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保育園で役立つ!子どもの 服薬 の方法を看護師がかんたん解説 

服薬
保育園で子どもへの 服薬 を依頼されることもあると思います。どのように 服薬 させればいいのか、疑問に思う新人保育士さんは多いのではないでしょうか。今回の記事では、子どもへの 服薬 の方法と注意点を看護師の私から解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
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1. 保育園での薬の管理方法

子どもの持病や体調によって、保護者から保育園での 服薬 をお願いされることもあります。
新人保育士さんはとくに、どのように薬を管理していいのか悩んでしまいますよね。
あずかった薬の管理には十分注意が必要です!
まずは、薬の管理の注意点をしっかり理解しておきましょう。
薬の管理の注意点
・保護者からあずかった薬は、ほかの子どもが誤って内服することがないように、施錠のできる場所に保管するなど、管理を徹底する
・ 服薬 をする前に、複数の保育士で、重複与薬、人違い、与薬量の誤認、与薬忘れがないように確認をする
・かならず「与薬依頼票」を提出してもらう
保育園はたくさんの子ども達が集まる場所。
誤ってほかの子どもが、薬を飲んでしまう可能性もあります。
 服薬 の間違いは、大きな事故につながり、子どもの健康を害することもあるので取り扱いは慎重に行いましょう。
あずかった薬は、かならず子ども達の手の届かない場所に保管をしてください。
保育園によって、マニュアルがあると思うので、かならず確認しておきましょうね。
ポイント!
・保育園で 服薬 できるのは、医師に処方された薬だけ!
・市販の薬は保育園で 服薬 できないので、保護者にも十分説明をする
・子どもに薬を飲ませるという行為は、厳密には「医療行為」のため保育園で 服薬 をしない方がのぞましい
・保護者には1日2回にしてもらえるか、または朝、夕、寝る前の3回にできるかを主治医に相談してもらう
保育園で 服薬 をするのは、とても大変です。
保護者にも協力をしてもらえるように、事前に話し合いをすることが大切です。

2. 子どもの 服薬 の方法とポイント

つぎに、具体的に 服薬 の方法をお伝えします。
子どもの年齢によって、薬の形状や飲ませ方は変わってきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

【乳児が 服薬 をする場合】

乳児に処方される薬は「シロップ」または「粉薬」がほとんどだと思います。
シロップの場合は、スプーンやスポイトを使ってすこしずつ飲ませてあげましょう。
粉薬の場合は、少量の水や白湯で溶かして一口ずつ飲ませましょう。
ポイント
・保育士さんは子どものペースに合わせて薬を飲ませるようする
「変な味がする…」と子どもが認識してしまうので、ミルクや食事に混ぜるのは控える

【水に溶いて服薬する】

粉薬をそのまま口に入れて水で飲むのが難しい場合は、粉薬を深めのお皿やコップに入れて、水で溶いてあげると子どもは飲みやすいですよ。
ポイント
・水の量が多いと、飲み残してしまうこともあるので、水は少量でOK!
・服薬 をするときは、水で飲むのが原則!
薬によってはジュースや乳製品と一緒に飲むことで、効果が得られなくなってしまうものもあります。
「ジュースでないと飲めない」「ヨーグルトに混ぜないと飲めない」などの場合は保育園での 服薬 はむずかしいので、保護者に説明をして理解を得ましょう。

【薬を練って服薬する】

ポイント
・一回分の薬を、ごく少量の水で練る(団子状や泥状にまとまる程度)
清潔な指で子どもの上あごにつけて、そのあと水で飲んでもらう
舌に直接薬が当たらないので、薬の味が苦手な子どもにはおすすめの服薬方法です。

3. 安全に 服薬 をするために!

今回は看護師の私から、保育園での 服薬 の方法とポイントをお伝えしました。
保育園で 服薬 をする時には、事前に保護者から、家ではどのように薬を飲ませているのかをくわしく聞いておきましょう。
どの方法でも共通して保育士さんに気を付けてほしいのは、子どもが薬を飲み終わるまで、しっかりと見守ることです。
粉薬でむせこんでしまったり、途中で吐いてしまう子どももいます。
かならず、保育士さんは、子どもが薬を飲みこむまでは子どものそばを離れないようにしてくださいね。
そして、がんばって薬を飲んだ子どもは「がんばったね!」「上手に飲めたね!」とたくさん褒めてあげましょう!
新人保育士さんは、初めて子どもの 服薬 をするときはドキドキすると思います。
不安なときは、先輩保育士さんに付いてもらいましょうね。
すこしでも、新人保育士さんの参考になればうれしいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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