保育園でも夏に注意したいのが、食中毒です。そこで今回は、代表的な食中毒の一つである サルモネラ感染症 について解説します。実は私、子どもの頃 サルモネラ感染症 にかかった辛い経験があるんです…。私の体験談も踏まえて、正しい知識を身につけましょう!
1. サルモネラ感染症 にかかった私の体験談
保育士を目指している皆さんこんにちは!
今回ご紹介したいのは、 サルモネラ感染症 という病気についてです。
実は私、子どもの頃にこの サルモネラ感染症 の食中毒にかかったことがあるんです!
この サルモネラ感染症 ですが、健康な大人の場合は軽症で自然治癒することもあります。
ですが乳幼児や高齢者、妊婦さんなどの免疫力の弱い方が感染すると重症化することも。
最悪の場合、命に関わることもある恐ろしい病気です。
食中毒としては、カンピロバクター感染症に続いて多い病気になっています。
サルモネラ感染症 は生卵が最も多い感染源で、誰でも感染するリスクがあります。
私は小学生の頃、夏の暑い時期に毎日のように卵かけご飯を食べて感染してしまいました。
1週間ほど入院し、その間は飲まず食わずで毎日点滴だけで過ごしました。子どもにはとても辛くて、ベットの上で暴れていたのを覚えています…。
一日中(深夜も早朝でも)ひどい下痢や腹痛で苦しくて、一気にガリガリに痩せてしまいました。
幸い私は1週間で退院することができましたが、泊まり込みで看病に付き添う母や父も、本当に大変で心配だったと思います。
このように、 サルモネラ感染症 は子どもにとっても身近な食中毒の一つです。
私のように子ども達に苦しい思いをさせないためにも、保育士を目指す皆さんには正しい知識を身につけて欲しいと思います。
そこで今回は、 サルモネラ感染症 について主な症状や予防法を一緒に確認しておきましょう!
2. サルモネラ感染症 とはどんな病気?
【主な症状】
サルモネラ感染症 の主な症状は、激しい腹痛、下痢、高熱(38度以上)です。
下痢は1日数回から十数回にも及びます。それが3〜4日もしくは、1週間以上も続くことがあり、大人でも辛いですね。
子どもの場合は消耗が激しいので、私のように入院し治療することも少なくありません。
高温多湿な環境でサルモネラ菌は活発になりやすいため、6〜9月は特に注意が必要です。
診断方法は、主に便の細菌検査で調べます。
潜伏期間(ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間)は8〜48時間と、比較的すぐに症状が現れます。
主な症状
・激しい下痢、血便、腹痛
・38度以上の高熱
・吐き気
【原因と予防法】
サルモネラ感染症 は、サルモネラ菌に感染することで発症します。
このサルモネラ菌は牛や豚や鶏などの家畜が保菌していますが、人への感染源として最も多いのが鶏の卵です。
卵の殻に主に付着していますが、卵の中にもサルモネラ菌が入っていることがあります。
サルモネラ菌は熱に弱いので、加熱すると死んでしまいます。
そのため生卵や半熟卵、生焼けのハンバーグなどが要注意です。
当たり前のことですが、保育園では調理師や保育士が調理の際には手をよく洗うようにしましょう。
最近では、食育として子ども達が調理に参加する場合もありますよね。
子ども達が卵や生肉を触った場合は、こまめに手を洗うように指導しましょう。
肉や卵料理にしっかり火を通すのも大切です。
そして基本的なことですが、卵や肉は鮮度の良いものを選ぶようにしましょう。
またミドリガメなどの爬虫類や両生類のペットがサルモネラ菌を保菌していることもあるので、ペットを飼育している保育園や家庭では手洗いを徹底してくださいね。
【登園制限】
サルモネラ菌に感染した後の保育園への登園ですが、下痢や吐き気などの症状がなくなれば可能になります。
ただし症状が治まった後でも、便の中には菌が存在しています。
便の中のサルモネラ菌の感染力は、数週間以上続くことがあります。
オムツ替えやトイレ掃除の後は、保育士も子どももすぐに手を洗うようにしましょう。
子どもの便に触れた手で、口や鼻を触って接触感染しないようにしてくださいね。
3.保育士は正しい病気の知識を身につけよう!
いかがでしたか?
今回は、代表的な食中毒の一つである サルモネラ感染症 についてご紹介しました。
サルモネラ感染症 は、子どもがかかると重症化する可能性もある病気です。
残念ながら近年でも保育園の給食からサルモネラ菌が検出され、園児や保育士が感染した事例もあります。
決して他人事と思わず、食中毒の3原則である
「つけない!」「増やさない!」「やっつける!」を徹底しましょう。
経験者からすると、 サルモネラ感染症 などの食中毒にかかると本当に辛く、一生忘れられない思い出になります…。
そして私は、大人になった今でも生卵が怖くて食べられません。
ですが手洗いや消毒の予防でそんな辛い体験は避けることができます!
小さい子ども達は自分で予防ができないことも多いため、周りの保護者や保育士ができる限りの予防を徹底してあげましょう。
また子ども達を守るためにも、正しい病気の知識を身につけて保育士自身の健康も守ってくださいね。
未来の保育士さんを応援しています♪
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