擬音語
ワンワン(犬の鳴き声)
トントン(ドアをノックする音)
ジャージャー(水が流れる音)など
擬態語
キラキラ(ものが光る様子)
ワクワク(期待で胸がふくらむ様子)
ピョンピョン(飛び跳ねる様子)など
日本語には多様なオノマトペがあり、日常的によく使われています。
2. 子どもに与えるオノマトペの効果
オノマトペは、子どもの言葉の発達や感覚の理解に大きな効果をもたらします。
オノマトペは、音の繰り返しで構成されているため、
子どもにも聞き取りやすく、真似しやすい言葉です。
感情や感覚は言葉で説明しにくいものですが、
視覚的な情報にオノマトペを組み合わせることで子どもにも理解しやすくなります。
語彙の少ない子どもでも、オノマトペを使うことで表現が豊かになり、
自分の気持ちやイメージを伝えやすくなる効果もあります。
3. 保育にオノマトペを取り入れるときのポイント
・オノマトペと意味をセットで伝える
オノマトペを使って話すときは、その意味となる言葉も一緒に伝えることで言葉の理解が深まります。
「モグモグ」よく噛んで食べようね
「ピョンピョン」ジャンプするよ
「ゴシゴシ」おててをこすって洗おう
言葉の発達、言葉の理解を促すことを意識して言葉がけをするとよいでしょう。
・会話では年齢・発達にあった使い方をする
年齢・発達に合ったオノマトペの使い方を意識することで、
言葉の発達が促され語彙も増えていきます。
1歳児→「モグモグよく噛んでね」
5歳児→「よく噛んで食べようね」
言葉の理解が進んでいる年齢では、無理にオノマトペを使う必要はありません。
オノマトペを多用すると幼い雰囲気になり、
年齢によっては子ども自身も違和感を感じることがあります。
子どもの言葉の理解度や語彙に合わせたオノマトペの使用を意識しましょう。
・子どもの表現を否定せず受け止める
オノマトペは子どもの表現力の豊かさも表れるものです。
子どもの表現を否定せず、丁寧に耳を傾けて受け止めることが大切です。
たとえば、子どもが車を「ブーブー」ではなく「ブオンブオン」と表現するとき、
どう感じたか、聞こえたかをオノマトペでその子なりに表現しています。
「そうだね、ブオンブオンだね」「おもしろい音に聞こえるね」などと子どもの表現に寄り添い、認める声掛けをしましょう。
子ども自身も自分の思いが伝わる嬉しさを感じたり、
表現することに自信をもてたりするでしょう。
4. 保育でよく使うオノマトペ一覧
オノマトペのバリエーションをたくさん知っておくことで、保育の中で効果的に使えます。
保育でよく使うオノマトペの一例をご紹介します。
生き物を表すオノマトペ一例
ワンワン(犬)
ピョンピョン(うさぎ、かえる)
モーモー(牛)
ピヨピヨ(ひよこ)
パオーン(ゾウ)
ブーブー(ぶた)
ブンブン(はち)
ミーンミーン(せみ)
動きを表すオノマトペ一例
ゴロゴロ(転がる)
ピョンピョン(飛び跳ねる)
グルグル(回る)
モグモグ(噛む)
ゴシゴシ(こする)
ビリビリ(やぶく)
ペッタン(貼る、押す)
感情、感覚を表すオノマトペ一例
ニコニコ(笑う)
ルンルン(嬉しい)
ドキドキ(緊張する)
プンプン(怒る)
シクシク(悲しい)
ブルブル(怖い)
ポカポカ(温かい)
ヒンヤリ(冷たい)
状態を表すオノマトペ一例
フワフワ(やわらかい)
ゴツゴツ(固い)
キラキラ(光る)
ザラザラ(粗い)
ピカピカ(輝く)
ベタベタ(粘着質)
5. 保育におすすめ!オノマトペが楽しめる絵本3選
①『ぽぽぽぽぽ』
五味太郎 作 偕成社
参考対象年齢:2歳~
蒸気機関車がどんどん進んでいく様子をオノマトペで表現した、
乳児さんにもおすすめの絵本。
絵本を読んで、電車ごっこなど遊びにつなげていくのも楽しいですね。
②『もこ もこもこ』
たにかわ しゅんたろう さく / もとなが さだまさ え 文献出版
参考対象年齢:幼児~
オノマトペと不思議な雰囲気が合わさって、さまざまな想像がふくらむ絵本です。
おもしろい音のオノマトペがたくさん出てくるので、子どもも真似をして楽しめます。
③『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』
渡辺朋 作/高畠那生 絵 童心社
参考対象年齢:3歳~
共感できるストーリー展開とそれにピッタリあったオノマトペがおもしろい絵本です。
オノマトペが中心の絵本ですが、面白さを理解できる幼児クラスにおすすめの一冊。
6. 保育で楽しむオノマトペを使った遊び3選
①オノマトペ体操
オノマトペに合わせてからだを動かす遊びで、乳児さんにおすすめ!
【進め方】
最初はオノマトペ+動きの説明をしながら見本を見せる。
慣れてきたらオノマトペだけでからだを動かす。
動きの例
「ピョンピョンピョン」→その場でジャンプ
「グルグルグル~」→両手をグーにして胸の前でグルグル回す
「ピタッ」→背筋と両手を上に伸ばし手のひらをくっつける
「ユラユラ~」→両手を左右に広げ片足バランス
「ゴロゴロ~」→寝転がり左右にゴロゴロ揺れる
年齢や発達に合わせて音と動きのバリエーションを増やしていくとおもしろいですね!
②オノマトペで「おちたおちた」
オノマトペをつかって「おちたおちたゲーム」をする遊びで、幼児さんにおすすめ!
【おちたおちたゲーム】
保育者「おちたおちた」
子ども「何が落ちた?」(ここまで手拍子)
保育者「…りんご!」
子どもは胸の前で両手をお皿にしてポーズ
【進め方】
いつもと違う【おちたおちたゲーム】をすることを伝える。
最初はゆっくり真似してもらいながら、オノマトペと動きを説明する。
動きの例
りんご…「コロコロコロ」
かみなり…「ゴロゴロゴロ」
げんこつ…「ゴチン!」
慣れてきたら他にもオリジナルのバリエーションを増やしていくと盛り上がります♪
③オノマトペクイズ
オノマトペが何を表しているのかを当てるクイズ遊びで、幼児さんにおすすめ!
【進め方】
保育者はカードに描かれた絵を見て、それをオノマトペで表現する。
子どもは何を表しているか当てる。
慣れてきたら子どもが出題者となって遊ぶのもおすすめ♪
7. 保育に役立つ情報サイトは『ほいコレinfo』
今回は、「オノマトペ」をテーマに、子どもへの効果や絵本、遊びなどをご紹介しました。
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