保育士に限ったことではないですが、仕事で クレーム を受けることはよくあるものです。保育士の場合、どのような クレーム があるのでしょう。辞めたいと思うくらい辛い時はどうやって乗り越えれば良いのでしょう。 皆さんがうまく クレーム を乗り越えられるような対処法をご紹介します!
1. 保育士を辞めたいと思う クレーム はどんなのがある?
保育士として働いていると、保護者から意見をもらうことはあります。
どうしても仕事中に失敗はあるものですし、その内容について保護者から意見を受けるということはあるものです。
しかし中には意見というのには無理があるような クレーム を受けることがあります。
保護者からの訴えの中には妥当なものもありますが、保育士を辞めたいと思ってしまうような クレーム があることも事実です。
実際どんな クレーム があるのでしょう。
・食事に関すること
アレルギーなどがない限り、保育園では子どもたちは皆同じ給食やおやつを食べます。
しかし、中には家庭のルールを保育園でも実践してほしいと クレーム を言われることがあるのです。
「カロリー管理をするためにもおかわりはさせないでほしい」
「苦手な食べものは一切食べさせないでほしい」
「砂糖は体に悪いから入っているものは食べさせないでほしい」
など、周囲の子たちとは違う特別対応をしてほしいという申し出があったり、うっかり忘れて食べさせたことで クレーム を受けたりすることがあるのです。
アレルギーであれば必ず食事の配慮は必要ですが、好き嫌いや家庭の方針にもすべて対応していくのには無理があります。
こういった保護者の対応にはどこまで応えていけばよいか、悩んでしまう保育士は少なくありません。
・保育園行事に関すること
保育園の行事は普段見られない保育園生活の様子が見られるため、楽しみにしている保護者は多いです。
しかし中には楽しみゆえに行き過ぎた要求をしてくるクレーマーもいます。
「運動会を雨天延期にされたら家族が仕事の調整ができないから困る!」
「なぜうちの子はお遊戯会で主役じゃないのか」
雨天延期にならず、ホールや体育館を借りて行われる場合もありますが、そういったほかの施設で行ったり縮小したりすることでも クレーム を受けることもあります。
正直、天気については保育士にどうにかできることではないですし、保育士だってせっかくの運動会だから晴れて欲しいと思っていますよね…。
雨になればほかの日にすることでのシフト調整や、別プログラムの準備、会場が変わる場合には荷物の運搬など保育士も業務が増えて大変ですから、そこにさらに クレーム を受けたらたまったものではありません。
お遊戯会もほかには演奏の場面や整列の場面で後列になったことへの クレーム を受けることもあります。
人数の都合を考えれば仕方ないことですし、整列した際にきちんと皆の顔が見えるように配慮しているにも関わらず クレーム を受けると精神的に負担もかかってくるものです。
2. 保育士が辞めたいと思うような クレーム への対処法
どの業界でもクレーマーというのはいるものです。
保育園の場合には相手が保護者なので、担任の間はずっとかかわることになるため精神的にもかなり追い込まれてしまうことがあります。
中には保育士でどうにもできない無茶苦茶な クレーム もありますが、工夫次第で解決に進むこともあります。
クレーム を受けた際には「誠実さ」と「スピード」を大切にしましょう。
保護者から話があると言われた際には、しっかりと話を聞き、謙虚な姿勢で臨むようにします。
もちろん時には聞いていて耐えられない場面もあるでしょうが、適当に聞き流したり、不満を顔に出したりすると新たなクレームを生むことがあるので気を付けましょう。
何か話があると言われたらできるだけすぐに話し合いの場を設けることも大切です。
正直、 クレーム を受けたら話したくないし、できるだけ先延ばしにしたい気持ちもあるでしょう。
先延ばしにするほど相手はモヤモヤが増長し、 クレーム も大きくなるので早急に対応することで相手の怒りも鎮まりやすくなります。
保護者と自分だけでは話がまとまらないと思ったら園長や主任といった上司に同席してもらうのも効果的です。
第三者が入ることによって保護者も精神的に落ち着きやすくなりますし、上の立場の人が出てくることで特別扱いされている気持ちになり満足してくれる場合もあります。
3. 話の内容を吟味して前向きに保育士の仕事を続けよう!
保育士をしていて受ける クレーム は様々なものがあります。
子供への言動に不適切なものがあったり、自分の不注意で子どもがけがをしたりといった反省すべき内容のものもあります。
また、最近はモンスターペアレンツのような、無茶な要望や クレーム を受けることもあります。
そこで、 クレーム を受けたらその内容をきちんと吟味し、反省すべきものはきちんと反省し、必要以上に悩むことは避けましょう。
もしも クレーム の内容が酷いと感じたり、自分だけでは対処できないと思ったりしたら一人で抱え込まず、上司や園長に相談をするようにします。
第三者に相談することによって気持ちも楽になりますし、中立な立場での意見をもらえることで視野も広がります。
保育士も人間ですから誰だって失敗することはあります。
失敗したことで クレーム をもらうと辞めたいと思うこともありますが、反省して次に生かすようにしましょう。
一度失敗があったとしても、その後反省して一生懸命保育に臨んでいれば保護者からの信頼も取り戻すことができます。
保育士というのは大変ですがやりがいもある仕事です。
ぜひ、辛いと思ってもすぐに辞めようと考えず、もう一度頑張ってみましょう。
耐えられないような辛い クレーム は本当にあなただけが悪いのか考えてみましょう。
そして、早めに相談をして対応することが望ましいです。