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保育園でも注意!子どもの 肘が抜けやすい 理由と注意点は?看護師が簡単解説 

ひじ
保育園で子どもの肘が抜けてしまった!急に痛がったり、腕に力が入らない子どもを見てあせってしまう新人保育士さんも多いと思います。今回は、子どもの肘が抜けやすい理由と、保育園での注意点を看護師の私が簡単に解説します。保育園での対応に役立ちますよ。
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1. 子どもの 肘が抜けやすい 理由は?

 肘が抜けやすい 病気のことを「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼びます。
一般的に肘内障は2~6歳の子どもに多くみられ、成長とともに治っていきます。
みなさんの保育園にも、肘が抜けやすい子どもがいるのではないでしょうか。
肘が抜けると、痛みが強く急に大泣きをしたり、肘がダラーンとして力が入らず、腕が上がらなくなってしまいます
肘内障は、肘の骨を保護しているじん帯から、骨がズレてしまっている状態(亜脱臼)をいいます。
患部に腫れなどが見られない、繰り返し起こるのも肘内障の特徴。
子どもの肘が抜けやすい理由は、肘関節(ちゅうかんせつ)の骨が細く、じん帯(骨と骨をつなぐ筋)の発達が未熟なためです。
肘内障と診断をされていない子どもでも、肘が抜けてしまう可能性は十分ありますので、保育園でも注意していきましょうね。

2. 保育園での注意点

保育園で生活をしている中でも、子どもの 肘が抜けやすい シチュエーションはたくさんあります。
看護師の私から、保育園での注意点を簡単に解説していきます。
新人保育士さんも日々の保育に役立ててくださいね

【手をつないでいるときの注意点】

お散歩に行くときなど、保育園では保育士さんと子どもが手をつなぐことが多いですよね。
実は、手をつないでいるときが一番 肘が抜けやすい のです!
子ども達がキケンな行動をしたとき、とっさに腕を引きたくなる気持ちはよくわかります。
腕をいきなり引っ張ったり、無理な力が加わると、肘が抜けやすくなります。
もし子どもがキケンな行動を起こしそうになったら、体ごと抱っこをして防ぐことをおすすめします。

【着替えのときの注意点】

急いで着替えさせるときや、子どもが着替えをイヤがっていると、袖口や腕を引っ張ってしまうこともあるでしょう
でも、無理に引っ張ってしまうと 肘が抜けやすい です。
保育士さんは、できるだけ子どもの力で着替えられるように声掛けをして、すこしお手伝いをする意識で着替えをしてほしいと思います。

【遊んでいるときの注意点】

鉄棒にぶら下がったり、お友達同士で手を引っ張り合って遊んでいるときなどは、肘が抜けやすくなります
子ども達に仲良く自由に遊んでもらいたい!という気持ちもありますが、 肘が抜けやすい 子どもには十分注意が必要です。
事前に保護者にどのようなときに肘が抜けやすいのか、遊びはどの程度させていいのかをしっかりと聞いておきましょう。
 肘が抜けやすい 子どもでも楽しめるような遊び(砂場遊びや、おままごと、だるまさんが転んだなど)を考えて、声掛けをしてあげましょう!

3. 保育園で肘が抜けてしまったら?

保育士さんがどんなに注意をしていても、肘が抜けてしまうこともあります。
保育園での対応法を身につけておくと、いざというときに役立ちますよ。
保育園での対応
・痛みが強く出るので、「大丈夫だよ」「痛いのつらいね」と子どもが安心できるような声掛けをする
・子どもがラクな体勢をとる(肘をすこし曲げて、体にくっつけると痛みが和らぎます)
・痛みが強い場合は保冷材などで冷やす
・保育園に看護師がいる場合は、看護師に相談
・保護者に連絡をし、整形外科または小児科を受診する
むやみに動かすと、痛みが強くなったり、悪化してしまうことがあるので安静にしましょう。
一人で対応しようとせずに、先輩や看護師に協力してもらうことが大事ですよ。

4. 肘が抜けやすい 子どもの情報共有をしよう

今回は看護師の私から、新人保育士さんに向けて、子どもの肘が抜けやすい理由と保育園での注意点を解説しました。
事前に保護者から、肘が抜けてしまったときの対応や連絡先をしっかりと聞いておくことが大事です。
 肘が抜けやすい 子どもの情報は、クラスだけでなく保育園全体で共有をして注意をしていきましょう。
保育士さん同士で協力をしあって、肘内障の予防をしていきましょうね。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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