保育実習で「最終日に何を渡す?」「プレゼントは評価に影響ある?」と悩む学生は多いです。結論、必須ではありませんが、園の方針や安全面を守れば感謝を形にできます。この記事を読めば、"プレゼント"の渡す/渡さないの判断基準や年齢別アイデアまで理解でき、自信を持って実習に臨めます。
1. 保育実習で”プレゼント”を渡すのはOK?基本ルールを確認
保育実習のプレゼントは、実習の最終日に子どもたちへ「ありがとう」を伝える小さな手作りの品のこと。
折り紙のメダルや手形カードなど、心を込めて作ったものが定番です。
ただし、OK/NGは園の方針次第。
検索でもよく見かける「保育実習 プレゼント 渡す」の答えは、園によって少しずつ違います。
まずは実習担当の先生に気軽に相談してみましょう。
「最終日に、クラスに一つ掲示物を渡したいのですが、園の方針で問題ないでしょうか?」のように目的を添えて聞けると安心です。
私立・公立で考え方が異なることもあり、とくに公立園は平等性を大切にしてプレゼントを控えるケースがあります。
保護者対応や安全管理の観点から、実習生からの贈り物を受け取らない園もあります。
また、学校の実習要項に「物品の持ち込み禁止」と書かれている場合も。園だけでなく学校側のルールもあわせて確認しておきましょう。
大事なのは、園のルールを尊重しつつ、子どもや先生に負担をかけない形で感謝を伝えていくことです。
・相談がカギ!「事前に聞く」ことが大切
プレゼントを検討している場合は、「最終日にクラスに一つ渡したいのですが園の方針で問題ないでしょうか」と目的を伝えて相談しましょう。
聞き方次第で安心して準備できます。
実習開始時のオリエンテーションで確認するか、実習担当の先生に早めに相談するのがおすすめ。
「子どもたちと楽しい時間を過ごせた感謝を表したい」
と、気持ちを伝えると、先生も理解してくれるはず。
具体的な相談例としては
「折り紙で作ったメダルを渡したいと考えています」
「クラス全体で使える掲示物を作りたいです」
など、内容も含めて相談すると園側も判断しやすくなります。
また、
「材料費は自己負担で、子どもたちに負担をかけない形で」
と付け加えると、より配慮が伝わりますよ。
・評価に影響なし!「”プレゼント”なし」でも安心
実習の評価は実習態度や記録、安全意識で決まります。
プレゼントの有無は関係ないため、無理に用意しなくても大丈夫。
「プレゼントを渡さないと評価が下がるかも・・・」
と不安になる学生もいますが、そんなことはありません。
むしろ、園の方針に反してまで渡そうとする方が印象を悪くする可能性があります。
2. プレゼントを渡すときに守る3つのポイント
プレゼントを渡すときは
- 対象はクラス全体
- タイミングは最終日
- 内容は手作り・低コスト
の3つが基本。
既製品や食べ物は避け、安全と公平性を最優先に考えましょう。
とくに乳児クラスでは誤飲防止の配慮が必須。
また、特定の子どもだけに渡すのではなく、みんなで楽しめる形にすることが大切です。
以下のようなプレゼントは、園や保護者が困ってしまうことも。
避けるのが安心ですよ。
【プレゼントのNG例】
- 購入した既製品(文房具・おもちゃなど)
- 食べ物(お菓子など)
- 小さなパーツがある物(ビーズ・ボタンなど)
- 特定の子どもだけへの贈り物
- 音が大きすぎるもの・壊れやすいもの
これらのポイントを押さえることで、園側も安心してプレゼントを受け取ってもらえます。
・保育実習のプレゼントはクラスに一つなど公平に
特定の子だけに渡すと不公平感やトラブルにつながるため、プレゼントはクラス全体に用意するのが基本。
掲示物や共同で使える遊具のように、みんなで楽しめる形が安心です。
一人ひとりに渡したい場合は、必ず人数分を用意し、デザインや色も統一しましょう。
「あの子だけもらえなかった」そんな状況は絶対に避けたいものです。
・保育実習のプレゼントは最終日に渡すのがベスト
初日に渡すと「気を引こうとしている」と誤解されることも。
感謝の気持ちを込めて、実習のまとめとなる最終日にプレゼントを渡すのが最適です。
お別れの挨拶が終わった後のタイミングで
「みんなと過ごせて楽しかった」
などの感謝の言葉と一緒に渡しましょう。
子どもたちにとっても、よい思い出として残るはずですよ。
・保育実習のプレゼントは手作り・低コスト・簡単に準備
既製品や高価な品は園に気を使わせてしまうためNG。
折り紙や紙皿など安価な材料で、一人あたり数十円〜100円以内を目安に手作りするのが安心でおすすめ。
食べ物もアレルギーや衛生面の問題があるため避けましょう。
手作りの温かさと、あなたの気持ちが伝わることの方がずっと価値があります。
3.【年齢別】保育実習の”プレゼント”はコレ!
子どもの年齢ごとに喜ばれるプレゼントは異なります。
0〜1歳児は誤飲防止と安全性が最優先。
2〜3歳児は身につけたり遊べるものが効果的。
4〜5歳児はごっこ遊びや文字に関心をもつ時期なので実用性のあるものが喜ばれます。
それぞれの発達段階に合ったアイデアをご紹介しますね。
・0〜1歳児におすすめのプレゼント
0〜1歳児には安全性を最優先したプレゼントを選びましょう。
しゃかしゃかカードや手形カード、布製小物など、角丸加工・ラミネートなど誤飲やケガ防止の工夫が必須です。
この時期の子どもたちは「なんでも口に入れる」「引っ張る」「投げる」行動が多いため、壊れにくく安全な素材選びが重要。
| プレゼント |
所要時間 |
材料 |
特徴 |
安全の工夫 |
子どもが喜ぶ理由 |
| しゃかしゃかカード |
約5分 |
厚紙・透明ビニール袋・ビーズや鈴 |
振ると音が出る |
ビニールを密閉、角を丸く加工 |
音と感触で楽しめる |
| 手形カード |
約10分 |
厚紙・絵の具・ラミネートフィルム |
成長記録として残せる |
厚紙+ラミ加工で破れ防止 |
家族に見せたくなる記念になる |
| 布製ミニタオル |
約5分 |
ミニタオル・布用ペン・ワッペン |
実用性が高い |
洗える素材、誤飲防止の縫製 |
日常的に使えて安心感がある |
乳児は何でも口に入れたがるので、小さなパーツは絶対に使わないことが鉄則。
手形カードは成長記録としても残せるため、保護者の方にも喜ばれます。
音が出るしゃかしゃかカードは、振って楽しめるので乳児の興味を引きやすいアイテム。
【0〜1歳クラス制作のポイント】
- 材料は必ずラミネート加工で耐久性をアップ
- 角はすべて丸くカットしてケガ防止
- 中身が出ないよう接着部分は二重テープで補強
- サイズは縦横10cm以上で誤飲防止
・2〜3歳児におすすめのプレゼント
2〜3歳児には自分で身につけたり遊べるものが喜ばれます。
折り紙ブレスレットやてんとう虫、メダルなど簡単で量産できるものが向いています。
この年齢は手先の器用さが発達し、「自分でできた!」達成感を重視する時期。
身につけられるアイテムは「先生からもらった特別なもの」として大切にしてくれます。
| プレゼント |
所要時間 |
材料 |
特徴 |
安全の工夫 |
子どもが喜ぶ理由 |
| 折り紙ブレスレット |
約5分 |
折り紙1枚 |
腕につけて遊べる |
角を丸めて強度UP |
自分で付け外しできる達成感 |
| 折り紙てんとう虫 |
約5分 |
折り紙・ペン |
生き物好きに人気 |
小さい部品は貼り合わせて誤飲防止 |
好きな虫を作れるワクワク感 |
| 折り紙メダル |
約7分 |
折り紙・リボン |
定番で作りやすい |
リボンの長さ調整、誤飲防止 |
「ごほうび」感覚で大喜び |
この年齢は「自分で付けはずしできる」達成感を大切にする時期。
ブレスレットやメダルは身につけることで特別感を味わえます。
てんとう虫など生き物モチーフは、虫好きの子どもたちに大人気ですよ。
【2〜3歳クラス制作のポイント】
- クラス人数分+予備2〜3個を準備
- 色違いにせず、すべて同じデザインで統一
- 破れにくいよう、折り目はしっかりと
- 名前を書けるスペースを残しておく
・4〜5歳児におすすめのプレゼント
4〜5歳児には想像力やごっこ遊びを楽しむプレゼントがぴったり。
かんむり・しおり・腕時計・紙皿ロゼットなど、実用性や「特別感」があるものが好まれます。
| プレゼント |
所要時間 |
材料 |
特徴 |
安全の工夫 |
子どもが喜ぶ理由 |
| 折り紙かんむり |
約10分 |
折り紙2枚・のり |
王冠風でごっこ遊びに最適 |
端をテープで補強 |
ヒーローやお姫さまになりきれる |
| 折り紙しおり |
約7分 |
折り紙1枚・ペン |
読書やお絵かきに使える |
厚紙をはさんで補強 |
実用的で「特別感」がある |
| 腕時計(工作) |
約10分 |
トイレットペーパー芯・画用紙 |
時計の形をまねて楽しめる |
外れにくいよう調整 |
ごっこ遊びや数字学習に発展 |
| 紙皿ロゼット |
約10分 |
紙皿・画用紙・リボン |
勲章のような見た目 |
角を丸める・安全素材使用 |
「表彰された気分」で誇らしげに |
この年齢の子どもたちは「ヒーローやお姫さまになりきれる」ものに夢中になります。
かんむりは王冠のような見た目で、ごっこ遊びが盛り上がること間違いなし。
しおりは実用的で「特別感」があるため、文字に興味を持ちはじめた子どもたちに喜ばれます。
【4〜5歳クラス制作のポイント】
- ごっこ遊びに使えるよう、しっかりとした作りに
- ひらがなでメッセージを添えると喜ばれる
- 実用的なアイテムは「持ち帰って使える」が決め手
- 装飾は派手すぎず、園生活に馴染むデザインで
トイレットペーパーの芯でつくる腕時計はこちらで解説しています。
4. プレゼントを渡さないときは?保育実習で感謝を伝える方法
園の方針や事情でプレゼントを渡さない場合も、感謝は言葉・お礼状・態度で伝えられます。
無理に準備せず、心を込めた表現を大切にしましょう。
物がなくても、あなたの気持ちは十分子どもたちや先生に伝わります。
むしろ、自然で温かい言葉や態度の方が印象に残ることも多いです。
大切なのは、限られた実習期間中にどれだけ真剣に子どもたちと向き合えたかが重要です。
具体的な方法を解説します。
・方法その1:言葉で感謝を伝える
帰り際に「○○組のみんなと遊べて楽しかったよ!」など短いフレーズを添えるだけで十分。
先生には「毎日ご指導ありがとうございました」と一言伝えましょう。
子どもたちには「また会えたらいいね」「元気でいてね」などのやさしい言葉がけを。
言葉の温かさは、どんなプレゼントよりも心に残ります。
・方法その2:お礼状で感謝を残す
園長先生宛てに便箋1枚でOK。
実習で印象に残った出来事を一言加えると誠意が伝わります。
「子どもたちの笑顔に元気をもらいました」
「先生方のお言葉が勉強になりました」
など、具体的なエピソードを入れるとよいでしょう。
お礼状の具体的な書き方はこちらで紹介しています。
・方法その3:態度で感謝を示す
最終日の掃除を率先したり、毎日の挨拶を欠かさず行ったり。
そんな小さな行動の積み重ねが、いちばん心に残る“ありがとう”になります。
丁寧に片付けをしたり、子どもたち一人ひとりに優しく声をかけたりすることも、立派な感謝の表現です。
子どもたち一人ひとりに“ありがとう”の気持ちを込めて関わることが、何よりのプレゼントになりますよ。
5. 保育実習のプレゼントは「感謝の気持ち」を伝えることが一番大切
保育実習でのプレゼントは「渡す/渡さない」どちらでも正解です。
園の方針に合わせて、子どもや先生に負担をかけず感謝を表現できれば十分。
大切なのは実習中の学びと態度そのもの。
プレゼントはあくまで感謝を伝える手段の一つであり、必須ではありません。
「子どもたちと過ごした時間が楽しかった」
「たくさん学ばせてもらった」
そんな気持ちを、あなたらしい方法で表現することが何より大切。
安全面や園のルールを守り、無理のない範囲で感謝の気持ちを伝えましょう。
実習を通して得た学びや経験こそが、将来の保育士としての財産になります。
プレゼントの準備に時間をかけすぎて肝心の実習内容がおろそかになっては本末転倒。
まずは毎日の実習に真摯に取り組み、子どもたちとの関わりを大切にしてくださいね。
実習成功のための心構え
- 子どもたちの安全を最優先に考える
- 先生の指導を素直に受け入れる
- 積極的に学ぼうとする姿勢を見せる
- 感謝の気持ちを言葉と行動で表現する
- 実習日誌に学んだことを丁寧に記録する
これらを心がけることで、プレゼントの有無に関係なく、充実した実習になるはず。
保育士への第一歩として、この実習を大切に過ごしてください。
あなたの真心は、きっと子どもたちや先生方に伝わりますよ。