5月は新年度からの疲れがたまり、保育士さんも「何だかやる気が出ない…」「体がだるい…」など、 五月病 になりやすい時期です。 五月病 の症状が出ると保育士さんもつらいですよね。今回は看護師の私から 五月病 についてと、その乗りこえ方をお伝えします。
1. 五月病 の原因と症状は?
毎年ゴールデンウィークが明けると、「何だかやる気が出ないな…」「体がだるくて思うように動けない…」
なんてことはありませんか?
「 五月病 」はよく耳にする言葉ですが、病気の名前というわけではなく、5月に出やすい無気力感や体調不良のことを 五月病 と呼んでいます。
責任感が強い保育士さんは、 五月病 になりやすいので十分注意していきましょうね。
五月病の原因
・環境の変化によるストレスや疲れ
・連休が明けて「また大変な日々がくる」という緊張感
・生活リズムの変化
・人間関係の悩み
・理想と現実とのギャップ
保育士さんは、毎年のように担当クラスが変わります。
受け持つ子どもも変わり、保護者も変わる。信頼関係をまた1から築いていかなくてはなりません。
新年度を迎える時は「頑張るぞ!」と前向きな気持ちでいても、やはりストレスはかかりますよね。
そのストレスから一気に解放されるのがゴールデンウィーク。
でもゴールデンウィークが明ける何日か前から、気持ちの落ち込みや体調不良が起こります。
保育士さんも 五月病 の症状を知って、自分に当てはまっていないか見てみましょうね。
五月病の症状
〈精神面〉
・何もやる気が出ない
・目標が持てないなどの喪失感
・不安感が消えない
・今まで興味があったことでも無関心
〈身体面〉
・不眠
・下痢や便秘
・胃痛や胃の不快感
・吐き気
・風邪のような症状
〈行動面〉
・引きこもり
・出社拒否
・拒食や過食
五月病 の症状は人それぞれ。
自分の状態に気付いて、早めにケアをすることが大事です。
2. 保育士必見! 五月病 の乗りこえ方
責任感の強い保育士さんには、しっかりと 五月病 の乗りこえ方を知ってほしいと思います。
自分のケアをするためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
【人に相談をする】
気持ちが落ち込んでいる時に一人でいると、余計に孤独感が増してさらに苦しくなってしまいます。
そんな時は一人で悩まずに、信頼できる人に話をしてみましょう。
職場の同期や先輩、保育に携わっていなくても仲のいい友人に気持ちを打ち明けるとスッキリすることもあります。
私も実際に看護師をしていて、 五月病 になったことがありました。
夜眠れなくなってしまったり、急に涙が止まらなくなったり…とてもつらかったことを覚えています。
その時は、信頼できる友人話をして心が救われました。
人に頼ることは悪いことではありません!
つらい時はお互い様なので、支え合っていきましょう。
身近な人に相談することに抵抗がある方は、カウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめします。
【生活習慣を整える】
連休中はつい昼夜逆転してしまったり、夜遅くまで起きていることが多くなると思います。
連休に楽しむことはとても良いこと!
ですが、生活習慣が乱れると自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れ体調不良が起きやすくなります。
連休の後半からは、生活習慣を整えることを意識して過ごしてみましょうね。
生活習慣を整えよう!
・太陽を浴びる
・睡眠をしっかりととる
・湯船につかる
・暴飲暴食を控える
・適度な運動をする
生活習慣を整えることで、気持ちの落ち込みや体調不良がゆっくりと回復していきますよ。
【気分転換をする】
責任感の強い保育士さんは、休日でも仕事のことを考えてしまうことがあると思います。
五月病 の症状が出ている時は、体を休めたり気分転換をすることがとても大事!
できるだけ仕事から離れて、自分の趣味などの好きなことをしましょう。
【目標のハードルを低くする】
目標を高く持つことはとても良いことです。
でも、 五月病 などでメンタルの状態があまり良くない時に、高い目標を持つことはキケン!
目標が達成できなかった時、さらに自分を責めてつらくなってしまいます。
そんな時は目標のハードルを思いっきり下げましょう!
例えば、「朝は〇時に起きよう」「子ども達の前だけは笑顔でいよう」など自分が達成できそうな目標で大丈夫。
小さなことでも「できた」ことを増やすことで自信につながります。
3. 保育園で楽しく過ごすために
今回は看護師の私から、保育士のみなさんへ 五月病 の乗りこえ方のお話をしました。
五月病 は誰にでも起こることなので、自分だけが変なのかな…と思う必要はありません。
信頼できる人に話をしたり、気分転換をすることで 五月病 の症状は落ち着いていきます。
ですが、 五月病 を放置することが一番キケンです!
うつ病などの心の病気につながることがあるので、原因不明の体調不良が続く場合には早めに専門家に相談をしましょう。
保育園で子ども達と楽しく過ごすために、自分のケアもしっかりとしていきましょうね。