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保育士必見!保育園からの性教育の方法と具体的な進め方を看護師がかんたん解説

性教育
子どもの性教育って難しそう…と悩んでいる新人保育士さん。子どもにどう伝えたらいいのか悩みますよね。でも安心してください!看護師の私が保育園からのすぐにできる性教育の具体的な進め方と声掛け法をお伝えします。保育園のときからの性教育は子どもの安全につながるので、参考にしてくださいね♪
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1.保育に役立つ性教育!いつから始めたらいい?

新人保育士のみなさん!子どもへの性教育なんて難しそう…と悩んでいませんか?
保育園から性教育を始めるのは早いと感じるかも知れませんが、まったくそんなことはありません。
実は私の娘が年中の頃、こんなことがありました…
プール遊びをするため、子どもたちが保育室で着替えていました。
たまたま幼稚園に来ていたママ友に、我が娘が裸で走り回っていたと聞き危機感を覚えました。
それをきっかけに、私も娘にプライベートゾーンのことを教えようと決心!
保育士さんにも積極的に性教育に取り組んで欲しいと思います。
とは言っても、どのように性教育を始めたらいいの?そんな疑問に看護師の私がお答えします。
年齢に応じて段階的に性教育を進めていきましょう!
年齢別性教育の進め方
0~2歳(オムツ期)…オムツ交換はみんながいる前ではなく、トイレや部屋のすみなど、人の目があまり無いところで行う
2~3歳(羞恥心期)…羞恥心が芽生える時期。「ずっと裸でいることは恥ずかしい」ことを着替えやトイレのあとに伝える
3~5歳(なぜなぜ期)…あらゆることに関心や疑問を持ち始める時期。男の子や女の子の違いにも興味を持ち始めるため絵本などを使い、体についてやプライベートゾーンについて教える
5~6歳…相手が嫌がることはしない、お互いの体を大事にすることを伝える
保育園に通う1~6歳の子どもは心理的発達理論でいう、肛門期・男根期に当たります。
排泄物や性器に興味を持ち始めるのはこの時期。
つまり、性教育を始めるのに早すぎることはありません。
保育園から少しずつ体の変化やプライベートゾーンについて子どもたちに教えていく必要があります。
子どもたちが自分や他人の体を大切にし、性被害から守るためにも保育園での性教育はとても重要!

2.性教育の進め方と具体的な声掛け方法をご紹介

・プライベートゾーンを教えよう

プライベートゾーンとは水着で隠す場所(胸・お尻・性器)と唇。
実際にプールや水遊びで水着になる時期に一緒に教えるのもOK!
「水着で隠れている場所は、人に見せたり触ったりさせてはいけないよ」と伝えましょう。
また、保育園では着替えやトイレの介助をすることも多いですよね?そのときのポイントは、いきなり服を脱がせるのではなく子どもに一言声をかけること。
「洋服脱ぐの手伝ってもいい?」「先生がパンツをおろしていいかな?」と声掛けをしましょう。
子どもが自分の体に注意を向ける経験を重ねることで、プライベートゾーンへの意識が高まり性被害から自分を守る基盤にもなります。

・保育園の性教育におすすめの絵本3選

子どもたちにプライベートゾーンを教えるには言葉よりも絵の方が効果的。
薄着になる時期やプール遊びの前などに、読み聞かせをするのもいいですね。
保育園での性教育に役立つ、おすすめの絵本を3冊ご紹介します。
ぜひ取り入れてみてくださいね。

・触られたら「イヤだ!」という練習をしよう

プライベートゾーンに限らず、子どもの体を勝手に触るのはNG!
知らない人や、知っている人でも体を触られそうになったら「イヤだ!」「やめて!」と大声で叫ぶことを練習しておきましょう。
とくに薄着になる時期は不審者が増えます。
保育園でも「公園遊びやお散歩のときに知らない人に声をかけられたら、すぐに先生に言ってね」
「知らない人に体を触られそうになったら、勇気を出してイヤだ!と叫ぶんだよ」と子どもたちに伝えましょう。
性教育の絵本を読んだあとに、子どもたちと練習するのもいいですね。

・お友達の身体も大事なことを伝えよう

子ども同士でスカートめくりやズボン下ろしをすることがあります。
子どもたちはふざけているつもりかも知れませんが、やられた方はとてもイヤな気持ちになることを真剣に伝えましょう。
伝える時のポイント!
・過剰に反応したり、笑ったりしない
・感情的に怒らない
・冷静に「やられた方は凄く恥ずかしいし、嫌な気持ちになるからもうやらないでね」と伝える
これは友達だけでなく、保育士に対して行ったときも「先生はイヤな気持ちになった」とハッキリ伝える必要があります。

3.水遊び、プールのときに保育士が注意すること

水遊びやプールをするとき、誰が見ているかわかりません。
子どもたちを守るためにも防犯対策をしっかりと行い、楽しく水遊びをしましょう!
水遊び・プール遊びのときの防犯対策
・着替えるときは、カーテンやパーテーションを使い外から見えないよう配慮する
・ラッシュガードやスパッツを着用し、できるだけ肌の露出を避ける
・保育士が監視、見守りがしやすいよう、水遊びをする場所や範囲を決める
・盗撮などの疑いがある場合は警察に連絡する
保育士さん同士がしっかりと連携を取り、防犯対策しましょう。
いざというときに備えて、マニュアルを確認しておきましょうね。

4.保育中の性教育が子どもの安全につながる

今回は新人保育士さん向けに、子どもへの性教育について簡単にお伝えしました。
子どもの性被害をニュースで見るたび、母親として本当に胸が痛くなり悲しい気持ちになります。
これから薄着になったり、保育園でもプール遊びが始まりますがしっかりと防犯対策もしていきましょう。
男の子と女の子
保育士さんの声掛けやちょっとした配慮が、子どもを性被害から守ることにつながります。
自分自身も友達もとても大切な存在だと、子どもたちに伝えていきましょうね。
最初は不安だと思いますが、先輩や看護師に相談しながら自信を持って取り組んでください。
新人保育士さんの参考になればとても嬉しいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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