「五色の短冊」って何色?由来や意味を知っていますか?5色にはそれぞれの色に意味が込められています。保育現場で子どもたちにわかりやすく伝えるポイントや、保育実習での製作アイデア、保育のポイントをご紹介!一緒に七夕の保育を楽しみましょう。
「五色の短冊って何色?」
七夕の歌に登場する「五色の短冊」の色や意味、知っていますか?
保育実習や現場で短冊を作る機会があると、子どもたちにどう伝えたらいいか迷いますよね。
五色の短冊にはそれぞれ大切な意味が込められていて、色ごとに願いや想いが表現されています。
この意味を知ることで、子どもたちにもっと楽しく、七夕の由来や願いを伝えられます。
この記事では、五色の短冊の「何色?」の疑問から、それぞれの色がもつ意味、さらに保育実習での子どもたちへの伝え方まで、解説します。
一緒に七夕の魅力を子どもたちに伝えましょう。
1.「五色の短冊」って何色?読み方は?基本を知ろう
「五色の短冊」とは?
七夕に使用される短冊のことです。
『たなばたさま』の歌にも登場しています。
「五色の短冊」って何色?
青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)の5色です。
「五色の短冊」の読み方は?
「ごしきのたんざく」と読みます。
ごしき→5つの色
たんざく→願いごとを書き笹に飾る用紙
「五色の短冊」の5色の意味や願いとは?
「五色の短冊」の起源
「五色の短冊」の5色は中国の「陰陽五行説」に由来しています。
それぞれの色に意味や願いがこめられています。
七夕の短冊の五色は、この五行思想から派生した「五常(五徳)」に関連しているのです。
「陰陽五行説」
自然界すべてのものが木・火・土・金・水の5つから成り立っている考え方
青・緑(木)
赤 (火)
黄 (土)
白 (金)
黒・紫(水)
「五常(五徳)」
人の心と行動を仁・義・礼・智・信の5つに当てはめる考え方
青・緑(仁:思いやり)
赤 (礼:礼儀)
黄 (信:誠実)
白 (義:正義)
黒・紫(智:知恵)
参照:ウェザーニュース:「七夕の短冊の色には意味がある?五色それぞれの由来を紹介」
2.「五色の短冊」の色の意味や願いを子どもたちへ伝えよう
「五行説」や「五常の色」の知識があると、目の前のクラスの子どもたちの実態に合う言葉を考えて伝えられますね。
「五色の短冊」色の意味や願いを子どもたちへの伝える際のポイント
難しい言葉は使わず、わかりやすい言葉選びを心がけましょう。
子どもの生活の中でイメージしやすい事柄に言い換えて伝えることが大切です。
「五色の短冊」色の意味や願いを子どもたちへ伝える例文
クラスの子どもたちの実態に合わせて言い方を考えて伝えましょう。
【青・緑】 人間力を高める 徳を積む
「いろんなことに挑戦して、頑張る気持ちだよ。」
【赤】 祖先や親に感謝する
「おうちの人へ『いつもありがとう』って思う気持ちだよ。」
【黄】 人を信じ大切に思う
「お友達や家族を大切に思う気持ちだよ。」
【白】 義務や決まりを守る
「ルールや約束を守ろうとする気持ちだよ。」
【黒・紫】 学業の向上を願う
「たくさん遊んで、勉強して、練習して、いろいろできるようになりたいなと思う気持ちだよ。」
伝えるときに工夫すること3つ
1.具体例を出す
「けん玉を練習して上手になりたいなら、青か黒かな?青は頑張る気持ちを応援してくれる色だよ。黒は練習してできるようになりたい気持ちを応援してくれる色だよ。」
2.子どもたちと一緒に考える
「この願いごとには、何色があうかな?」
子どもの気持ちや考えに寄り添いながら、一緒に考えましょう。
3.難しく考えすぎない!
色にいろんな意味があることを知り、七夕に興味をもつことが大切です。
違う色でも否定せずに、楽しみながら取り組みましょう。
3.「五色の短冊」の七夕製作アイデア3選
色を楽しみながら製作をしましょう。
1.折り染めで五色の短冊を作ろう
和紙をつかって折り染をする(対象:2〜5歳児)
(準備)
白色の和紙
(作り方)
和紙を2回折り、四角形にする。
四つ角に青・赤・黄・黒の絵の具を染み込ませたら、5色の染め紙の完成です。
滲んだ色が混じり合う様子も楽しめます。
願いごとに合わせて好きな色だけ選んでもよいですね。
2.5色の紙にお絵描きして五色の短冊を作ろう
短冊にお絵描きする(対象:0〜5歳児)
(準備)
短冊の形に切った画用紙(5色)・色鉛筆・カラーペン
(作り方)
5色から好きな色の画用紙を選んで、ペンや色鉛筆でお絵描きをする。
短冊の色やペンの色を選ぶときに、意味を伝えてあげましょう。
3.シールを貼って五色の短冊を作ろう
短冊にシールを貼る(対象:0〜3歳児)
(準備)
短冊・カラーシール(5色)
(作り方)
5色のシール貼りを楽しみます。
年齢や個人差を配慮してシールの大きさを考えましょう。
4.保育実習で五色の短冊作りをする際のポイント5つ
保育実習での設定保育は、準備をしっかりしておくことで、不安も和らぎます。
イメージトレーニングをしておくと本番、落ち着いて取り組めますよ。
1.導入で、興味をもたせる
七夕の歌や手遊び、ペープサートや絵本などで七夕の行事に興味をもてるようにしましょう。
2.話はわかりやすく、長くならないように
集中力が長くない子どもたちには、的確にわかりやすく伝えることが必要です。
5色の色見本や、七夕のイラストを見せながら話すなど工夫しましょう。
3.製作の準備物は完璧に
保育は準備が大切です。
保育の流れを考えながら、準備をしておきましょう。
4.声掛けも、予測できるものは考えておくと安心
保育実習は、緊張して焦ってしまうと、すぐに言葉が出てこないこともあります。
ちょっとした声掛けも、いくつか考えておくと、安心ですよ。
5.臨機応変に
目の前の子どもの様子をみながら進めていくことも大切です。
五色の短冊の意味通りの色を選ばなくても大丈夫です。
子どもたちが興味をもって楽しめるようにしましょう。
5.「五色の短冊」を保育に取り入れて七夕を楽しもう
「五色の短冊」の色、それぞれの意味を知ると興味深いですよね。
保育者も短冊を作って、一緒に願い事をしてくださいね。
「先生の願い事は〇〇だよ」と伝えると、子どもたちも実習生の先生に親近感がわくかもしれません。
七夕に五色の短冊を作って、子どもたちと一緒に楽しみましょう!