×
保育実習の”お礼状”はなぜ必要？学生が知っておきたい理由と実習先での扱われ方
保育実習が終わると、必ずといっていいほどある「“お礼状”どうする？」問題。「なぜ書かなきゃだめ？」「書き方の正解は？」と迷う学生さんも多いはず。この記事では、保育実習の"お礼状"の必要性や書き方のポイント、例文の見方まで解説。これで自信を持ってお礼状が書けるようになります。
index
1. 保育実習の後の”お礼状”、「書きたくない」と感じてしまう学生さんへ
2. どうして実習先にお礼状を送るの？
・感謝を伝える基本マナー
・就活・採用で差がつくポイント
・実習の学びを振り返る成長機会
3. 実習先でのお礼状の扱われ方！園長・保育士の本音
・園長や指導保育士が必ず目を通す
・園内で回覧・保管されることもある
4. 保育実習のお礼状で好印象を与える3つのポイント
・具体的なエピソードの入れ方
・感謝が伝わる表現のコツ
・適切な形式とマナー
5. 保育実習のお礼状の疑問を解決！期限・書き方・マナーのQ&A
6. 保育実習の”お礼状”は就活にもつながる第一歩
1. 保育実習の後の”お礼状”、「書きたくない」と感じてしまう学生さんへ
実習お疲れさまでした！
2～3週間の実習を終えて、きっととても疲れていることでしょう。
そんなときに「お礼状を書いてください」と言われても、正直面倒ですよね。
実習後の学生さんの本音
- 「実習で疲れ果てて、お礼状まで手が回らない」
- 「何を書けばいいのかわからない…文章が苦手」
- 「LINEやメールでお礼を伝えればいいのでは？」
- 「必ず書かなきゃダメなの？書かないとどうなる？」
こうした気持ち、とてもよくわかります。
でも、お礼状を「ただの形式的な手紙」だと思っていませんか？
実は保育実習のお礼状には、あなたの将来に大きく関わる重要な意味があるんです。
お礼状を出さないことで、知らないうちに就職のチャンスを逃しているかもしれません。
2. どうして実習先にお礼状を送るの？
保育実習のお礼状には、大きく分けて3つの重要な意味があります。
これは「やらされる課題」ではなく、あなたの成長と将来のための大切なステップなんです。
| お礼状の意味 | 具体的な効果 |
|---|---|
| 感謝を形にする | 社会人としての基本マナーを身につける |
| 就活で差別化 | 「誠実な学生」として印象に残る |
| 学びの振り返り | 面接で語れるエピソードが整理できる |
・感謝を伝える基本マナー
保育実習では、園長先生や指導保育士が忙しい業務の合間を縫って、あなたを指導してくださいました。
お礼状は、その感謝の気持ちを「形として残す」大切な手段です。
実習中は子どもたちの安全を第一に考えながら、同時に実習生の指導もおこなっています。
これは想像以上に大変なこと。
口頭で「ありがとうございました」と伝えるだけでなく、時間をかけて手紙を書くことで、より深い感謝が伝わるんです。
また、保育士をめざすあなたにとって、保護者の方とのコミュニケーションでも手紙を書く機会は多くあります。
お礼状を書く経験は、将来の実務に直結するスキルアップにもなりますよ。
・就活・採用で差がつくポイント
お礼状を送る学生は、園から「礼儀正しく、誠実な人柄」と高く評価されます。
一方で、お礼状を出さない場合は「マナーに欠ける」「感謝の気持ちが薄い」と受け取られるリスクがあります。
保育業界では、保護者対応や職員間の連携において「コミュニケーション力」と「人間性」が何より重視されます。
実習先の園への就職を希望している場合はもちろん、他の園を受ける際も、実習園からの評価は大きな影響を与えます。
お礼状一つで、採用面接での印象が大きく変わることも珍しくありません。
「あの学生さんは丁寧なお礼状をくれた」
そんな記憶は、意外なところで活きてくるものです。
・実習の学びを振り返る成長機会
お礼状を書く過程で、実習で学んだことや印象に残ったエピソードを整理することになります。
これは、就活の自己PRや面接対策に直結する貴重な作業なんです。
「◯歳児クラスではこんなことを学んだ」
「子どもたちとの関わりでこんな気づきがあった」
「先生からこんなアドバイスをもらった」
こうした具体的な体験を文章にまとめることで、面接で自信をもって話せるエピソードが完成します。
面接官に「実習で何を学びましたか？」と聞かれたとき、スラスラ答えられるかどうかは、この振り返りがカギになりますよ。
好印象を与えるお礼状の書き方はこちらの記事をチェックしてください。
3. 実習先でのお礼状の扱われ方！園長・保育士の本音
園内でのお礼状の扱いは、就活にも影響する大切なポイントです。
「お礼状って、本当にちゃんと読まれているの？」
「形だけの習慣で、実際は見られてないんじゃ…」
「形だけの習慣で、実際は見られてないんじゃ…」
そんな疑問をもつ保育学生さんも多いでしょう。
実は、送られてきたお礼状は想像以上に重要視され、しっかりと読まれています。
多くの園では、お礼状が届くと必ず園長や主任の手に渡り、内容を確認するのが当たり前。
「たかがお礼状」と思うかもしれませんが、園側では「学生の人柄を知る貴重な手がかり」として大切に扱われているのが現実です。
| 段階 | お礼状の扱われ方 |
|---|---|
| 受取 | 園長・主任が最初に確認 |
| 共有 | 指導した保育士や関係職員で回覧 |
| 保管 | 採用候補者リストと一緒にファイリング |
お礼状を送らない学生もいる中で、きちんと送ってくる学生は「しっかりした子だな」印象を与えられます。
逆に、実習でどんなに頑張っていても、お礼状がないと「最後まで気が回らない子なのかな」と思われてしまうリスクもあるんです。
・園長や指導保育士が必ず目を通す
園長先生や主任保育士は、お礼状を受け取ると必ず内容をチェックしています。
文面から学生の人柄や社会性を判断する、重要な評価材料として活用されているんですよ。
チェックされるポイントは主に以下の通り。
園が注目するポイント
- 文章が丁寧で誠実に書かれているか
- 実習での学びが具体的に表現されているか
- 感謝の気持ちが素直に伝わってくるか
- 誤字脱字がなく、マナーが身に付いているか
内容が心のこもった丁寧なものなら
「この学生さんはしっかりしている」
と好印象を与えます。
一方で、形式的すぎたり誤字脱字が多かったりすると、残念ながら逆効果になってしまうことも。
・園内で回覧・保管されることもある
とくに印象的な内容や心温まるエピソードが書かれたお礼状は、職員間で回覧されることがあります。
「こんな素敵なお礼状が届いたよ」と、職員みんなで共有されるんです。
お礼状は専用のファイルに保管され、採用選考時の参考資料として使われることもあります。
実習園への就職を希望する場合はもちろん、他の園への推薦状を書く際にも重要な判断材料になります。
つまり、お礼状は「一度書いて終わり」ではなく、あなたの評価として長期間保管される可能性があること。
実はこうしたお礼状の印象は、就活や採用時の評価にもつながることがあります。
だからこそ、手を抜かずに心を込めて書くことが大切なんです。
例文はこちらの記事を参照。
4. 保育実習のお礼状で好印象を与える3つのポイント
お礼状は「ただ送ればいい」ものではないんです。
せっかく時間をかけて書くなら、園にいい印象を残し、あなたの評価を高める内容にしたいですよね。
ここでは、好印象を与えるための具体的なコツを2つ紹介します。
・具体的なエピソードの入れ方
お礼状で最も重要なのは、実習中の具体的な体験を1つでも盛り込むことです。
抽象的な感謝の言葉だけでは、他の学生との差別化ができません。
効果的なエピソード例
- 「初日は人見知りだった◯◯ちゃんが、最終日には笑顔で名前を呼んでくれて嬉しかった」
- 「2歳児クラスで、子どもの『できた！』喜びを一緒に分かち合えた瞬間が印象的でした」
- 「給食時の声かけで、△△先生から教えていただいた『待つ』ことの大切さを実感しました」
このように、「誰と」「何を」「どう感じたか」を具体的に書くことで、あなただけのオリジナルなお礼状になります。
ただし、長すぎるのはNG。
1～2文程度で簡潔にまとめることで、より印象に残りやすくなりますよ。
・感謝が伝わる表現のコツ
難しい言葉や固い表現よりも、あなたらしい素直で誠実な言葉の方が心に響きます。
以下のような感謝の表現を参考に、自分の言葉で書いてみましょう。
心に響く感謝の表現
- 「実習中は温かく見守っていただき、安心して学べました」
- 「子どもたちとの関わりを通して、保育の奥深さを肌で感じられました」
- 「ご指導いただいたことを胸に刻み、立派な保育士をめざして精進いたします」
- 「この経験を活かし、子どもたちの笑顔を支える保育士になりたいと強く思いました」
避けたい表現もあります。
| NGな表現 | 改善例 |
|---|---|
| 「めっちゃ勉強になりました」 | 「多くの学びを得られました」 |
| 「いろいろとすみませんでした」 | 「ご迷惑をおかけした部分もございましたが」 |
| 「がんばります！」 | 「さらに学びを深めてまいります」 |
カジュアルすぎる表現や感嘆符の多用は避け、丁寧で品のある言葉遣いを心がけましょう。
・適切な形式とマナー
内容が良くても、基本的な形式やマナーが守られていないと印象を損ねてしまいます。
以下のポイントを押さえて、社会人としてふさわしいお礼状に仕上げましょう。
押さえておきたい基本マナー
- 手書きで書く：パソコンではなく、心を込めて手書きで
- 白い便箋を使う：柄物やカラー便箋は避ける
- 黒いペンで書く：万年筆や水性ペンがベスト
- 誤字脱字をチェック：書き終えたら必ず見直しを
また、実習終了から3日以内に送ることで「礼儀をわきまえた学生」印象を与えられます。
こちらの記事をチェックして読まれるお礼状のコツを掴みましょう！
5. 保育実習のお礼状の疑問を解決！期限・書き方・マナーのQ&A
お礼状について、学生さんからよく寄せられる疑問をまとめました。
これを読めば、迷いなくお礼状が書けるようになりますよ。
Q1. 保育実習のお礼状はいつまでに出すべき？
A1：実習終了後3日以内が理想です。
遅くとも1週間以内には園に届くようにしましょう。
時間が経つほど感謝の気持ちが薄れて見えてしまうため、できるだけ早く送ることが大切です。
郵送の場合は配達日数も考慮して、実習最終日か翌日には投函するのがベストですね。
Q2. 保育実習のお礼状が遅れた場合の対処法は？
A2：お詫びの一文を添えて、それでも必ず送りましょう。
「お礼のご挨拶が遅れてしまい、申し訳ございませんでした」のような一言を冒頭に加えるだけでOK。
遅れた理由を長々と説明する必要はありません。
遅れても送ることで「最後まで責任をもつ人」印象を与えられますよ。
送り忘れた場合の具体的な対策は次の記事をチェックしてくださいね。
Q3. 保育実習のお礼状にエピソードは必須？
A3：必須ではありませんが、あると確実に印象が良くなります。
1～2文程度の短いエピソードでも十分です。
「印象に残った子どもとの関わり」や「学んだこと」があれば、ぜひ盛り込んでみてください。
エピソードが無い場合でも、誠実な感謝の気持ちが伝われば大丈夫です。
Q4. 保育実習のお礼状は手渡しでもいい？
A4：郵送が基本ですが、園の方針によっては手渡しもあります。
手渡しの場合、先生方の忙しい時間を割いてしまう可能性があります。
郵送なら、相手の都合のいいときに読んでもらえるため、より配慮が伝わります。
迷ったときは、実習担当の先生に確認するか、郵送を選ぶのが無難でしょう。
6. 保育実習の”お礼状”は就活にもつながる第一歩
お礼状は単なる礼儀ではなく、あなたの就職活動や社会人生活の基盤をつくる大切な第一歩なんです。
園長や指導保育士の印象に残ることで、面接や採用の場面でも「誠実さのある学生」として評価されやすくなります。
完璧で長い文章を書く必要はありません。
感謝の言葉を短くまとめるだけで十分。
迷ったときは必ず「出す」と決めて行動することが、就活や信頼関係づくりの第一歩になりますよ。
保育士をめざすあなたが理想の園と出会えるよう、まずは「ほいコレナビ」で情報収集からはじめてみませんか。
園見学や就職フェアの情報も豊富で、お礼状で培った「誠実さ」や「コミュニケーション力」を活かせる園がきっと見つかります。
執筆者：いのとも（保育士）
未来の保育士を応援中♪
Ranking人気記事
Keyword人気のキーワード
Event就活イベント
記事が見つかりませんでした。