検索

ほいコレinfo produce by ほいコレナビ

保育園の与薬ミス防止マニュアル❘6Rで防ぐ具体策を看護師が解説【チェックリスト付】

投薬ミス
保育園での与薬は注意することがたくさん。まだ経験の浅い新人保育士さんは、間違えたらどうしようと不安になっていると思います。そんな保育士さんに向けて、看護師の私が実際に経験したヒヤリハットと、「6R」の考え方をもとに与薬ミスを防止するための具体的な方法を簡単に解説します。
index

1.保育園で与薬ミスが起きる背景と原因
2.与薬前に確認すべきポイント(保護者対応含む)
3.保育園の与薬に関する基本ルール(厚生労働省の考え方)
4.保育ですぐ実践!与薬ミスを防止する「6R」を意識した対策法
・与薬する子どもを間違えないために「名札」でしっかり確認
・何のための薬かかならず保護者と情報共有する
・与薬のタイミングを間違えないためにタイマーを活用
・与薬ミスを防ぐ基本は「ダブルチェック」の徹底
5.与薬時にかならず確認したいチェックリスト
6.保育士同士のコミュニケーションが与薬ミスを防ぐ

1.保育園で与薬ミスが起きる背景と原因

新人保育士のみなさん、今回の記事では「与薬ミスを防止するための対策」について看護師の私からお伝えします。
子どもの健康に直接影響する投薬。「間違えたらどうしよう…」不安に思うかも知れません。
その不安を減らすために、まずは保育園で与薬ミスが起きる背景と原因について、一緒に考えてみましょう。
与薬ミスが起こる原因とは
・忙しさや慣れから確認を怠る
・保育士同士の情報共有が不足している
・名前が似ていることでの取違い
・与薬依頼書の記入漏れによる情報不足
・薬の保管場所が不明瞭
このようなことが考えられます。
投薬でこわいのは、確認せずに違う子どもに飲ませてしまうこと。
もう慣れているからと、自己判断で行ってしまうことが大きな事故につながります。

2.与薬前に確認すべきポイント(保護者対応含む)

次に、与薬ミスを防止するために保護者に確認することをおさえておきましょう。
与薬前に保護者に確認
・与薬依頼書の提出
・薬にも名前を書いてもらう
・薬の種類と量(かならず過不足なく一回分を持参してもらう)
・飲ませかた(飲めなかったとき、薬を吐いてしまったときの対応)
保育園で投薬できるのは、医師に処方された薬のみ。
市販薬の投薬は絶対にNGなので、保護者にかならず周知しておきましょう。

3.保育園の与薬に関する基本ルール(厚生労働省の考え方)

保育園での与薬は自己判断ではなく、基本的なルールにもとづいて対応しましょう。
与薬は医療行為に該当されており、医師の指示のもと条件を満たした場合のみ例外的に認められています。
厚生労働省の考えをもとにポイントをお伝えします。
ポイント!
・与薬は原則医療行為であるため、看護師が配置されている園では看護師対応が望ましい
・医師が処方した薬+与薬依頼書がある場合のみ対応
・市販薬はNG
・与薬ミスがないよう、複数の保育士で確認・対応
・処方調整として朝夕の2回にしてもらうよう相談することも大切

参照:厚生労働省「保育所における与薬の取扱いについて」

4.保育ですぐ実践!与薬ミスを防止する「6R」を意識した対策法

次に、与薬ミスを防止するための6Rとは何か紹介します。
投薬の6Rとは
・正しい人(Right Person)
・正しい薬剤(Right Drug)
・正しい量(Right Dose)
・正しい時間(Right Time)
・正しい方法(Right Route)
・正しい記録(Right Record)
この6Rをもとに、保育園で活用できる与薬ミス防止方法を看護師視点でお伝えします。
実際に私も病院時代にやっていたことなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

・与薬する子どもを間違えないために「名札」でしっかり確認

「子どもの名前と顔はもう完璧に覚えているから大丈夫」。
そう思っていませんか?
この感覚が、与薬ミスを起こす原因につながります。
保育園には似たような名前の子どももいますよね。
そのため、与薬依頼書の名前と名札を照らし合わせて確認することが大事です。
名札をしていない小さな子どもの場合は、洋服に書いてある名前を確認するのもOK。
私も病院で働いていたころ、同じ苗字や似たような名前の患者さんを受け持ち、薬の準備をしていたときに入れ違いをしてしまった経験があります。
投薬のときに再度名前を確認したことで、与薬ミスは予防できましたが、かなりヒヤッとしました。

・何のための薬かかならず保護者と情報共有する

与薬ミスを防ぐうえで大事なのは、薬の名前だけでなく目的を知ること。
たとえば保護者から預かった薬が解熱剤だった場合、投薬前に子どもの体温を確認することで「発熱していないのに飲ませてしまうミス」を防げます。

与薬のタイミングを間違えないためにタイマーを活用

保育園の一日はとても忙しく、投薬忘れをするリスクが高いです。
そこでおすすめなのが、タイマーの活用。
投薬時間を設定しておけば他のスタッフも気付き、うっかり忘れや時間間違いを予防できます。
実際に私も病院勤務のとき、タイマーを活用していました。
バタバタと忙しい業務の中でしたが、この方法でかなり投薬忘れを未然に防げました。
タイマーセット時のポイント
・投薬予定時間の10分前に設定し、確認時間を設ける
・タイマーに付箋などで「○○ちゃん投薬時間」とメモし、誰でも対応できるようにする

・与薬ミスを防ぐ基本は「ダブルチェック」の徹底

投薬までの流れをすべて一人でしようとすると、間違いに気付けず与薬ミスにつながってしまいます。
かならず、2名以上で名前・薬の種類・量・時間・しっかり飲めたかをダブルチェックしましょう。
書類の確認は目視だけでなく、内容を読み上げながら指さし確認すると効果的ですよ。
また、大事な薬を紛失することを避けるため、保管場所はかならず決めておくことが大切です。
子どもの手の届かない場所に保管しましょう。
※投薬が複数のときは、一人ずつ与薬依頼書と薬をクリップで止めセットにしておくと与薬ミスのリスクが軽減します。

5.与薬時にかならず確認したいチェックリスト

そのまま使える与薬時チェックリスト
□名前確認
□薬剤確認
□用量確認
□投薬時間確認
□投薬方法確認
□投薬後記録確認
このチェックリストを活用して、しっかり確認しましょう!

6.保育士同士のコミュニケーションが与薬ミスを防ぐ

投薬するときは、担任だけでなく他のスタッフとも情報共有することが大切です。
保育士と子ども
与薬ミスを防止するためには、たくさんの人の目が必要だと私は思っています。
自分一人だけで行おうとすると、ミスに気付かずそのまま重大な事故につながることも…
たとえば、投薬予定の子どもの周知、投薬時間が近い子どもを申し送る、投薬が終わったら記録して完了したことを共有する。これをルール化することでリスクが減ります。
とくに新人保育士さんは一人で抱え込まず、先輩の力を借りてくださいね。

執筆者:瀬川知子(看護師)

頼れる保育士さんになるためのお手伝い

Event就活イベント

記事が見つかりませんでした。