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【子どもの病気】それって迷信かも?看護師視点で伝える保護者への安心アドバイス

子どもの病気
「熱が出たら汗をかかせる」「薬は飲ませない方がいい」さまざまな情報や迷信に戸惑う保育士さんへ、看護師の私から子どもの病気の新常識を医学的根拠に基づいて解説します。迷信を整理し、保護者の不安を安心に変えるアドバイス方もご紹介。新人保育士さん必見です。
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1.【保育に役立つ知識】これって迷信?子どもが病気のときの対処法を看護師が解説
・熱が出たら「汗をかかせる」はもう古い?
・微熱でもお風呂はNG?
・風邪を引いたらたくさん食べさせた方がいい?
2.【薬の悩み】飲ませない方がいい?と悩む保護者へ。保育士ができるアドバイス
・解熱剤は飲まない方がいい?
・抗生物質で下痢したらやめた方がいい?
・咳は自然に治した方がいい?
①ハチミツは咳に効く
②ネギを首に巻くと咳がおさまる
3.否定はNG!保育士だからできる保護者に寄り添ったアドバイス法

1.【保育に役立つ知識】これって迷信?子どもが病気のときの対処法を看護師が解説

子どもが病気になったとき、保護者から聞く「昔ながらの教え」戸惑うことはありませんか?
現代はSNSでもさまざまな情報が流れているため、保育士さんもなにが正解なのか判断が難しいと思います。
まずは、よく聞く迷信のウソ・ホントを医学的に整理。新人保育士さんにわかりやすく解説しますね。

・熱が出たら「汗をかかせる」はもう古い?

子どもが熱を出したとき、汗をかかせた方が早く下がるからと厚着させる人がいます。
これはNG!
体に熱がこもり、体力が消耗し逆効果になることもあるので、無理に汗をかかせる必要はありません。
悪寒で寒いときは保温し、手足が温かくなり顔が赤くなったら薄着にして熱を逃がしてあげましょう。
そのまま使える保護者へのアドバイス
○○ちゃんのこと心配ですよね。熱が下がるときに自然に汗をかく仕組みになっているので無理に汗をかかせる必要はないですよ。水分補給して休ませてあげてくださいね。

・微熱でもお風呂はNG?

昔は湯冷めするからと、微熱(37℃台)でもお風呂に入らないのが一般的でした。
私も子どもの頃、よく風邪をひいていて何日もお風呂に入れないときがありました…
今は微熱でも元気であれば入浴してもOK。
清潔が保たれ汗による皮膚トラブルや尿路感染を予防できます。ただし、注意点があるのでしっかり押さえておきましょう!
発熱時の入浴の注意点
・38℃程度のぬるめのお湯にする(熱いお湯は体力消耗につながるためNG)
・お湯に浸かるのは数分にして、洗体を含めて15分程度の短時間で済ませる
・脱水にならないよう、入浴前後にしっかり水分補給する
・体温が38℃以上の発熱、ぐったりしている、頭痛、めまい、吐き気がある場合は控える
そのまま使える保護者へのアドバイス
37℃台で元気があれば、水分をしっかり摂って短時間でお風呂に入れてあげて大丈夫です。もし高熱でお風呂が難しいときはお尻だけ洗ったり、タオルで拭いてあげると気持ちいいですよ。

・風邪を引いたらたくさん食べさせた方がいい?

昔は病気のときでも食べないと体力がつかない、風邪が治らないと言われていました。
しかし今の医学では少し違います。
食欲が無いときは、無理に食べさせなくて大丈夫
消化にエネルギーを使うとウイルスとたたかうエネルギーを消耗するので、無理せず水分補給を優先させましょう。
そのまま使える保護者へのアドバイス
食欲が無いと心配になりますよね。今は体がウイルスと戦うためにエネルギーを使っているので水分補給を優先させてくださいね。お粥やゼリーなど食べやすいものから少しずつあげてください。
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2.【薬の悩み】飲ませない方がいい?と悩む保護者へ。保育士ができるアドバイス

薬に関しては、実際に子どもが飲むものなので保護者も慎重になると思います。
次に薬にまつわる迷信のウソ・ホントを看護師視点で整理します。
正しい知識を身に付けて、頼りになる保育士さんを目指しましょう!

・解熱剤は飲まない方がいい?

解熱剤を飲ませると、風邪の治りが遅れるから飲まない方がいい。
これもよく聞きますよね。
この迷信に関しては、半分正解で半分不正解。
発熱は体がウイルスと戦うための防御反応です。
体温が38.5℃以上あったとしても、子どもが元気で水分補給ができて眠れていれば解熱剤を使わずに様子を見ていて大丈夫。
※医師から特別な指示があれば従いましょう
しかし次の場合は解熱剤を使用しましょう。
こんなときは解熱剤を使う
・37℃台でも子どもがぐったりしている
・水分が摂れない
・睡眠がとれない
そのまま使える保護者へのアドバイス
高熱だと心配ですよね。熱が高くても水分が摂れてしっかり眠れていれば、薬を使わずに様子を見て大丈夫ですよ。

・抗生物質で下痢したらやめた方がいい?

下痢が心配で、抗生物質を途中でやめてしまう人もいます。
これはNG!
抗生物質は悪い菌だけでなく、お腹の中にいる腸内細菌も一緒に攻撃してしまうため一時的に腸内環境が悪化して下痢することがあります。
しかし自己判断で中止すると、体の中に残った菌が再増殖し薬が効かなくなるリスクがあるので(薬剤耐性菌)医師の指示通りかならず飲み切るようにしましょう。
下痢している最中は脱水を避けるため、こまめに水分補給することが大事。
抗生物質の服用によって激しい下痢が続いたり、発疹が出た場合はかならず医師に相談しましょう。
そのまま使える保護者へのアドバイス
薬の影響でお腹が緩くなっているんですね。心配だと思いますが自己判断でやめてしまうと体に菌が残ってしまうので、まずは飲み切るのが大事です。下痢が激しくなる場合は医師に相談すると安心ですよ。

・咳は自然に治した方がいい?

これは半分正解で半分不正解です。
咳は体内に入った異物を外に出そうとする防御反応。
無理に咳を止めようとすると、ウイルスが体の中に残ったままになってしまいます。
そのため、軽い咳であれば薬で無理に止めようとせず、水分補給や部屋の加湿で様子を見て大丈夫。
しかし次のような場合は受診して薬に頼りましょう。
こんなときは受診をすすめる
・咳がひどく、眠れない
・2週間以上続く(咳喘息の可能性あり)
・ゼーゼー、ヒューヒューと音がして息苦しさがある

①ハチミツは咳に効く

ハチミツには殺菌効果があり、咳を鎮める効果があると研究で発表されています。
寝る前にティースプーン1杯程度と食べさせるといいですよ。
しかし、1歳未満の子どもにハチミツを与えるのは絶対NG!
ボツリヌス症にかかると命に関わるので食べさせてはいけません。

②ネギを首に巻くと咳がおさまる

これもおばあちゃんの知恵袋的な迷信として知られています。
実は私も祖母に巻かれたことがあるんです…ネギのにおいが凄くてあまりいい思い出ではありません。
この迷信に関しては半分正解。
ネギに含まれる「アリシン」には殺菌作用があり、これが揮発することで炎症を抑えると言われています。
ただ、実際首にネギを巻かれていた身としては、わざわざ首に巻く必要は無いかな…と思っています。
代わりにネギを刻んで味噌汁に入れる、温めたネギをガーゼに包んで枕元に置く。
こんな方法でもアリシンの効果は得られますよ。

3.否定はNG!保育士だからできる保護者に寄り添ったアドバイス法

ただでさえ子どもの病気に不安を抱えたり、なかなか治らなくてイライラしている保護者を否定するのは逆効果。

「その方法は間違っています」「それがダメです」と否定的な言葉は使わず、まずは子どものために努力している姿を肯定することが大切です。

保育士と子ども

保護者を納得させる3ステップ
①共感…「お子さんのためにたくさん調べているんですね」と親心を肯定
②根拠…「昔はそう言われてましたね、今は医学的にこう考えられていますよ」と根拠にもとづいて伝える
③提示…「子どもの機嫌や様子をみて、水分補給・睡眠・笑顔があれば様子を見て大丈夫」と安心感を与える

さまざまな迷信に振り回される保護者の不安に寄り添うには、正しい知識が必要です。

今回の記事を参考に、悩む保護者に寄り添える保育士さんになってくださいね。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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