監視員の保育士さんは、プールの隅でじっとしている子や急に静かになった子にも十分注意して監視することが大事。
プール遊び中いそがしいと、他の仕事を手伝わないといけない気持ちになるかも知れませんが、これはNGです。
◇プール遊び前の体調チェックリスト
プール遊びの前、こちらのチェックリストを参考に体調チェックをしてくださいね。
そのまま使える体調チェックリスト
□プールカードや連絡帳:記入漏れが無いか、保護者の印またはサインがあるか
□朝食:しっかり食べたか
□体温:37.0℃以下※園の基準を確認
□皮膚の状態:出血、傷、発疹の有無
□目の状態:充血、目やに、目のかゆみの有無
□風邪症状:咳、鼻水の有無
□活気:いつも通り元気に遊んでいるか
看護師からのワンポイントアドバイス
体温がクリアしていても「機嫌が悪い」「ぐったりしている」など、保育士さんから見ていつもと違うなと思うことがあれば要注意!
これから熱が上がるサインかも知れないので、子どもの様子を合わせて判断しましょう。
2.プール後に目が充血しているときの対応ポイント
プールの消毒のために使用している「塩素」の刺激で充血している可能性が高いです。
その場合、一時的に充血していることが多いのでしばらくすると自然に落ち着くことが多いです。
しかし子どもは目に違和感があると無意識にこすったりしてしまうので、十分注意しましょう。
充血したときの対応ポイント
・「目が赤いけど、かゆかったり痛かったりしないかな?」と症状の確認
・「プールの薬で目が赤くなっているかもしれないから、きれいなお水で洗おう」と水道水で目を洗う
・「目をこすると痛くなっちゃうから触らないようにしようね」と声掛け
・プール遊び後も目の状態を観察
数時間経っても赤みが引かない・目やにが出てきた・発熱やのどの痛みがある場合、咽頭結膜熱(プール熱)の可能性があるので、保護者に受診をすすめましょう。
3.プールの中で鼻血が出たときの対応ポイント
子どもの鼻はデリケートなので、のぼせやちょっとした刺激でプール遊び中に鼻血を出すことがあります。
突然の鼻血に保育士さんもビックリすると思いますが、正しい対応ポイントを知れば大丈夫。
鼻血が出たときの対応ポイント
・「血が出てビックリしたね、すぐ止まるから大丈夫だよ」と子どもを落ち着かせる
・プールから出して落ち着ける場所に連れていき、「お口で息してね」と声掛けし、下を向かせティッシュで小鼻を15分程しっかりおさえる
・のどに血が流れてきたら「お口からぺって出してね」と伝える
・鼻血が止まってもプール遊びはお休みし、安静にする
鼻血の止め方はこちらの動画で解説中!
小児科・耳鼻科を受診するケース
・鼻血の量が多い
・30分以上止まらない
・顔色が悪い
・どこかぶつけた
4.プールの水を飲み込んでしまったときの対応ポイント
プール遊び中「水を飲み込んでしまった」なんてトラブルは日常茶飯事。
すこしむせる程度ですぐに元気に戻りますが、まれに時間が経ってから体調が悪くなるケースもあるので保育士さんに知ってほしい観察ポイントをお伝えします。
水を飲んでしまったときの対応ポイント
・「お水飲んでビックリしちゃったね、ちょっと休憩しよう」とプールから出し、子どもを落ち着かせる
・座ったまま前かがみの姿勢をとる
・肩甲骨の間を下から上に向かってやさしくさすり呼吸の様子をみる
水を飲んだあと、まれに時間が経ってから咳や呼吸症状が現れることがあります。
観察ポイント
・激しい咳が続いていないか
・呼吸が浅くて速い
・ぐったりしている
・唇や顔が青白くなっている
・プール後に何度も吐く
このような症状があれば園長や先輩に相談し受診(救急も含め)しましょう。
また、保育中に問題なく経過しても家に帰ってから状態が悪化する可能性もあるので、水を飲んでしまったときは保護者にも伝えましょう。
例)「今日のプール遊びのときにお水を飲んでしまいました。保育中は問題なく元気でしたが、時間が経ってから症状が出ることもあるので、家でも息が苦しくないか、変な咳が出ていないか様子を見てください」
5.寒がる・震える・唇の色が悪いときの対応ポイント
プール遊び中に寒がったり、震えたりしているのは体が冷えて体温が下がっている状態です。
子どもから「寒い」と言われたらプールから上がり体を温めましょう。
また、子どもの唇が青くなっていたら体温が下がって体の酸素が一時的に不足しているサインです。
保育士さんから声掛けしプールから出ましょう。
寒がる・唇の色が悪いときの対応ポイント
・「唇の色が青いからプールから出よう」と声掛けし温かい場所へ移動
・タオルでしっかりと体の水分を拭く
・タオルや毛布で体を包み、保温
受診を検討するケース
・30分以上保温しても震えが止まらず、唇の色が回復しない
・ぐったりしている、あくびを連発しウトウトしている
・発熱している
体が温まっても、急激な体力消耗による低血糖や感染症の可能性があるので、このような症状が見られたら園長や先輩に相談しましょう。
6.プール後に耳の違和感や痛みを訴えたときの対応ポイント
プールの水が耳に入ってしまうのもよくあるトラブル。
子どもが耳の違和感を訴えたら、まずは安全な方法で水抜きをしましょう。
耳の違和感を訴えたときの対応ポイント
・「お耳がピチャピチャして気持ち悪いね」と声掛けし、落ち着かせる
・ケンケンができる子どもなら、違和感のある耳を下にしてケンケンしながら水を出す
・小さな子の場合は、保育士の膝に水が入った側の耳を下にして、横にする
・水が出てきたら、耳の入り口だけティッシュでやさしく拭く(耳の奥まで綿棒で取るのはNG)
耳鼻科への受診目安
・水が抜けたあとも痛くて泣いている
・耳を触られるのを嫌がる
・黄色い液体が出てる(耳垂れ)
・発熱している
このような様子が見られた場合、中耳炎などの耳のトラブルが起きている可能性があります。
プール遊びはさまざまなトラブルが起こりやすいので、保育士さん同士協力して安全に十分配慮しましょう。
迷ったら一人で抱え込まず、先輩や看護師に相談してくださいね。