検索

ほいコレinfo produce by ほいコレナビ

大掃除ごっこを楽しもう!保育で伝えたい“掃除の意味”と年齢別ねらい

大掃除
保育で行う大掃除には、ただお部屋をきれいにするだけでなく「1年間の感謝」と「新しい年を迎える準備」の大切な意味があります。この記事では、年齢別のねらいと関わり方、行事として子どもに伝えたい“ありがとう”の心を紹介。短い年末の保育を温かく締めくくりましょう。
index

1.大掃除を保育に取り入れるねらいと意味
2.年齢別ねらいと関わり方【保育行事の大掃除】
【0歳児】 保育者と一緒に楽しむ「まねっこ掃除」
【1歳児】 遊びの延長で楽しむ「ふきふきごっこ」
【2歳児】 「ありがとう」を伝えるお掃除あそび
【3歳児】 自分の場所をきれいにする「お片づけ名人」
【4歳児】 友だちと協力して楽しむ「お掃除チーム」
【5歳児】 1年間に感謝をこめて「みんなでしめくくる大掃除」
3.大掃除の意味を子どもに伝える言葉の工夫
◆ 子どもへの伝え方ヒント
◆ 子どもに伝える言葉の例
4.“大掃除=ありがとうの保育”を伝えよう

クリスマス会が終わると、子どもたちも先生も少しほっとする時期ですね。
あっという間に冬休みですが、年末の数日間には“保育だからこそ伝えたい行事”があります。
その中の一つが「大掃除」です。
1年間使ったお部屋やおもちゃをきれいにしながら、「ありがとう」「新しい年もよろしくね」と感じられる温かい時間。
しかし「大掃除のねらいってどう書けばいいの?」「どんな関わりをすればいい?」と迷う先生も多いかもしれません。
この記事では、そんな悩みに寄り添いながら、年齢別のねらいと関わり方をわかりやすく紹介します。
この記事を読めば、「大掃除のねらい」がすぐにイメージできるはずです。

1. 大掃除を保育に取り入れるねらいと意味

年末の大掃除は、単にお部屋をきれいにするだけの活動ではありません。
1年間使ったおもちゃやお部屋に「ありがとう」の気持ちを込め、新しい年を気持ちよく迎えるための行事保育です。
掃除を通して「自分で片づけようとする気持ち」や「友だちと協力する力」が育まれます。
また、子どもが“きれいになってうれしい”と感じる体験は、生活習慣の土台にもつながります。
ねらいの例
身の回りをきれいにしようとする気持ちを育てる
おもちゃやお部屋に感謝の気持ちをもつ
友だちと協力して掃除をする喜びを味わう
新しい年を迎える期待やうれしさを感じる
「掃除=行事」の意識をもって取り入れることで、“ものを大切にする心”や“1年を振り返る時間”を子どもと共有できます

2. 年齢別ねらいと関わり方【保育行事の大掃除】

子どもの発達に合わせてねらいを立てることで、どの年齢でも無理なく楽しく参加できる大掃除
遊びの延長でまねっこしたり、友だちと協力したり、年齢に応じた“成長の姿”が見える活動です。
“きれいにすること”よりも、“みんなでやってみること”を大切にすると、行事らしいあたたかさが生まれます。

【0歳児】保育者と一緒に楽しむ「まねっこ掃除」

ねらい
保育者と一緒にまねっこを楽しみながら掃除に親しむ
関わり方
保育者が笑顔で拭いたり、「ピカピカになったね」と共感の言葉をかけましょう
やってみたい気持ちを引き出します。

【1歳児】遊びの延長で楽しむ「ふきふきごっこ」

ねらい
布を持って机を拭くなど、遊びの延長で掃除に親しむ
関わり方
雑巾を“ぞうきんバス”に見立てたり、「ピッカピカ体操」のように動きをつけたりして楽しみましょう
短時間で達成感を感じられるようにするとgood。

【2歳児】「ありがとう」を伝えるお掃除あそび

ねらい
簡単な道具を使って身の回りをきれいにしながら、ものを大切にする気持ちや“ありがとう”の心が育つようにする。
関わり方
「お部屋さんありがとう」「おもちゃさんきれいになったね」など、声をかけながら掃除をします。
保育者が感謝の気持ちを表すことで子どもたちにも伝わっていきます。

【3歳児】自分の場所をきれいにする「お片づけ名人」

ねらい
自分のロッカーや道具を整理しようとする気持ちを育てる
関わり方
「自分の場所をきれいにしようね」と伝え、片づける心地よさを一緒に感じられるようにしましょう
結果よりも“やろうとした姿”を認めます。

【4歳児】友だちと協力して楽しむ「お掃除チーム」

ねらい
友だちと協力して掃除をする喜びを味わう
関わり方
机や椅子、おもちゃの分担を決め、「チームでやる」楽しさを経験できるようにしましょう
互いに励まし合う姿を見守ります。

【5歳児】1年間に感謝をこめて「みんなでしめくくる大掃除」

ねらい
1年間を振り返り、使ってきたものへの感謝の気持ちをもつ。
年下の子にやり方を教えながら、みんなで達成感を味わう。
関わり方
1年のしめくくり行事としての意味を感じられるように伝えましょう
年下の子への優しい関わりや、がんばってきた自分たちを認める言葉がけも大切に。
小さいクラスでは“大掃除ごっこ遊び”として、大きいクラスでは“役割意識”を育てる機会として。
子どもの「やってみたい!」気持ちを尊重しながら、保育者の言葉で活動の意味を少しずつ広げていきましょう。
子どもたちと掃除をしていると、「このおもちゃ、○○くんが好きだったね」など、1年のいろんな場面が思い出されます。
5歳児クラスでは、「いっぱい遊んだね」「ありがとう」の気持ちを言葉にする姿も見られるでしょう。
子どもと一緒に過ごしてきた時間を振り返りながら、先生自身も心があたたかくなる。
そんな瞬間も、大掃除ならではの魅力です。

3. 大掃除の意味を子どもに伝える言葉の工夫

大掃除をごっこ遊びで終わらせず、「なぜ掃除をするのか」と行事の意味を子どもに伝えることが大切です。
年末の保育は、“ものをきれいにする時間”ではなく、“心を整える時間”でもあります。
子どもたちが「お部屋さんありがとう」「新しい年も楽しみだね」と感じられるように、
“気持ちを伝える保育”にしましょう

◆子どもへの伝え方ヒント◆

・掃除=「ありがとう」を伝える行事であることを意識する
・子どもにわかりやすく“感謝”や“新しい年”をキーワードに入れる
・結果よりも「一緒に取り組む気持ち」を大切に伝える

◆子どもに伝える言葉の例◆

・「1年間ありがとう。お部屋もきっと喜んでるね」
・「きれいになって、気持ちよく新しい年を迎えられるね」
・「みんなと力を合わせると、心まであたたかくなるね」

雑巾で掃除をする 子ども

保育者の言葉が、子どもにとって“行事の意味”を感じるきっかけになります
年末の大掃除を通して、子どもたちの心にも「ありがとう」が残るような時間を作りましょう。

4. “大掃除=ありがとうの保育”を伝えよう

大掃除は、年末にしかできない特別な保育です。
お部屋をきれいにすること以上に、「ありがとう」「気持ちよく新しい年を迎えよう」と気持ちを子どもと共有できる時間。
保育者が行事の意味を知り、子どもと一緒に楽しむことで、“掃除”が“心を育てる保育”になります
完璧にきれいにする必要はありません。
子どもと一緒に雑巾を持ち、「きれいになったね」と笑い合う。
その瞬間こそが、年末のしめくくりにふさわしい保育の姿です。
短い期間でも、一つひとつの活動に“ありがとう”の気持ちを添えて、あたたかい気持ちで一年を締めくくりましょう
きっと、子どもたちの心にも「大掃除って楽しかったね」と思い出が残ることでしょう。

執筆者:まこ 先生(保育教諭1)

子どもたちと一緒に、保育を楽しみましょう!

Event就活イベント

記事が見つかりませんでした。