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保育研修のロールプレイが不安…保育学生向けのポイントと乗りこえ方

ロールプレイ
保育学生が苦手に感じやすい保育研修ロールプレイ。「よくある場面」と「対応のコツ」をあらかじめ知っておけば、安心して練習できます。この記事では、私自身が面接練習などで実際に体験した保育ロールプレイを9つ紹介。少しでも気持ちが楽になりますように。
index

1.保育研修のロールプレイって何?目的は?
2.保育研修のロールプレイが苦手…そんなときの3つのヒント
① 保育研修のロールプレイは「うまくやろう」としなくて大丈夫
②「こういう場面ならどうするかな?」とロールプレイのイメージをしておく
③ 他の人のロールプレイを見るのも勉強!
3.私が体験した保育研修ロールプレイの場面とポイント9選
❶泣いている子への声かけのロールプレイ
❷友だちとけんかした子の仲介のロールプレイ
❸朝のあいさつ・登園時の対応のロールプレイ
❹給食・おやつの場面のロールプレイ
❺片付けができない子への声かけのロールプレイ
❻保護者への対応(コミュニケーション)のロールプレイ
❼発表会・行事の練習中に不安そうな子がいたときのロールプレイ
❽子どものケガを報告する場面(保護者対応事例)のロールプレイ
❾一人で遊んでいる子を友だちの輪に誘う場面のロールプレイ
4.保育研修のロールプレイは少しずつ慣れていけば大丈夫
保育の授業や実習前の研修などで行われる「ロールプレイ」
人前で話すのが苦手だったり、「先生らしく見えるかな…?」と緊張したり、不安になる学生さんも多いのではないでしょうか?
保育研修のロールプレイは“うまく演じる”ことが目的ではありません。
少しずつ経験を重ねて、自分なりの保育を見つけていけるチャンスです。
この記事では、ロールプレイ研修を不安に感じている保育学生さんへ、気持ちが楽になる考え方や、取り組みやすくなるコツをご紹介します。

1.保育研修のロールプレイって何?目的は?

保育研修のロールプレイ学習(ロールプレイング)とは、実際の保育の場面をイメージして、
「どんな声かけをしたらいいかな?」
「どんなふうに子どもと関わったらいいかな?」
と、自分で体験しながら考える練習の場です。
保育研修のロールプレイの目的はうまく演じることではありません。
少しずつ経験を重ねて、自分なりの対応方法、言葉かけなどを見つけていく研修です。
保育の授業や研修では、「泣いている子の対応」や「友だち同士のけんかの仲介」など、現場でよくある場面を想定することが多くあります。
最初はうまくできなくて当然ですし、「どうしたらいいんだろう?」と迷う経験こそが、学びにつながっていくのです。
ロールプレイの意味や目的、必要性を知っておくと、不安が少しやわらぎますよ。

2.保育研修のロールプレイが苦手…そんなときの3つのヒント

1.保育研修のロールプレイは「うまくやろう」としなくて大丈夫

ロールプレイは“本番”ではなく“練習”です。
人前に立つと、「ちゃんとしなきゃ」「失敗しないようにしなきゃ」と思って緊張してしまいますよね。
本番で失敗しないための練習です。
研修のうちに失敗を経験して、本番では安心感を与えられる保育士を目指しましょう。

2.「こういう場面ならどうするかな?」とロールプレイのイメージをしておく

自分なりの準備があると、少し自信がもてます
テーマ(場面設定)が発表されたとき、「その場になってから考えよう」と思ってしまうと焦ってしまうことも…
事前に「この場面だったら、自分ならどう声をかけるかな?」と、頭の中でシミュレーションしてみると安心です。
クラスでやるロールプレイでも、お友だちと小さく練習してみたり、ノートにセリフを書いてみたりして、イメージしておきましょう。

3.他の人のロールプレイを見るのも勉強!

他の人の対応方法から学ぶこと、気づくことがたくさんあります。
自分がやっているときは精いっぱいで気づけないことも、他の人のロールプレイを見ると、「こんな言い方、素敵だな」「こんな対応もあるんだな」と、新しい気づきがあります
やる側は緊張して無理だと思ったときでも、観察して見る側から学ぶ姿勢をもって参加すると立派な学びになりますよ。

3.私が体験した保育研修ロールプレイの場面とポイント9選

私が、保育研修や採用試験面接などで、実際に体験したことのあるロールプレイの例題をご紹介します。
対応方法の正解は一つではありません。
子どもの気持ちや状況によって、寄り添い方も変わってきます
「なぜ、ここがロールプレイングに使われる重要な場面なのか。」
「これがどのように実際の保育につながっていくのか。」
に注目しながら、みてみましょう。
自分ならどんな言葉かけをしようかなと考えてみてくださいね。

❶泣いている子への声かけのロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
子どもの気持ちに寄り添う声掛けは、「あなたは一人じゃないよ」「先生が見ているよ」と安心感を伝えることに繋がります
実際の保育では?
「悲しかったんだね」「どうしたの?」と気持ちを受け止める声かけは、子どもが自分の感情を言葉や行動で表現するきっかけになります。
これは信頼関係づくりの第一歩です。

❷友だちとけんかした子の仲介のロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
けんかの場面は、子どもの社会性を育てる大切な学びの機会です。
相手の気持ちを知る経験にもなります。
実際の保育では?
「○○ちゃんはどう思ったのかな?」と両者の思いを丁寧に聞くことで、子ども同士の対話を引き出す土台ができます。
信頼される仲介役となることが保育者には求められます

❸朝のあいさつ・登園時の対応のロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
一日のはじまりの雰囲気は、子どもの心に大きく影響します。
あいさつはその日を安心して過ごすスイッチになります。
実際の保育では?
笑顔で「○○ちゃん、おはよう!」と声をかけることで、子どもにとって園が安心できる場所になります。
名前を呼ぶことで「自分は大切にされている」と感じられ、園生活への意欲にもつながります

❹給食・おやつの場面のロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
食の場面は、ただ食べるだけでなく、生活習慣・協調性・挑戦する力などを育む大切な時間です。
実際の保育では?
「ひとくちチャレンジしてみる?」と声をかけ、子どもの「やってみよう」の気持ちを支えます。
無理強いせず気持ちに寄り添うことで、食への前向きな経験になります。

❺片付けができない子への声かけのロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
片付けの場面は、自主性や責任感が育つ場でもあります。
実際の保育では?
「どこに片付ければいいかな?重たいけど持てるかな?」と寄り添う声かけにより、子どもの内発的動機が引き出されます。
自分でやってみようとする気持ちが育つようにサポートします。

❻保護者への対応(コミュニケーション)のロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
保護者との信頼関係が築けるかどうかは、子どもの安心・安全にも大きく関わります
実際の保育では?
「今日はお砂場で楽しそうに遊んでいましたよ」などポジティブな一言は、保護者の安心に繋がります
ていねいで明るい話し方を心がけることで、円滑な連携が生まれます。

❼発表会・行事の練習中に不安そうな子がいたときのロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
集団の中での緊張や不安は、子どもにとって大きな心の負担になります。
保育者の関わり方でその気持ちは軽くなります
実際の保育では?
「ドキドキしてるのかな?」と気持ちに共感し、「大丈夫、一緒にやってみようね」と声をかけることで、子どもは安心し挑戦する気持ちを持てます。
見守る姿勢も重要です。

❽子どものケガを報告する場面(保護者対応事例)のロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
ケガの報告は信頼関係に直結する場面です。
事実を冷静に、誠実に伝えることが不可欠です。
実際の保育では?
「今日、園庭で遊んでいたときに○○ちゃんが転んで、ひざをすりむいてしまいました。すぐに流水で洗って消毒し、絆創膏を貼って対応しました。今は元気にしていますが、赤くなっているのでお家でも様子を見ていただけたらと思います。申しわけありませんでした。」
・何があったか(経緯)
・どんなケガだったか(状態)
・どう対応したか(処置)
・今の様子とお願い(家庭での観察のお願い)
4点を明確に伝えることで、保護者も冷静に受け止められます
焦らず丁寧な対応が求められます。

❾一人で遊んでいる子を友だちの輪に誘う場面のロールプレイ

なぜこの場面が重要なの?
無理に集団に入れようとすると、子どもはかえって心を閉ざしてしまうことがあります。
まずは安心できる人とのつながりが大切です。
実際の保育では?
その子の遊びにそっと寄り添い、「○○ちゃんのケーキ、おいしそうだね!」と共感することで、自然に他の子との橋渡しができます。
・まずはその子と安心できる関係をつくる
・子どもの世界に入りこんで、遊びをつなげていく
・他の子に声をかけるときは、無理のない自然な流れを大切に
無理のない流れで人とのつながりを広げられます

お絵描きする保育士とこども

4.保育研修のロールプレイは少しずつ慣れていけば大丈夫

ロールプレイは、保育士になるための“練習の場”です。
・最初からうまくできなくて大丈夫
・場面をイメージしておく
・やってみること・見て学ぶこと、どちらも大切な経験
この3つを意識すれば、きっと少しずつ「やってみようかな」と前向きな気持ちになっていけるはずです。
焦らず、自分のペースでOK。
うまくいかなかったところがあったとしても、必ず自分の経験として次につながります
振り返りはとても大切です。
ロールプレイを通して、「こんな保育をしてみたい!」自分の保育のカタチを見つけていきましょう。

執筆者:まこ 先生(保育教諭1)

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