糸電話で科学遊びを楽しみませんか?今回は、保育に取り入れたい科学遊びとして『糸電話』をご紹介します。作り方や遊び方だけでなく、ねらいや導入、糸電話の仕組みなど保育にそのまま使える内容をまとめました!ぜひ参考にしてみてくださいね♪
子どもの知的好奇心を引き出す科学遊びを保育に取り入れてみませんか?
科学遊びって難しそう…
どんな活動をやればいいのかわからない…
そんな方は必見♪
今回は、保育におすすめの科学遊びとして『糸電話』をご紹介します。
糸電話の製作や遊び方だけでなく、ねらいや導入、
さらに糸電話の仕組みについてもまとめました。
ぜひ保育の参考にしてみてください。
1. 保育で糸電話の科学遊びをするときのねらいは?
糸電話の科学遊び 主なねらい
・科学に触れながら好奇心や探求心を育む
・自分でおもちゃを作る楽しさを感じる
・友達と関わりながら遊ぶ楽しさを感じる
糸電話の科学遊びでは、
不思議に感じたり、なぜそうなるのか知りたいと思ったりする子どもの姿が予想されます。
保育者は子どもの好奇心や探求心に寄り添い、
「不思議だね」
「なぜだろうね」
など、子どもに共感しながら活動を進めていけるといいですね。
また、子どもがおもちゃ作りの楽しさを感じられるよう、
好きな絵を描くなどしてオリジナルの糸電話にできるとよいでしょう。
2. 保育に糸電話を取り入れるのは何歳からがいい?
糸電話の製作は5歳から、遊ぶのは3、4歳からがおすすめです。
糸電話製作の作業工程はそれほどありませんが、
穴を開けたり、糸を通したりと細かい作業をする必要があります。
安全に道具を使えること、指先をうまく使えることなどを考えると、
製作の対象は5歳児クラスがおすすめです。
また、糸電話で遊ぶには、糸をピンと張った状態にしなければいけません。
遊び方を理解して楽しめる年齢として3,4歳からがおすすめです。
3. 糸電話の製作に必要な材料と作り方
【基本の材料】
・紙コップ…2つ
・糸…木綿糸・タコ糸など、長さは3m位がおすすめ
・ストロー…3cm位に切ったものを2つ
・竹串、画鋲、つまようじなど…紙コップに穴を開けるために使う
・テープ…ストローと糸をとめるために使う
紙コップに絵を描く場合は、カラーペンなども必要です。
絵を描く他にも、折り紙やモチーフなどの飾りを貼るのもすてきですね。
【糸電話の作り方】
糸電話の製作工程はそれほどありませんが、
細かい作業があるため保育者のわかりやすい説明やフォローが必要となります。
作り方
①紙コップの底の中心部分につまようじなど使って穴を開ける(2つ)。
②糸の先を紙コップの外側から内側に通す。
③通した糸の先をストローに巻きつける。(5回以上巻き付けるとよい)
④糸とストローが離れないようテープで止める。
⑤ 反対側の紙コップも②~④をする。
⑥糸電話の完成♪
★ポイント
・紙コップに穴を開けるときは道具の扱いに注意が必要です。道具の扱いが心配な場合は先に穴を開けておきましょう。
・紙コップに絵を描いたり飾りを付けたりする場合は、最初の工程でやっておきましょう。
4. 糸電話の遊び方と導入アイデア
【糸電話の遊び方】
2人組でそれぞれ糸電話の紙コップを持ち、糸をピンと張った状態にして会話を楽しみます。
保育者は最初に子ども達へ遊び方のポイントを説明しましょう。
【遊び方のポイント】
・糸をピンと張った状態で話す。
・糸を張るときは引っ張りすぎると壊れてしまうので注意する。
・会話するときは、なるべく小さな声で話す。
糸電話の糸が絡まったり引っかかったりする危険があるので、周りに障害物などの無い広い空間で遊ぶようにしましょう。
天気のよい日であれば戸外がおすすめです。
【糸電話の導入アイデア】
糸電話の科学遊びをする前に、導入として絵本を見せたり電話についての話をしたりするのがおすすめです。
導入におすすめの絵本と、お話の流れの一例をご紹介します。
≪導入におすすめの絵本≫
『でんわでおはなし』 五味太郎・作 絵本館
≪導入の流れ≫
絵本『でんわでおはなし』を読み聞かせしてからお話を振り返る。
★保育者「あの子はだれと電話していたのかな?」
「みんなは誰かとお電話したことがあるかな?」
保育者は、子ども達に電話をしたことがあるか、誰と電話したかなどの話題を振ってやりとりする。
★保育者「実はね、先生、ちょっと不思議なお電話を持っているんだけど…」
保育者が糸電話を取り出して子ども達に見せる。
★保育士「これ、糸電話って言うんだけど知っているかな?」
「このコップとコップでおしゃべりすると、電話みたいに声が聞こえるんだよ」
「じゃあ、みんなもこれから作って遊んでみよう!」
子ども達が絵本を見て、電話のイメージをもってから製作に移行すると、
より期待感がふくらみます。
導入があるのとないのとでは、子ども達の興味関心の度合いも変わってくるでしょう。
5. 糸電話の仕組みを解説!子ども達へはどう伝える?
・糸電話の仕組み
ところで、糸電話の仕組みについて知っていますか?
音は、目に見えない空気をふるわせることで伝わります。
糸電話で声が聞こえるのは、声(音)が糸を振るわせてコップに伝え、コップの中で響くからです。
空気よりも糸を通した方が音は伝わりやすいため、
同じ距離でも糸電話を使った方がよく聞こえます。
・子どもへの伝え方
子どもに糸電話の仕組みを伝えるときは、絵を使って説明するとよいでしょう。
音の伝わり方を理解するのは幼児期には難しいと思います。
しかし、理解できないから伝えないのではなく、
絵などを見せながらわかりやすい言葉で説明することが大切です。
【伝え方の例】
糸電話でなぜ声が聞こえるのか、少し難しいお話をするね。
目には見えないけれど、みんなが声を出したとき、実は空気がふるえているんだよ。
空気がふるえることで、音や声が伝わるようになっているんだって。
糸電話は、空気の代わりにこの糸が振るえて離れていてもコップとコップで声が伝わるようになっているんだよ。
「なぜ?」という疑問を持ち、「もっと知りたい」と感じることが子どもの知的好奇心を高めていきます。
子ども達が科学の不思議に興味を持ち、楽しい!おもしろい!と感じられるような展開ができるといいですね。
6. 保育にすぐ使える製作遊びは「ほいコレinfo」で検索!
今回は保育におすすめの「糸電話」の科学遊びについてご紹介しました。
糸電話の他にも、保育にすぐ取り入れられる製作遊びを知りたいときは「ほいコレinfo」で検索してみませんか?
季節の製作や遊べるおもちゃの製作など、さまざまなアイデアが満載です。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
↓こちらの記事もおすすめ♪