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保育園で役立つ!気になる子どもの「 クセ 」の対応を看護師が解説します 

クセ
指しゃぶりや、爪かみなど、子どもの クセ が気になることがありませんか?保育園でこのような クセ がみられると、「やめさせた方がいいのかな…」と新人保育士さんは悩むのではないでしょうか。今回は保育園でできる、子どもの クセ の対応を看護師の私から解説します。
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1. 子どもの クセ はやめさせた方が良いの?

子どもの クセ が気になって「やめさせた方が良いのでは…」と悩んでいる保育士さんは多いのではないでしょうか。
例えば、指しゃぶりをし過ぎると、出っ歯になってしまう…
など、確かに クセ が原因で子どもの体に影響が出ることもあります。
ですが、無理に クセ をやめさせようとするのはNG!
子どもにとって クセ は、メンタルを安定させる行為でもあります。
緊張していたり、悲しかったり、不安なときは特に クセ がでやすいです。
大人でも、不安なとき無意識に体の一部をさわっていることがあり、それによって安心することもありますよね。
子どもも同じ!
保育園で クセ が目立つ子どもがいる場合は、無理にやめさせようとせずに、頻度を減らすことを意識してかかわってみましょうね。

2. 保育園での クセ の対応

 クセ は子どもによってさまざま。
保育園でよく見られる クセ の、オススメの対応を看護師の私からお伝えします。

【指しゃぶり】

指しゃぶりは1~2歳は退屈なときや眠いときに見られることが多く、3~5歳は不安や緊張を感じたときによく見られます。
子どもの不安をやわらげるために、やさしく声掛けをしてあげましょう。
また、手遊びやお絵かきなど、手をつかう遊びを取り入れて、指しゃぶりをする時間を少なくするのも効果的ですよ。

【爪かみ】

爪かみも不安や緊張、子どもがイライラしている時によく見られる クセ のひとつ。
無理にやめさせようとすると、イライラが増してしまい逆効果になってしまいます。
指しゃぶりと同様に、保育園では手をつかう遊びをしたり、子どもが思いっきり遊べるような外遊びをして、気をそらしてあげましょう。
爪かみがエスカレートすると、深爪になり、血が出てしまうこともあります。
そんなときは「痛くない?」とやさしく声をかけて、子どものペースに合わせて、口から指を離してあげましょうね。

【性器いじり】

自分の性器をさわることで、安心する子どももいます。
性器をさわっている子どもを見ると、つい「やめなさい!」と強く言いたくなりますよね。
保育士さんも、対応には困ってしまうと思います。
ですが、性器をさわるのは、自分の体に興味を持ち始めた証拠!
この機会に性教育をするのも効果的ですよ。
「みんなの前だと恥ずかしいから一人のときにしようね。」
「お家に帰ってからだったらいいよ。」
など、性器をさわって良い場所や、タイミングを具体的に伝えてあげましょう。
また、子どもはプライベートゾーンの認識が未熟なので、性器は簡単に人に見せてはいけないことも教えましょうね。

【咳ばらい】

咳ばらいが多く見られる場合、チック症の可能性があります。
チック症は、咳ばらいやまばたき、奇声などが自分の意志に関係なく繰り返し出てしまう疾患です。
原因はハッキリしていませんが、ストレスや不安、緊張があるときに出やすいといわれています。
チック症は自分で行動をおさえるのは難しいので、叱ったり、無理にやめさせるのはやめましょう。
保育士さんは子どもを見守るようにしましょうね。
チック症の症状によって、子どもが保育園生活で困ることが出てきたら、保護者に伝えましょう。

3.子どものペースに合わせた対応をしよう!

今回は保育園でよく見られる、子どもの クセ の対応についてお伝えしました。
子どもの クセ が頻繁にみられると、保育士さんも「早くやめさせなきゃ…」と思うかもしれません。
でも、無理は禁物です。
子どもは環境の変化に敏感で、不安や緊張を クセ でやわらげています。
まずは、子ども達のココロが安定するように、保育士さん一人ひとりが笑顔でやさしく接してあげるのが大切です。
たのしい遊びをしたり、声掛けを意識すれば気持ちが落ち着き、自然と クセ が減ってきます。
それまで、保育士さんは長い目で子ども達を見守ってあげましょうね。
すこしでも保育士さんの参考になればうれしいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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