保育実習や幼稚園実習で 5歳児 のクラスに行く学生の皆さん。 5歳児クラスの担任になった保育士さん。 5歳児 は様々なことが理解できる年齢です。発達の特徴から、関わり方の参考にしてみてくださいね!
1. 5歳児 のクラス運営はこんな感じ
5歳児 のクラスに実習に入る保育実習生さん。5歳児 のクラスを始めて担任する保育士さん。
5歳児 は保育園や幼稚園の中でも最年長クラスなので、ドキドキしている方も多いですよね。
子ども達の成長してきた言動にきちんと向き合えるかな?
どんなねらいを持って保育実習をすればいいのかな?
そんな不安が少しでも和らぐように、まずは 5歳児 のクラス運営についてわかりやすく説明していきます。
5歳児 のクラス運営
・基本的生活習慣の確立
・入学に向けた準備
・自主性と協調性を身につける
5歳児 のクラス運営では、大きくこの3つが大切です。
中でも「食事、睡眠、排泄、着脱衣、清潔、の基本的生活習慣」が一番大切で、これさえしっかりできていればOKと言われているほどです。
基本的生活習慣が確立されていないと、生活のリズムが乱れます。
あまり目立って見えないものなので、大人は気づきにくいものではありますが、
子ども達の問題行動と言われる、”非行、引きこもり、暴力”などは基本的生活習慣が確立できていないことで引き起こすことが多いことも事実なんです。
この基本的生活習慣よりも、子どもに「あれもこれもできるようになってほしい!」とほかのことに目がいきがちな昨今ではありますが、
何よりもまずは、基本的生活習慣です。
家庭と連携をとり、自立への一歩をきちんと確立できるようにしましょうね!
そこからしっかりと自主性が育ち、お友達との関わりも増えてくる日々の中で、協調性や社会性を学んでいくきっかけができますよ!
とは言っても 5歳児 のクラスの担任になったら、「小学校で苦労しないように一つでも多くできることを増やしてあげたい!」
そう思うものです。
子どもの発達と成長を見ながら、文字の読み方や名前の書き方、数字の概念などをうまく保育や遊びの中で学ぶ機会を作ってあげましょう!
もちろん、まだまだ成長に個人差がある時期なので焦らずに!
その子の好きなこと、得意なことを引き出し、不得意なことを手助けしてあげながら伸ばしていくことが大切です。
2. 5歳児 の特徴と遊び方のポイント
5歳児 の主な特徴は?
・ルールがわかり、社会性が育ってくる
・お友達とのコミュニケーションがうまくなってくる
・論理的な理解力、記憶力が著しく発達する
・時間や曜日の概念が理解できる
5歳児 は幼稚園、保育園でも一番お兄さん・お姉さんになりますね。
このように様々なことができるようになり、保育士としても毎日が驚きの連続です。
そうはいっても、まだまだ5歳。
「年長さんはこうあるべき」という先生の考えや気持ちを押し付けてはいけません。
・ 5歳児 との遊び方のポイント
続いて 5歳児 との遊び方のポイントをお伝えします。
①自分で物事を考えられるように促す
・遊びの中で、こんな時はどうすればよいか?ルールを守れているか?自分なりに考えて自分で行動できるように促しましょう(自主性、社会性をはぐくむ)
②自分でできたことに対して褒めてあげる
・自分で最後までやり遂げられたり、目標を達成したときはたくさん褒めてあげましょう。(自己肯定感を高めます)
③絵本や劇の登場人物の会話や内容を楽しもう
・一緒に見た絵本の内容がよくわかるようになる時期です。おもしろいフレーズや、冗談もとりいれつつ、会話を楽しみましょう(言語能力や記憶力をはぐくむ)
④集団遊びや複雑な動きの遊びを経験させる
・ルールが理解できる 5歳児 には、集団遊びも楽しめます。また運動機能も発達してくるので、フラフープやスキップ、キャッチボールなど複雑な動きをする遊びも楽しめるようになります。
(
運動能力の向上、危険なことの理解力にもつながります)
⑤子どもの観察の中で出てくる「なぜ?」「どうして?」にはきちんと答える
・子どもに「なぜ?」というのはこの時期にとても多く、子どもにとって興味のあることです。学びにつながる絶好のチャンスだと思って、誠実に答えてあげましょう。
⑥子どもの気持ちや力を信じてあげる
この時期の子ども達は、大人がいなくてもでできることがたくさんあります。先生が介入せずに子どもだけで解決できるところは、信じて見守りましょう。子ども達だけで達成できた時の喜びが大切です。
3.卒園までの一年を充実したものにしよう
いかがでしたか?
5歳児 クラスの実習に行くときや初めて担任になったときに、参考にしてみてください。
5歳児 のクラスは、幼稚園・保育園時代の集大成です。
卒園児を無事に送り出せたという達成感から、保育者としてもまたレベルアップを感じることができるでしょう。
卒園児として送り出した子ども達が、小学生になって「先生!」と会いに来てくれたときは、保育士冥利に尽きる瞬間です。
先にも述べましたが、幼児期の発達においてとても重要な時期でもあります。
1人の保育士として責任を感じながら、充実した1年が送れますように応援しています!