち葉の掃き掃除は必須になります。外用のホウキで掃き集めていきましょう。
また砂場の整備や、大きな石や枝など危険なものがないかチェックすることも必要です。
子どもたちがしまい忘れた戸外用の玩具の片付けもしましょう。
その他、園によって必要なそうじは違います。
生き物の世話やプールそうじ、園外の整備など…また今は感染症予防の面から見てもそうじはとても重要ですね。
現場の先生に教えてもらいしっかりメモをとり、その園の掃除の仕方をマスターしましょう。
保育の技術はすぐには上がらないけれど、そうじは丁寧にやればすぐに完璧を目指せます!
ただの雑用だと思わず、保育するうえで大切なコトとう意識を持って取り組んでくださいね。
良い先生になれるよう、一歩一歩できることからがんばっていきましょう!