検索

ほいコレinfo produce by ほいコレナビ

保育士必見!子どもの 夏風邪 とはどんな病気?看護師がかんたん解説 

夏風邪
夏に入り、保育園でも流行ってくる子どもの 夏風邪 。保育園で感染を拡大させないためにも正しい知識が必要です。今回は看護師の私から、子どもの 夏風邪 についてと保育園での早期発見のポイントを簡単に解説します。感染対策をして、子ども達と楽しい夏を過ごしましょう!
index

1. 子どもの 夏風邪 とはどんな病気?

保育士のみなさん!子どもの「 夏風邪 」にはどんなものがあるか知っていますか?
今回は3大 夏風邪 と呼ばれている「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」についてお伝えします。
 夏風邪 は、乳幼児を中心に7~8月にピークを迎える感染症。
暑い日が続くと体が疲れやすく、免疫力も落ちるので 夏風邪 にかかりやすくなります。
楽しい夏を過ごすためにも、保育園でも感染対策をしっかりとしていきましょうね!
まずは、子どもの3大 夏風邪 の特徴をおさえておきましょう!
ヘルパンギーナ
〈症状〉
・38.0℃以上の高熱
・のどの痛み
・口の中に水疱(水ぶくれ)や発赤が出る
〈感染経路〉
・飛沫感染
・経口、接触感染
〈潜伏期間〉
2~4日
〈治療〉
症状に応じた対症療法
手足口病
〈症状〉
・手のひら、足の裏、口の中に水疱(水ぶくれ)や口内炎ができる
・38.0℃以下の発熱
・のどの痛み
・食欲不振
・3~7日で症状はおさまる
〈感染経路〉
・飛沫感染
・経口、接触感染
〈潜伏期間〉
3~5日
〈治療〉
症状に応じた対症療法
プール熱(咽頭結膜熱)
〈症状〉
・39~40℃の高熱
・のどの痛み
・結膜充血
・目やに
・リンパ節の腫れ
・腹痛、下痢
・1週間程で症状はおさまる
〈感染経路〉
・飛沫感染
・経口、接触感染
〈潜伏期間〉
5~7日
〈治療〉
症状に応じた対症療法

2. 保育園での早期発見のポイント

つぎに 夏風邪 の早期発見のポイントを簡単にお伝えします。
保育園で 夏風邪 の感染を最小限にするために、知っておくと役に立ちますよ♪

【ヘルパンギーナ】

ポイント!
・食事や水分を摂ることを嫌がる
・唾が飲み込めず、ダラダラと口からたれる
・口の中に水ぶくれができている
ヘルパンギーナにかかると、口の中の水ぶくれによって、水分や食事が摂れなくなるほどのどの痛みが強くでます。
小さな子どもの場合、痛みを言葉でうまく伝えられません。
のどが痛い時機嫌が悪く、唾液が口からダラダラとたれてくることもあるので気を付けて見てあげましょう。

【手足口病】

ポイント!
・食事や水分を摂ることを嫌がる
・手のひら、足の裏、口に米粒大の発疹ができている(水ぶくれ、赤いぶつぶつ)
ヘルパンギーナと同じようにのどの痛みを伴う病気ですが、ヘルパンギーナよりも高熱がでないことも特徴のひとつです。
はじめは、1~2個の発疹から始まるので、手足や口まわりに発疹が出ていないか注意して見てみましょう。

【プール熱】

ポイント!
・目やにや目の充血が見られたら体温測定をする
・のどの痛みがないか確認する
・食事や水分を摂ることを嫌がる
プール熱の原因は、アデノウイルスでとても感染力が強いです。
目やにが多かったり、目が充血している場合には念のため体温測定をしてみましょう。
どの 夏風邪 も、発熱とのどの痛みを伴うので水分が摂りづらくなります。
暑い時期で、脱水を予防するためにも水分補給はとても大事!
スプーンなどで少しずつ、こまめに水分補給をさせてあげましょう。
保護者がお迎えに来たら、できるだけ詳しく保育園での様子を伝えましょうね。

3. 保育園で 夏風邪 を予防するには?

保育園はたくさんの子ども達が集まる場所。
 夏風邪 の感染拡大を最小限にできるよう、保育園でもしっかりと予防していきましょうね。
夏風邪の予防法
・手洗い、うがいをしっかりとする
・保育室の衛生管理をおこなう
・タオルの共用はしない
・排泄介助をするときは、手袋を着用する(手袋がない場合は介助のあとにしっかりと手を洗う)
・体調が安定するまでは保育園をお休みするよう、保護者に理解を得る
 夏風邪 は子どもの病気と思われがちですが、大人にもうつります。
大人がかかった場合、子どもよりも症状が重い場合があるので保育士さんも十分注意してくださいね。
症状が落ち着いていても、1週間は便にウイルスが残っていて感染のリスクがあるのでオムツ交換や、トイレ介助の時は手袋の着用をおすすめします。
子どもたちはもちろん、保育士さんの身を守るためにも、予防法を身に付けておきましょう!
正しい手洗いの方法はこちらの記事を参考にしてくださいね♪

4.感染対策をして夏を楽しもう!

いかがでしたか?
今回は看護師の私から、子どもの 夏風邪 についてと早期発見のポイントをお伝えしました。
集団生活の中で、さまざまな感染症にかかり子ども達の体は強くなっていきます。
気にしすぎることはありませんが、せっかくなら夏を子ども達と楽しく過ごしたいですよね。
保育園でできる感染対策をしながら、夏にしかできない遊びをたくさんしてほしいと思います。
少しでも保育士さんの参考になればうれしいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

頼れる保育士さんになるためのお手伝い

Event就活イベント