今回は、子どもにとって身近な『絵本』がテーマ。絵本が子どもの成長にもたらす効果や、読書離れの要因、保育者の役割、おすすめの絵本などをまとめてご紹介します。明日の保育に役立つ情報もたくさん載っているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
1. 絵本が子どもに与える影響・効果とは?
子どもに身近な【絵本】。
絵本が子どもに与える影響はとても大きいものだと知っていますか?
はじめに、語彙力や想像力など、子どもの成長に欠かせない要素がたくさん詰まった絵本のもつ具体的な4つの効果をご紹介します。
・言葉をたくさん覚えられる
絵本を通して子どもが言葉を覚え使うことで、語彙力が伸びていきます。
絵本は言葉と共に絵を見られるので言葉を理解しやすく、
また、繰り返し絵本を読むことでより覚えやすくなるでしょう。
普段の生活ではあまり使わない言葉でも、
絵本を通して知れる点で大きな効果があります。
・想像力が豊かになる
絵本のストーリーに沿って想像したり、
よりイメージを膨らませたりする経験が子どもの想像力を豊かにします。
子どもの反応がよかった絵本は繰り返し読み聞かせをするとよいでしょう。
一方で、子どもがさまざまなストーリーに触れられるよう意識して絵本選びをすることも大切です。
また、読み聞かせで終わらせず、
保育の中で絵本をもとにした製作遊びや、表現遊びなどに展開させるのもおすすめ!
絵本をもとにした劇遊びの例は、こちらを参考にどうぞ↓
・知識を増やせる
絵本を通して子どもは知らない世界に出会い、さまざまな知識を増やしていけます。
たとえば、自然や科学がテーマの絵本は、興味が広がる幼児期におすすめ。
一見難しい科学的な内容でも、絵本によって子どもにわかりやすく伝わります。
さまざまなジャンルの絵本を提供し、子どもが興味をもつきっかけ作りを意識しましょう。
・好奇心や探求心が高まる
絵本を通してワクワクするような好奇心や、
「もっと知りたい」という探求心が高まり、子どもの主体的な学びにつながります。
絵本で感じた好奇心や探求心をより広げていけるよう、
同じテーマの絵本や図鑑などをいくつか用意するのもよいでしょう。
また、普段からあえてさまざまジャンルの本を本棚に並べておくことも大切です。
2. 絵本、読書離れが進んでいる?そのわけは?
以前に比べ、子どもの絵本、読書離れが進んでいると言われています。
これにはいくつかの要因が考えられます。
とくに、動画視聴やゲームなどに費やす時間が長くなっていること、
親の読書離れなどは大きな影響を与えているでしょう。
絵本に比べ、スマホやタブレットなどの電子機器は脳に刺激が強く、
子どもの興味をひきます。
一度デジタルコンテンツに慣れてしまうと、
絵本や読書に対する興味は薄れ、積極的に読もうとはしなくなるのです。
また、家庭で絵本の読み聞かせの機会が減っていると考えられます。
親子で絵本に親しむ時間は、
子どもの絵本への興味やその後の読書習慣に大きく影響しているのです。
3. 子どもに絵本を〜保育者の役割とは?
子どもの絵本、読書離れが進む中で、保育者の役割は大きく2つあります。
保育の中で毎日絵本の読み聞かせをすると、子どもはさまざまなお話に出会えます。
絵本だけでなく、紙芝居やシアターなども同様です。
子どもの興味や季節・行事などに合わせ、
さまざまなジャンルの絵本を用意するとよいでしょう。
また、絵本から製作や表現遊びなどの活動に展開していくと、
よりその内容や物語を楽しめます。
そして、家庭に向けても絵本や読書の大切さを伝えたり、
おすすめの絵本を紹介したりすることが大切です。
保育参観や懇談会など保護者のいる場で、実際に読み聞かせをするのもおすすめ。
そうすることで、保護者に子どもの楽しそうな反応を見てもらえたり、
おすすめの絵本なども直接紹介できます。
4. 赤ちゃんからOK!0~2歳に効果的なおすすめ絵本3選
・音を楽しむ絵本『じゃあじゃあびりびり』
まついのりこ 作・絵 偕成社
『じゃあじゃあびりびり』は、身近に聞こえるさまざまな音が出てくる絵本です。
出てくるシーンは身近なものばかりで親しみやすく、
さまざまな擬音が出てくるので、自然にまねをしたり覚えたりできます。
ポイントは、擬音(オノマトペ)を使うことで赤ちゃんでも理解しやすい点です。
・まねっこが楽しい絵本『かおかお どんなかお』
柳原良平 作 こぐま社
『かおかお どんなかお』は、さまざまな表情がテーマとなっていて、ついまねをしたくなる絵本です。
さまざまな表情が1ページごとに出てくるシンプルな内容で、
顔だけが描かれているので、赤ちゃんにもわかりやすい一冊。
さまざまな表情を理解して一緒にまねっこを楽しめます。
・くりかえしのしかけ絵本『くだものさん』
tupera tupera(作) Gakken
『くだものさん』は、しかけによる展開が面白く、くりかえしも楽しめる絵本です。
身近なくだものがたくさん出てくるので親しみやすく、
しかけによって子どもの興味をひきやすい内容になっています。
カラフルなイラストが目をひきやすく、
シンプルなくりかえしで赤ちゃんでも楽しめるのがポイント。
5. 幼児クラスにピッタリ!3~5歳に効果的なおすすめ絵本3選
・想像がふくらむ絵本『きょだいな きょだいな』
長谷川 摂子 作 降矢 なな 絵 福音館書店
『きょだいな きょだいな』は、イメージがふくらみ想像するのが楽しくなる絵本です。
リズミカルな言葉の繰り返しと期待感をもって楽しめるストーリー展開がポイント。
出し物として子ども達で朗読劇風にするのもおすすめです。
・海のふしぎがわかる絵本『クジラがしんだら』
江口絵理 文/かわさきしゅんいち 絵/藤原義弘 監修 童心社
『クジラがしんだら』は、深海の世界の不思議に知的好奇心が刺激される絵本。
深海生物や深海の生態系について知れる一冊です。
生き物に興味をもつきっかけとなり、
さらに図鑑で調べたり他の絵本を読んだりと活動を展開できるでしょう。
・言葉を楽しむ落語絵本『じゅげむ』
川端誠/作 クレヨンハウス
『じゅげむ』は、わかりやすくておもしろい落語絵本で、言葉遊びの要素もある一冊。
言葉のおもしろさに気づいたり唱えたり覚えたりして楽しめます。
出し物として子ども達で朗読劇風にするのもおすすめです。
6. 保育に使える絵本の記事は『ほいコレinfo』で検索を♪
今回は、絵本の効果や保育者の役割、年齢別おすすめの絵本などをご紹介しました。
『ほいコレinfo』にはテーマ別におすすめ絵本の紹介や、
絵本から展開する活動例などの記事がたくさんあります。
保育にすぐ使える内容ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください!
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