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保育学生必見!0歳児の 養護 のねらいを看護師視点でお伝えします

0歳児の養護
0歳児は言葉を話すことができないので、保育士さんがよく観察をして子どもの欲求を満たしてあげる必要があります。今回の記事では0歳児の 養護 の具体的な内容を看護師の私からお伝えします。実習を控えている保育学生さんの参考になれば嬉しいです。
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1. 0歳児の発達と 養護 のねらい

保育学生のみなさん!今回は、養護シリーズの0歳バージョンをお伝えします。
0歳児は1年を通して成長が著しく、月例によって大きく変わる時期。
まずは0歳児の成長を月齢別に簡単にご紹介しますね。
0歳児の成長発達
〈新生児~1か月半頃〉
・機嫌のよい時に周囲に反応し、体の動きに伴って「あーあー」「うーうー」と喃語が出ることがある
・明るい光や、音が鳴る方に反応を示す
・あやされることで機嫌がよくなり、笑うことがある
・抱っこをされることで心地よさを感じる
・快、不快のさまざまな感情を、表情や泣くなどで表現する
・授乳時、排泄時以外はほとんど眠っている
・手指を口に持っていきなめる
〈1か月半~3か月頃〉
・光に反応をする
・不快感が芽生え、空腹や排泄によって泣く
・話しかけられると笑う
・首が座り始める
・手のひらに置かれたものを握る
〈3~6か月頃〉
・初期の人見知りが始まる
・親しい大人が抱っこをすると安心して笑顔になる
・体温調節は安定し始めるが、まだ周囲の温度に影響されやすい
・物をしっかりと握れるようになる
・離乳食が始まる
〈6~9か月頃〉
・気に入ったことを繰り返し遊ぶ
・名前を呼ばれて振り向く
・一人遊びをする
・人見知りや、後追いをする
・マネが上手になる
・「バイバイ」の動作をする
・寝がえり、ハイハイ、お座り、つかまり立ちなど活発に動くようになる
・コップをつかえるようになってくる
〈9~12か月頃〉
・自分でやりたい!という気持ちが芽生える
・「パパ」「ママ」の発語が見られる
・大人の言葉を理解し、要求にこたえようとする
・手づかみで食べようとする
・物を投げたり、置いたりする
・自分で姿勢を自由に変えられるようになる
0歳児は言葉を話すことができないので、子どもの行動や様子をしっかりと観察することが大切。
また慣れない保育園生活の中で、子ども達が安心できるようにスキンシップをたくさんとるようにしましょうね。

2. 保育に役立つ!0歳児の具体的な 養護 の内容

つぎに0歳児の 養護 の内容について、具体的にご紹介します。

【スキンシップで信頼関係を築く】

0歳児の養護で大切なのは、保育士さんは安心できる存在だと子どもが認識することです。保育園生活に慣れるまで、泣いていることが多いと思います。
子どもが泣いていたら、抱っこをしてあやしてあげましょう。
保育士さんが、笑顔でやさしく声掛けをすることで子どもは安心し、少しずつ保育園になれていきますよ。

【衣服で体温調節をする】

子どもが健康に過ごすために、体温調節がとても大事。
しかし0歳児は体温調節機能が未熟なため、保育士さんが子どもの様子を見て体温調節をする必要があります。
子どもの体温は大人よりも高いので、大人が着ている枚数より一枚少ないぐらいを目安にしましょう。
寒い時のサイン
・お腹や背中が冷えている
・顔や唇の色が青白い
暑い時のサイン
・体が汗ばんでいる
・顔が赤い
・お腹や背中が熱い
ミルクも飲んで、おむつもキレイなのに泣いている時は体温調節がうまくいっていない場合があります。
このようなサインがあれば衣類で調節してあげましょうね。

【保育室内の環境を整える】

0歳児は何でも口に入れてしまうので、しっかりと保育室内の安全を確保していきましょう!おもちゃは誤飲の危険性が低い大きめの物を準備しましょうね。
0歳後半になると、お座り、ハイハイ、つかまり立ちなど動きが活発になってきます。
保育士さんは子ども達が広々と遊べるように、スペースをつくることが大切です。

【自分でやりたい!という気持ちを尊重する】

0歳後半では、手づかみでご飯を食べる、コップでお茶を飲むなどできることが少しずつ増えてきます。
まだ小さいので、ご飯を床にこぼすなど上手くいかないことも多いです。
でも、これも成長!保育士さんは子どもを見守りながら「先生もお手伝いさせてね」と声掛けをして食べさせてあげましょう。
あらかじめ、子どもが手づかみする分のご飯を取り分けておくのも一つの手です。

自分で口に入れられたら、「自分でできたね♪」とたくさん褒めてあげてくださいね。

3. 子どもをよく観察することが大切!

今回は看護師の私から、0歳児の 養護 の内容を具体的にお伝えしました。
0歳児は主に泣くことが、感情表現になります。
保育学生さんは、子どもがずっと泣いていると焦ってしまいますよね。最初はみんなそうです。
まずは、子どもがなぜ泣いているのかを考えることから始めてみましょう。
よく子どもの様子を観察して、ミルクをいつどのくらい飲んだか、おむつは汚れていないか、汗をかいていないか見てみましょう。
0歳児の成長は本当に早いです。たくさんスキンシップをとって子ども達との信頼関係を築いていってくださいね。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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