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看護師が解説!保育士の職業病『 膀胱炎 』の予防法を身に付けよう

膀胱炎
保育中にいそがしくてなかなかトイレに行くことができない保育士さん。それが原因で 膀胱炎 になってしまう保育士さんも多いのではないでしょうか。今回は、看護師の私から保育士さんの職業病である 膀胱炎 とは何かと、その予防法についてお伝えします。
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1. 保育士の職業病『 膀胱炎 』とは?

保育中はいそがしくてトイレを我慢してしまう保育士さんも多いのではないでしょうか。
膀胱炎は保育士さんの職業病といっても過言ではありません。
まずは、 膀胱炎 について簡単に説明します。
 膀胱炎 とは
・膀胱の中で、細菌が繁殖して膀胱の粘膜に炎症をおこす病気
・女性の方が尿道が短く、細菌が膀胱まですぐに達してしまうため、圧倒的に女性に多い
・尿とともに細菌は膀胱の外に洗い流されることが多いが、排尿を我慢したり、免疫力が下がることで発症しやすい
 膀胱炎 の症状
・排尿の回数が極端に増える
・排尿時に痛みがある
・尿が白く濁っている、血液が混ざっている
・残尿感がある
・下腹部に鈍痛がある
ほとんどの 膀胱炎 には発熱が見られません
そのため、 膀胱炎 の症状がでても気が付かずに放置してしまうことがあります
 膀胱炎 は放っておくと、腎盂腎炎(じんうじんえん)になり、入院が必要になる場合があるので、注意が必要です
これって 膀胱炎 の症状かな?と感じたら早めに泌尿器科や内科を受診しましょう。

2.  膀胱炎 の予防法

 膀胱炎 を予防するには、保育士さん自身のセルフケアがとても大切です。
次に 膀胱炎 の予防法をご紹介します。

【水分をしっかりと摂る】

たくさんの子ども達を保育していて、自分の水分補給を忘れがちになりますが、こまめな水分補給が大事です。
膀胱に侵入した菌は、尿と一緒に排出することができます
お分かりかと思いますが、水分を摂らないと、尿の量も減ってしまいます
水分をしっかりと摂って尿を出すようにしましょう!

【トイレは我慢しない】

しっかりと水分補給をしても、トイレを我慢してしまっては本末転倒!
膀胱に侵入した菌が膀胱の中に留まってしまい、 膀胱炎 になってしまいます
トイレに行きたくなったら我慢をせず、ほかの保育士さんに協力を得て、トイレに行きましょう

【生理時は要注意!】

生理のときも 膀胱炎 になりやすいので要注意!
いそがしくて、なかなかナプキンが替えられないことはありませんか?
汚れたナプキンは蒸れやすく、菌の温床になりやすいです。
その菌が尿道を通り、膀胱に侵入して 膀胱炎 になってしまうことがあります。
ナプキンをこまめに替えるなどして、清潔な状態を保つことが 膀胱炎 の予防につながります

【免疫力をつける】

疲れている時や、免疫力が下がっている時に風邪をひきやすくなりますよね
 膀胱炎 も風邪と同じく、免疫力が下がっている時になりやすいです。
保育士さんは毎日、たくさんの子ども達や、保護者の対応に追われていてとても大変だと思います。
疲れを感じたり、ストレスが溜まったら、しっかりと体を休めることが大事
栄養のあるものを食べ、適度な運動をして、睡眠時間を確保する。
基本的なことではありますが、規則正しい生活を送ることが、 膀胱炎 の予防につながります。
自分のストレス発散方法も見付けておきましょうね。

3. セルフケアを身に付けて 膀胱炎 を予防しよう!

膀胱炎は一度なってしまうと繰り返しやすい病気です。
保育士さんの職業病ともいわれている 膀胱炎 。
誰でもなる可能性があります。
とくに新卒保育士さんは、まわりに気をつかって『トイレに行きたい』と言いづらく我慢をしてしまうかもしれません。
水分補給やトイレに行く時間をしっかりと確保するために、保育士さん同士が協力しあうことが大切です。
保育士さん自身が、 膀胱炎 にならないように意識して、セルフケアをしてほしいと思います。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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