検索

ほいコレinfo produce by ほいコレナビ

誕生日会の実習日誌は何を書くの?保育のねらいと配慮を年齢別に解説

実習日誌
保育実習で誕生日会に参加したとき、実習日誌には何を書けばいいの?この記事では、0〜5歳児のねらいや配慮を年齢別に紹介します。子どもの姿の見え方が変わるヒントや、気づき・目標の書き方例も掲載。日誌がスムーズに書けるようになりますよ。
index

誕生日会は、子どもにとって「自分が主役の日」です。
保育実習中に見学や参加の機会があると、年齢ごとにどんな関わりがあるのか、どう日誌に書けばいいのか迷うこともありますよね。
この記事では、0歳〜5歳児それぞれの誕生日会での「ねらい」と「配慮」をまとめました。
保育のねらいを理解すると、子どもの姿の見え方が変わり、日誌に書く内容も自然に深まっていきます
「ただ見てるだけ」に見える子の姿も、ねらいを知っていると、「安心できる環境だから落ち着いて見ている」と感じられます。
さらに、じっと見つめるまなざしの中には、「友だちをお祝いする気持ちが芽生えている」ことにも気づけるようになるはずです。

1.誕生日会とは?実習日誌に何を書く?

「誕生日会」とは、子どもの成長をみんなで喜び合う特別な行事です。
子ども一人ひとりの誕生日を祝うことで、自分が大切にされている実感につながり、他者への思いやりも育まれていきます
実習日誌には、年齢に応じたねらいや配慮を理解したうえで、子どもたちの姿を丁寧に書く必要があります。
0〜5歳児のねらいや配慮を知ることで、誕生日会を保育者の視点で見られるようになりますよ。
この記事では「誕生日会」に統一していますが、園によっては「誕生会」と記載するところもあります。園の方針に合わせて日誌を作成してくださいね。

2.実習日誌に活かせる!年齢別誕生日会のねらいと配慮

誕生日会では、子どもたちの発達に応じて関わり方やねらいも異なります。
年齢ごとの特徴に合わせたねらいと配慮のポイントを紹介します。

【0歳児】ねらいと配慮

0歳児さんは、五感を通して少しずつ世界を感じはじめる時期です。
誕生日会では、安心できる環境の中で保育者と関わりながら、心地よく過ごせるようにすることが大切です。
ねらい
保育者との関わりを通して、安心できる環境の中で過ごす
周囲の音や動きに興味をもつ
配慮のポイント
音や環境の刺激に敏感な子もいるため、音量や照明に配慮する
担任の抱っこなどで安心できるようサポートする
無理に全員参加させず、様子を見て柔軟に対応する

【1歳児】ねらいと配慮

1歳児さんは、「まねっこ」や「やってみたい」気持ちが育ってくる頃です。
保育者と一緒に歌や拍手を楽しみながら、無理なく参加できるように関わります。
ねらい
保育者と一緒に歌や拍手などを楽しむ
人との関わりに親しみをもつ
配慮のポイント
前に出るのが不安な子には無理をさせない
活動への参加は、保育者と一緒に行うことで安心感をもたせる

【2歳児】ねらいと配慮

2歳児さんは、少しずつ気持ちを言葉で表せるようになってきます
「おめでとう」のやりとりに興味をもちながらも、注目されることには戸惑う子もいるため、さりげないサポートが大切です。
ねらい
誕生日会のやりとりに興味をもつ
友だちと祝う楽しさを感じる
配慮のポイント
注目されることを恥ずかしがる子には、少人数やさりげない場面での関わりを大切にする
冠やカードなどを嫌がる子には無理をさせない

【3歳児】ねらいと配慮

3歳児さんは、「お誕生日は特別な日」ということを理解しはじめます
友だちを祝う気持ちや、自分が祝ってもらう嬉しさを感じられるよう、保育者のフォローが大切になります。
ねらい
誕生日の特別感を少しずつ理解する
クラスの友だちと一緒に祝う楽しさを感じる
配慮のポイント
簡単なインタビューなどは、安心して答えられるよう保育者のフォローを入れる
誕生月でない子への祝う気持ちを感じられるような声掛けも忘れずに

【4歳児】ねらいと配慮

4歳児さんは、自分の思いを言葉で伝える力が育ってきます
人前に出る緊張と向き合いながら、少しずつ自信をもって参加しようとする姿が見られます。
ねらい
人前で話す経験を通じて、自信をもつ
友だちを祝う気持ちを育てる
配慮のポイント
発表や受け答えが苦手な子には、保育者が代弁したり、頷きや指の本数で年齢を答えられるような問いかけをしたりする
自然な流れでお祝いの言葉を引き出すように関わる

【5歳児】ねらいと配慮

5歳児さんは、「自分がやる!」という気持ちが強くなり、役割を意識して参加しようとします
その一方で、緊張や戸惑いもあるため、気持ちに寄り添った関わりが大切です。
ねらい
誕生日会に主体的に参加し、自分の役割を理解する
言葉や行動で気持ちを表す
配慮のポイント
誕生児として話す・動くことにプレッシャーを感じている子には、保育者が励ましながら見守る
友だちとの関わりの中での言葉のやりとりやトラブルにも丁寧に対応する

3.【実習日誌の書き方】誕生日会での気づき・ねらいの例

ここでは、日誌に書きやすい「ねらい」「気づき」「自分の目標」の例を紹介します。

▼実習日誌に書ける【ねらい】の例

日誌にねらいを書くときは、「子どもにとっての目的」を意識しましょう。
【ねらい】の例
・子どもが「お祝いされる嬉しさ」を感じる
・友だちと一緒に参加することで、人との関わりを楽しむ
・歌や拍手などを通して、会の雰囲気に親しむ
・誕生日を祝う経験から、自分や他者の存在を大切に思う気持ちを育てる

▼実習日誌に書ける【気づき】の例

日誌に書く「気づき」は、“観察した子どもの姿”を具体的に記録するのがポイントです。
また、子どもが安心して参加できるような環境構成(音楽、空間づくりなど)にも目を向けてみましょう。
【気づき】の例
・保育者の手拍子や音楽に合わせて、にこにこしながら体を揺らしていた(0歳児)
・カラフルな飾りのある会場に入って、目を丸くしてキョロキョロ見渡していた(1歳児)
・壁面の飾りを見てニコッと笑い、保育者に指差して見せていた(2歳児)
・誕生児紹介で自分の自己紹介を終えると、誇らしげな表情を見せていた(3歳児)
・音楽が流れる中、友だちと一緒に手拍子をして参加していた(4歳児)
・壁に飾られた自分の名前やイラストを見て、「ぼくのおたんじょうび!」とうれしそうに話していた(5歳児)

▼実習生自身の【目標】の例(自己評価につなげやすい)

実習生としてどう関わったか、次にどうしたいかも記録に残せると◎
【目標】の例
・緊張していた子どもに、やさしく声をかけるよう意識した
・担任の動きをよく見て、サポートにまわれるようにした
・誕生日会の流れ、保育者の関わり方をよく観察し、自分の保育に活かしたいと思った
女児2人 誇らしげな笑顔と友達を応援する眼差し

4.誕生日会の実習を通して日誌に自信をつけよう

誕生日会は、子どもにとって特別な一日です。
子どもたちは年齢や性格によって、感じ方も表現のしかたもさまざまです。
にこにこ笑う子もいれば、注目されるのが恥ずかしくて保育者の背中に隠れる子もいるかもしれません。
どれもが大切な“その子らしい姿”です。
実習中は、保育のねらいや配慮を意識して子どもたちを観察することで、見える世界が広がっていきます
「どう日誌にまとめればいいのかな?」と悩んだときは、まずは自分が感じたこと・気づいたことを素直に言葉にしてみましょう。
子どもの姿を丁寧に見つめ、そこに込められたねらいや保育者の配慮を想像することで、実習日誌の内容も自然に深まっていきます。
この記事を読んだあなたなら、誕生日会の実習日誌も、自信を持って書けるはずです。
焦らず、自分のペースで子どもたちの姿と向き合っていってくださいね。

執筆者:まこ 先生(保育教諭1)

未来の保育士さんを応援しています!

Event就活イベント

記事が見つかりませんでした。