- 事前訪問で聞く質問
- 子どもとの関わり方を学ぶ質問
- 保育のねらいや工夫の質問
- 自分の対応を見なおす質問
あなたの成長のヒントにしてくださいね。
・保育実習の事前訪問で聞く質問
事前訪問やオリエンテーションは、実習前の不安を減らすための大切な「準備」の時間。
ここで聞いておくべき質問を2つ紹介します。
順に見ていきましょう。
①ホームページの保育方針をどう実践していますか?
質問例
「ホームページで『子どもの主体性を大切にする』と拝見しました。日々の保育で、具体的にどのように実践されていますか?」
園のホームページ記載の理念って読んだことありますか?
ぜひ読んでみてください。
読んでおくと、保育実習で「理念がどう形になっているか」がわかります。
さらに、事前に調べてきた意欲的な姿勢が伝わるので、保育士さんからの評価もアップ◎
「これが主体性を育てる関わりなんだ」
と現場での気づきも含めて学びを深められますね。
施設実習でも「施設の支援方針をどう実践していますか?」と応用OK。
将来、就職先を選ぶ目も養われます◎
②実習中のもち物や一日の流れを教えてください。
質問例
「実習中の服装で気をつけることはありますか?」
「担当クラスの一日の流れを教えてください。」
実習中の服装や持ち物、一日の流れをオリエンテーションで聞いておくと、当日の動きがイメージしやすくなります。
エプロンの色や靴のルールなど、細かい決まりごとを事前に知っておけば、無用な失敗を防げて初日の緊張もぐっと和らぐでしょう。
一日の流れがわかると、質問できるタイミングも予測できますね。
「何か準備すべきことはありますか?」とメモを取りながら聞く姿勢も大切ですよ。
実習の流れや不安を解消するには、以下の記事も参考になります。
・保育実習で子どもとの関わり方を学ぶ質問
子どもとの関わり方は、実習で最も学びたいテーマ。
「この声かけ、なぜ今なの?」「こんな対応の仕方があるんだ!」などを知れば、あなたの保育の引き出しが増えます。
3. 泣く子への声かけで意識していることは?
4. 人見知りの子と、どう信頼関係を築きますか?
5. 子ども同士のトラブル、どう対応していますか?
一つずつ見ていきましょう。
③泣く子への声かけで意識していることは?
質問例
「朝、泣きながら登園してきた〇〇ちゃんへの声かけで、先生がとくに意識していることはありますか?」
泣いている子にどう声をかければいいのか、戸惑ってしまう実習生も多いですよね。
「何て言えばいいんだろう…」と不安になる気持ち、よくわかります。
登園時や活動中に泣く子への対応は毎日あるので、実習中にしっかり学んでおくことが大切です。
将来保育士になったときに必ず役立ちますよ!
泣いている理由は不安、寂しさ、眠さなどさまざま。
保育士がどんな声かけや関わり方をしているでしょうか?
たとえば、「泣きが激しいときは抱っこで安心させる」「しゃがんで目線を合わせる」など、細かく観察してみてください。
そのうえで質問すると、
「感情が高ぶっていたら落ち着いたトーンで話すといいよ」
「落ち込んでいたら明るく励ましてあげて」
など、子どもの気持ちに寄り添う関わり方が学べます。
④人見知りの子と、どう信頼関係を築きますか?
質問例
「人見知りの〇〇くんと、どう信頼関係を築いていけばいいでしょうか?」
人見知りの子との関わりに悩む実習生は多いです。
保育士の関わり方や、信頼関係づくりの工夫が表れやすい場面なので、質問して担任や先輩保育士の対応を知りましょう。
- 無理に関わろうとせずまずは見守る
- 笑顔で挨拶を続ける
- 好きな遊びに寄り添う
このように、子どもへの寄り添い方・声かけ・距離の取り方など実践的な関わり方を学べます。
⑤子ども同士のトラブル、どう対応していますか?
質問例
「おもちゃの取り合いで子ども同士がケンカしたとき、先生はどう対応されていますか?」
目の前で子ども同士がケンカを始めたら「止めるべき?見守るべき?」と判断に迷いますよね。
そんなときこそ、保育士の対応をしっかり観察して、質問してみましょう。
質問することで、仲裁のタイミングや、声のかけ方のコツが理解できます。
実習では、自分で判断が難しい場面も多いため、聞いておくことで安心して行動できるでしょう。
保育士になったとき、あなたなら子ども同士のトラブル、どう対応しますか?
両方の気持ちを聞く、一緒に解決策を考えるなど方法はさまざま。
保育園での実習や施設実習で、先生方のノウハウをしっかり吸収してくださいね。
なお、トラブル回避のコツは以下の記事にも載っています。
・実習中の保育のねらいや工夫の質問
保育中の活動や環境、保護者対応で、保育士が「なぜそうしたのか」を知れるのが保育実習のよいところです。
6. 今日の保育目標や活動のねらいを教えてください。
7. 環境構成で心がけていることはありますか?
8. 保護者対応で常に意識していることは何ですか?
ねらいや工夫について、積極的に質問してくださいね。
⑥今日の保育目標や活動のねらいを教えてください。
質問例
「今日の製作活動は、どんなねらいをもたれていましたか?」
保育士が「なぜこの活動をしたのか」の意図がわかる、大切な質問です。
ねらいとは、「この活動を通して、子どもたちに何を身につけてほしいのか」のこと。
知ることで、保育士の声かけや配置の意味が見えてきますよ。
たとえば、「手先の発達」「想像力」「協力する力」など、ねらいは活動ごとに違います。
実習日誌を書くときにも、このねらいの視点を考えて書いてみてくださいね。
内容がぐっと充実します!
⑦環境構成で心がけていることはありますか?
質問例
「保育室の環境構成で、先生が普段から心がけていることはありますか?」
保育の環境は、安全面や発達を促す配慮をもとにつくられています。
たとえば、おもちゃの配置や動線の工夫。
おもちゃは子どもが自分で取れる高さに並べてあったり、帽子置き場は外遊びにスムーズに行ける位置に置かれていたりするんです。
保育士になったとき、環境構成は毎日考える大切な仕事。
実習中にプロの視点を養っておくと、必ず役立ちます。
⑧保護者対応で常に意識していることは何ですか?
質問例
「保護者対応で、日頃から先生が意識していることは何ですか?」
毎日の保護者対応でいうと、送迎時の短い時間です。
この短時間でどう子どもの様子を伝えるかのコツを知れます。
先生方は何気なく話しているように見えて、実は保護者の不安に寄り添う姿勢を大事にしています。
そして、ポジティブな言葉を選んで伝えているんです。
保護者対応は、保育士として働き始めてから不安に感じやすいポイントの一つ。
事前に心構えしておくとよいですね。
実際の保護者対応のイメージは、以下の記事から参考にしてください。
・実習反省会で自分の対応を見なおす質問
保育実習の反省会では、自分の対応を振り返り、改善点を聞くのもおすすめです。
9. この声かけで子どもが機嫌を悪くした理由は?
10. 活動中の移動をうまく誘導するには?
具体的な場面をあげて、質問してみましょう!
⑨この声かけで子どもが機嫌を悪くした理由は?
質問例
「給食の時間に『早く食べようね』と声をかけたら、〇〇ちゃんが機嫌を悪くしてしまいました。どうすればよかったでしょうか?」
質問の際は、具体的な場面を伝えることが大切。
たとえば上の質問例でみてみましょう。
保育士の回答
「早く食べよう」は急かす表現なので、「頑張って食べよう」のように励ます表現に変えるのがおすすめです
このように、具体的な場面を伝えることで、的確なアドバイスがもらえます。
自分の失敗から学ぼうとする姿勢は、実習評価としても◎
保育士にその気持ちは必ず伝わります。
⑩活動中の移動をうまく誘導するには?
質問例
「外遊びから室内に戻るとき、うまく誘導できませんでした。先生はどう声をかけていますか?」
集団をまとめるのって、思った以上に難しいですよね。
この質問では、集団をまとめる声かけのスキルを学べます。
質問するときは、声のトーン、タイミング、言葉の選び方についても聞いてみましょう!
先生方は「あと5分で終わりだよ」と予告したり、歌で注目を集めたり、さまざまな工夫をしています。
質問することで、責任実習で自分がクラスをまとめる際にも役立ちますし、自信につながりますよ♪
2. これで迷わない!保育士へ質問するタイミング3つ
保育実習で質問するタイミングは結構難しく、質問したくても「今聞いていいのかな?」と迷うことも。3つのタイミングを押さえると、質問しやすく学びが深まります。
それぞれのタイミングで、どんな質問ができるのか見ていきましょう。
①反省会|一番質問しやすい時間
反省会は、先生方が時間を確保してくれているため、積極的に質問できるチャンス!
質問しないと「学ぶ意欲が無いのかな」と誤解されることも。これではもったいないですよね。
「質問はありますか?」と聞かれたら、遠慮せず質問しましょう。
反省会の時間は、午睡中や降園後など園によって違います。
質問を忘れないようメモを取っておき、たくさんある場合は、優先順位の高い質問から聞きましょう。
保育士も「質問してくれると嬉しい」と感じています。安心して質問してくださいね♪
②午睡中|短い質問ならOK
午睡中は保育士も事務仕事をしているため、声をかけやすい時間帯です。
でも「今、大丈夫かな?」「先生に声をかけづらい…」そんなシーンもありませんか?
そんなときは、「今、質問してもいいですか?」と一言確認する配慮を忘れないようにしましょう。
この一言があることで、あなたの心遣いが保育士に伝わります。
そして、「ちゃんと気遣いができる学生さんだな」と好印象をもってくれますよ。
時間に限りがあるため、準備したメモを参考に短い質問にとどめることがポイントです。
「今日の活動のねらいは何でしたか?」など、簡潔に答えられる質問がおすすめ◎
保育士が忙しそうなら、反省会まで待ちましょう。
③緊急時|急を要する質問はすぐに聞く
子どもの怪我、トラブル、体調不良など、緊急時は迷わずすぐに質問してください。
「どう対応すればよいですか?」と近くの保育士に声をかけましょう。
緊急時対応は、保育士として働くときの必須スキル。
慌てず、落ち着いて状況を伝えることが大切です。
子どもが転んで泣いている、ケンカが激しいとき。
こんな場面では自己判断せず、必ず保育士に確認してくださいね。
3. 保育実習最終日!質問を成功させる3つのコツ
「保育実習の反省会で何を話せばよいですか?」と不安に思う人は、ここで紹介する3つのコツを実践してみてください♪
反省会では、自分の行動や声かけに対して「なぜこうしたか」「次はどうするか」を具体的に伝えると、学びが深まり評価も高くなりますよ。
・自分の考えを伝えたうえで質問する
質問する際は、自分の考えを添えて質問してみましょう。
「子どもに『手を洗おうね』と声をかけたら機嫌が悪くなりました。私はこのとき、急かしすぎたのかなと思ったのですが、どうでしょうか?」
保育士も答えやすく、「考えて行動している」と、あなたの積極的な姿勢が伝わります。
ただ質問するより、自分の考えを言葉に表して質問することがポイント!
結果、保育実習でのあなた自身の学びがより深まります。
・「なぜ?」と思った場面を記録しておく
実習中に「なぜ?」と思った場面をメモで記録し、反省会など質問できるタイミングで質問してみましょう。
あなたの疑問を解決できると、実習日誌を書く際にも役立ちます。
「10時の手遊び、なぜあの歌を選んだんだろう?」
「〇〇ちゃんへの声かけ、どうしてあのタイミングだったのかな?」
「なぜ?」と考える癖がつけば、将来保育士になったときに保育の専門性もグッと高められます。
手書きのメモ帳を持ち歩くと便利ですよ♪
・避けるべき質問とNG例|失敗しない質問のコツ
実習で失敗しないために、避けるべき質問やしてはいけない質問を押さえておきましょう。
自信をもって質問できますよ♪
とくに、保育園で言ってはいけない言葉は子どもを否定する言葉。
他にもプライベートな質問、調べればわかる内容は避けましょう。
NG例①
「〇〇ちゃんはなぜあんなに泣くんですか?」
✓ こう言い換えよう!
「〇〇ちゃんが泣いているとき、どう対応されていますか?」
✓ こう言い換えよう!
「ホームページで拝見した保育方針を、どう実践されていますか?」
✓ こう言い換えよう!
「おやつの準備をしてもよいですか?」
✓ こう言い換えよう!
「先生が保育で心がけていることは何ですか?」
事前に調べ、深掘りして質問すると、実習のよい評価につながることも!
保育実習の質問は、以下の記事も参考にしてくださいね。
4. 保育実習の質問は準備が大切!自信をもって反省会にのぞもう
保育園見学で質問すべきことは、あなたが実際に学びたい内容に関することです。
この記事でも、日常の保育の工夫や子どもへの関わり方、園の理念や方針の実践方法などがありましたね。
保育実習で大切なことは、反省会を成長のチャンスと捉え、自分の学びや気づきを言葉にして伝えること。
あなたも自信をもって、自分の言葉で質問してみてくださいね。
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