年長クラスを初めて担任する! 小学校 入学前に、どんなことを意識して保育すればいいの?と悩んでいる方へ向けて、私が大切だと感じる子どもの『○○力』についてお伝えしたいと思います。 小学校 へのステップを、保育の中でサポートしていきましょう♪
1. 小学校 入学前1年間の保育で意識したい『○○力』
初めて年長クラスの担任になった先生は、
小学校 入学前の1年間をどのように保育していこうかと、
悩んだり、不安に思ったりすることがあると思います。
私自身も、初めて年長クラスを担任した時、
保育園生活最後の1年を、楽しいものにしたい!
という思いが一番でした。
でも、楽しいだけで本当にいいの?
子ども達が 小学校 に入学して困らないようにするには?
年長クラスでは、どのような保育をしていけば良いのかと悩むことがたくさんあると思います。
そこで今回は、
小学校 入学に向け、私が年長クラスの保育で意識した『自分の考えを伝える力』について取り上げたいと思います。
もちろん、子ども達にとって必要なこと、
伸ばしていきたい力は色々とありますが、
今回ご紹介するものは、保育の一例として参考にしていただければと思います。
2. 小学校 で『自分の考えを伝える力』はなぜ必要なの?
まず、なぜ『自分の考えを伝える力』が大切なのか、考えてみましょう。
小学校 に入学すると、子ども達を取り巻く環境がガラリと変わります。
例えば…
・自分で通学するようになる
・先生は一人で、クラスの単位は大きくなる
・授業が主な活動となる など
小学校 入学前までは、
保護者の方や先生が子ども達の横について見守り、
フォローするといったイメージですが、
小学校 に上がると、大人の目や手が一気に少なくなりますよね。
子どもの主体性がより強くなり、
それと共に、子ども達は自分で考え、
意思表示をしたり、意見を伝えたりしなければならない場面が増えていくのです。
就学前に、子どもの『自分の考えを伝える力』を伸ばしていければ、
小学校 入学後の環境の変化に対する戸惑いを減らすことができたり、
子ども達の自信につなげていけるのではないかと思います。
3.『自分の考えを伝える力』を意識した活動例
では、子どもの『自分の考えを伝える力』を伸ばしていくには、
具体的にどのような活動を取り入れていけばいいでしょうか。
簡単に言えば、
『考えて伝える』という練習を積み重ねることが大切です。
私がおすすめしたいのは、
毎日行う朝の会や帰りの会で、『考えて伝える』機会を作ること。
朝の会や帰りの会は、
毎日のルーティンとして無理なく活動を取り入れることができ、
また、みんなの前で発言するという経験もできます。
私自身の経験から、活動例をご紹介したいと思いますので、
参考にしてみてください。
【活動例① お当番さん質問タイム】
その日のお当番さんに、友達や先生から質問をしてもらうというもの。
慣れてきたら、質問に対する答えだけでなく、
その理由なども答えてもらうようにレベルアップしていくと良いでしょう。
子ども達同士でやり取りすることで、
お互いに考えを伝えたり聞いたりする練習にもなりますね。
≪質問例≫
「好きな動物は何ですか?なぜ○○が好きなの?」
「今日あったことで一番嬉しかったことは?」
【活動例② 絵本の読み聞かせ】
絵本の読み聞かせ後、お話の振り返りを行う中で、
子ども達の感じたことや考えを言ってもらうというもの。
絵本は、登場人物の感情を考えたり、
ストーリーのその先を考えたりしやすいものがおすすめです。
≪質問例≫
★絵本『ともだちや』
「キツネはどんな気持ちだったと思う?」
「じゃあオオカミはどんな気持ちだったのかな?」
いかがでしたか?
今回は、 小学校 入学に向け、私が年長クラスの保育で意識した『自分の考えを伝える力』についてご紹介しました。
2018年の幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂に伴って、
『10の姿』というものが新しく作られましたね。
この『10の姿』とは、
幼児期の終わりまでに育ってほしい資質や能力を10の区分としてまとめたものです。
『10の姿』の中で、
『言葉による伝え合い』『豊かな感性と表現』という区分がありますが、
今回ご紹介した内容は、こちらに当てはまるものとなります。
年長クラスの保育は、
大変なことがたくさんあると感じるかもしれません。
しかし、子ども達と真剣に向き合っていく中で、
子ども達の大きな成長が見られるのも、年長クラス担任の特権だと思います。
子ども達を 小学校 へ送り出す前の貴重な1年を、楽しみながら過ごせるといいですね♪
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