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保育実習の施設実習が不安…児童養護施設で戸惑わないための準備と心がけ

児童養護施設
施設実習が不安な保育学生さんへ。施設ってどんなところ?子どもに無視されたら?実習生いじめは本当にあるの?不安に寄りそいながら、関わり方・事前準備・オリエンテーション・実習日誌・目標例まで、やさしく解説します。実習前に読んで安心できる記事です。
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保育園や幼稚園の実習とはちがう「施設実習」。
「うまくできるかな…」「どう接したらいいんだろう」と不安になるのは自然なことです。
実習内容も想像できないと、さらに不安ですよね。
でも、大丈夫。
この記事を読めば、児童養護施設などの施設実習でよくある不安と、気をつけたいことがわかります。
一緒に学び、落ち着いて実習に臨めるように準備をしましょう。

1.施設実習でよくある不安とは

よくある不安
どんな施設か想像できない
②見てるだけでいいの?なにかしなきゃいけないの?
③オリエンテーションで何を聞かれるか不安
④うまく関われるか不安「子どもに無視されたらどうしよう…」「いじめられたらどうしよう…」
日誌ってどうやって書くの?
一つずつ、一緒にみていきましょう。

2.施設実習が不安…どんなところ?

施設実習で訪れる「児童養護施設」などの施設は、いろいろな理由で家庭での生活がむずかしくなった子どもたちが暮らしている場所です。
年齢は、赤ちゃんから高校生くらいまでと幅広く、子どもたちはそれぞれのグループに分かれて、家庭のように生活しています。
ごはんを食べたり、洗濯をしたり、学校に行ったりと、ふつうの暮らしを支える場所でもあり、子どもたちにとって安心できる「家」のような存在です。

3.施設実習って実習生は何をするの?

施設実習では、子どもと遊ぶだけでなく、子どもたちの生活を支えるお手伝いも大切な実習内容です。
たとえば…
食事の配膳や後片づけの手伝い
洗濯物を干したり、たたんだりする作業
・共有スペースの掃除や整理整頓
団らんの時間に子どもたちと一緒に過ごす
・登校・帰宅の見守りや声かけ
・支援員さんの関わりを観察しながら学ぶ  など
さまざまな年齢・背景の子どもたちの“日常のくらし”に寄りそいながら、一緒に過ごす実習です。
ねらいや目標も意識しながら、実習に参加しましょう。
【実習のねらい】
子どもたちの暮らしや気持ちに寄りそって学ぶこと
【目標例】
①子どもたちの生活の中での関わりを通して、信頼関係の築き方を学ぶ
②支援員の先生の関わり方を見て、自分にできる接し方や声かけを考えられるようにする

4.施設実習前にやっておきたい準備・不安対策

オリエンテーションで質問されたときや、実習が始まったときに困らないための準備も大切です。
◎ 通勤ルートと持ち物を確認する
実習初日に慌てないよう、通勤時間や交通手段を事前に確認しておきましょう。
時間帯によって混み具合が変わることもあるので、同じ時間に一度行ってみると安心です。
持ち物はリストでチェックして忘れ物対策をしましょう。
◎ 施設のホームページを見て、理念や生活の様子を知っておく
どんな考えで運営されている施設なのかを知っておくと、職員さんとの関わり方や質問内容にも自信をもてます。
「子ども主体」「自立支援」などキーワードをメモしておくと◎
◎ 施設の1日の流れや、よくある支援を調べておく
登校・下校のサポート、食事や入浴、掃除など、生活全体に関わる支援があります。
どんな時間帯にどんな動きがあるのか、実習前にイメージしておくと行動しやすくなります。
◎ 簡単な自己紹介を考えておく
「○○学校から来ました。よろしくお願いします」だけでもOKです。
保育を目指している理由や、実習への意気込みを一言加えると印象がやわらぎます。
◎ 自分の実習の目標を簡単な言葉にして答えられるように考えておく
例:「子どもとの関わりを通して信頼関係の大切さを学びたいです」など。
かたく考えすぎず、「こんなことを感じてみたい」でも十分です。
◎ オリエンテーションでの質問することを考えておく
何を聞けばいいかわからなくなることもあるので、「子どもと関わるときに気をつけていることは?」「一番大切にしている支援は何ですか?」など、2〜3個メモしておくと安心です。

メモをとる 保育士

5.保育実習生としての子どもとの関わり方

関わり方ポイント
・挨拶や返事など、小さなことを丁寧に
・無理に話さなくてもいい
・困った時は自分だけで悩まず、職員さんに正直に相談すること
施設での実習では、すぐに子どもと仲よくなろうとしなくても大丈夫です。
年齢や背景もさまざまな中で、最初は警戒されたり、反応が薄かったりすることもあります。
「話しかけること」だけが関わりではありません。
あいさつをしたり、そばにいて見守ったりすることも、大切な関わりの一つです。

 

私の施設実習体験談
児童養護施設の実習初日。
中高生の子たちからの完全無視。
そりゃ、急にきた人に心開くわけないよね…」と感じました。
無理には話しかけずに、「おはよう」「おかえり」と明るくあいさつを続けることに決めて実行。
時間があるときは、みんなのいる部屋にそっと座ってみて、同じ時間を過ごす毎日。
するとある日、夕ごはんのときに「ねぇちゃん、一緒に食べよ」と呼んでもらえたんです。
少し信頼されたのかなと嬉しくなったことを覚えています。
そこからは、急にたくさんのお話しをしてくれるようになった中高生たち。
短い期間でしたが、とても貴重な経験をさせてもらいました。
(※私の実習先は、実習生をねぇちゃんと呼んでいました)

見守り 挨拶する 保育士

6.よくあるFAQ【施設実習】

Q. 実習生に求められていることは何ですか?
A.
支援員の一員として子どもたちの生活の役に立つように積極的に手伝うことです。
Q. オリエンテーションでは何を聞かれるの?
A.
「今回の実習の目標」「どんなことを学びたいか」などを聞かれることがあります。
あらかじめ答えを考えておくと落ち着いて話せますよ。
Q.  反発されたり困らせるような行動をされたら?
A.
それは“試し行動”しれません。
「それでも関わってくれる?」の心のサインです。
自分を責めず、落ち着いて対応し、職員さんに相談してもよいでしょう。

7.実習日誌や感想を書くときの3つのヒント

3つのヒント
①「その日見た子どもの姿」を書く
②自分の気づきや感情も入れてOK
③「もっとこうすればよかったかも」と振り返るのも◎
書き方例文①(幼児との関わり)
○○くんは朝の支度が苦手で、声をかけても動こうとしなかった。
支援員の先生が「自分で履けるかな?」と声をかけると、少し考えたあとにゆっくり動き出していた。
急がせるのではなく、子どもに合わせて関わることの大切さを学んだ。
書き方例文②(中高生との関わり)
はじめは中高生の子たちに話しかけても反応がなく、距離を感じていた。
今日は黙って一緒にテレビを見ていたところ、帰り際に「また来るの?」と声をかけてもらえてうれしかった。
話すだけが関わりじゃなく、そばにいることも信頼につながると感じた。

笑顔で応援するポーズ 保育士

8.不安でも寄り添う気持ちがあれば大丈夫

保育の施設実習のねらいは「子どもたちの暮らしや気持ちに寄りそって学ぶこと」。
施設実習は、ふだんの保育とはちがうからこそ、最初はとまどうことも多いです。
うまくやろうとしなくて大丈夫。
子どもたちに寄り添おうと心掛けて過ごすことが、いちばん大切です。
さまざまな背景の子どもたちがいることを学び、それぞれの子どもに寄り添える保育士さんになってくださいね。
応援しています!

執筆者:まこ 先生(保育教諭1)

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