発表会に向けて 劇遊び をやってみたい!はじめての 劇遊び には何がいい?と悩んでいる保育士さん必見!今回は、 劇遊び におすすめの絵本をポイントとともにご紹介します。
1. 劇遊び ってどんなもの?
発表会に向けた取り組みとして、 劇遊び というものがあります。
劇遊び は、子どもたちの主体性を大切にして行うことのできる遊びの1つです。
子どもたちに1つの目標に向かって取り組む楽しさや友達と一緒に頑張る喜びを伝えるきっかけにもなります。
しかし、ごっこ遊びや劇との違いが分からない・・・という人も多いのではないでしょうか。
・ごっこ遊びや劇との違い
それでは、 劇遊び はごっこ遊びや劇とはどのような違いがあるのでしょうか。
①ストーリーが必要
ごっこ遊びであれば、イヌやネコなど動物を模倣するだけで遊びが成り立ちます。
そのため、乳児でも簡単に楽しむことができる点がごっこ遊びの魅力ですね。
劇遊び では、必ずストーリーが必要になります。
絵本などの登場人物になりきって、ストーリーを進めていくことが劇遊びの特徴です。
②配役の人数は自由
オペレッタや劇であれば、1役につき配役は1人になることが多いでしょう。
そのため、配役をめぐってトラブルになることも少なくありません。
その反面、 劇遊び は配役の人数を自由に決めることができます。
例えば、「ネコ役をやりたい!」という子どもが5人いても、5人ともその役になれるのです。
自分たちで主体性を持って、 劇遊び に参加することができる点が魅力ですね。
③子どものアイデアを取り入れられる
発表会で行うオペレッタや劇は、決められた時間の中で話をまとめなければなりません。
そのため、子どもたちからアイデアが出ていたとしても取り入れることができない場合もあります。
劇遊び であれば、子どもたちの自由な発想を柔軟に取り入れることができるでしょう。
子どもの「やってみたい!」という気持ちを受け止めることで、さらに想像力を膨らませていきますよ。
劇遊び は、それぞれの子どもの良さを引き出しながら、主体性や想像力を育むきっかけとなるでしょう。
2. 劇遊び におすすめの絵本4選
それでは、 劇遊び におすすめの絵本を4冊ご紹介したいと思います!
絵本を通して子どもに伝えたいことも説明するので、ぜひ目を通してくださいね。
うさぎが作った椅子をめぐって、動物たちが取りかえっこをしていくお話です。
「どうぞ」の立て札に込められたやさしさが心を温かくしてくれる1冊ですね。
登場する動物が多いので、人数が多いクラスに取り入れやすい劇遊びと言えるでしょう。
子どもへのメッセージ
この 劇遊び を通して、子どもへ伝えられることは『相手を思いやる気持ち』です。
劇遊び をすることで、動物たちの『思いやり』が子どもたちへも伝わっていきます。
くり返しのストーリーで『どうぞ』と言うことで、相手に譲る大切さや相手の気持ちを考えるきっかけとなるでしょう。
A・トルストイ・佐藤 忠良・内田莉莎子/さく・え・やく 福音館書店
「うんとこしょ、どっこいしょ」のフレーズが特徴的なのが『おおきなかぶ』です。
いつの時代も愛されてきたベストセラーの絵本ですね。
くり返しのフレーズが多いので、初めて 劇遊び をする3歳児におすすめです。
実際にカブに見立てた大道具を用意すれば、子どもたちも夢中になって楽しんでくれますよ。
子どもへのメッセージ
この 劇遊び を通して、子どもたちへ伝えられることは2つあります。
①困ったときは頼ること
おおきなかぶは、誰かに頼る大切さを教えてくれます。
困ったときや1人ではできないことは、誰かに頼ることも大切ですよね。
劇遊び を通して、人に頼る大切さを知ることができるでしょう。
②小さな力も合わされば大きな力になる
絵本の中には、ネコやイヌ、ネズミと言った動物も登場します。
こういった小さな力も合わされば、おおきなかぶを抜くほどの力となります。
みんなで協力して助け合うことで、困難にも立ち向かえることを伝えられるでしょう。
エウゲーニー・Ⅿ・ラチョフ・うちだ りさこ/え・やく
おじいさんが森の中に落とした手袋に動物が集まってくるお話しです。
カエルやうさぎなど馴染みのある動物からクマやイノシシなどたくさんの動物が出てきます。
そのため、動物のごっこ遊びが好きな2歳の乳児さんにおすすめの劇遊びです。
絵本としては長いですが、ストーリーはくり返しなのですぐに覚えることができるでしょう。
子どもへのメッセージ
この 劇遊び を通して、子どもたちへ伝えられることは『いろいろな個性があること』です。
絵本の中には、たくさんの動物が登場します。
カエルであれば手に水かきがついているし、クマであれば大きな体が特徴的です。
劇遊び を通して、動物の個性を知ることで、人にもいろいろな個性があることを知ることができるでしょう。
友達の存在に興味を持ってもらうための 劇遊び にもおすすめです!
マーシャ・ブラウン・せた ていじ/え・やく
子どもたちの大好きな絵本の1つが『三びきのやぎのがらがらどん』です。
くり返しのある絵本のため、3歳~4歳児クラスにおすすめの 劇遊び でしょう。
また、人数が少なくて困っている・・・というクラスにも取り入れやすいですよ。
子どもへのメッセージ
この 劇遊び を通して、子どもたちへ伝えられることは2つあります。
①力を合わせて乗り越えることが大事
がらがらどんたちは、協力し合うことでトロルをやっつけますよね。
この 劇遊び をすることで、みんなで力を合わせることの大切さを知ることができるでしょう。
また、力を合わて困難を乗り越えることで、友達の大切さを学ぶきっかけにもつながります。
②欲張ると損をすることもある
トロルは美味しいがらがらどんを食べるため、小さいがらがらどんを逃がしました。
その結果、大きいがらがらどんにやっつけられてしまいましたね。
欲張ると損をしてしまうこともあるということを伝えています。
おもちゃを1人占めしたりする子が多い・・・と悩んでいるクラスにおすすめです。
3. 劇遊び で保育をもっと楽しもう!
劇遊び は子どもたちの表現力や想像力を育むことのできる遊びです。
発表会前の取り組みだけでなく、普段の遊びとして取り入れても良いでしょう。
また、子どもたちの主体性がほしい・・・と悩んでいる場合にもおすすめです。
子どもたちの様々なアイデアが劇遊びをより楽しいものにしてくれますよ。
劇遊び を取り入れて、絵本の世界を子どもたちと一緒に楽しんでくださいね!