夏 に流行る子どもの病気を知っていますか?これから保育実習を控えている学生さん必見! 夏 に流行る子どもの病気について症状や園での対応のポイントなどをご紹介します。子どもを視診する上で病気を知ることは大切。正しい知識を持っておきましょう。
1.注意! 夏 に流行る二大ウィルス
『ほいコレ』では、保育学生さんに役立つ情報をたくさん発信中!
今回取り上げるのは、 夏 に流行る子どもの病気について。
これから 夏 の保育実習を控えている学生さんは必見です。
夏 に流行る子どもの病気はいくつかありますが、
その病気の原因となるウィルスは主にこの二つ。
今回は、この二つのウィルスが原因となる 夏 の病気を取り上げます。
保育士にとって、子どもの病気をきちんと理解することは重要。
体調変化にいち早く気付くようにするためです。
正しい知識をもつことで、適切な視診が行えます。
また、 夏 に流行る病気は登園停止になるものが多くあり、
それ程感染しやすいということ。
集団感染を起こさないためにも、毎日の視診で早めに気付くことが大切です。
2. 夏 に流行る子どもの病気の種類
それでは、エンテロウィルスとアデノウィルスが原因となる、
夏 に流行る子どもの病気について詳しくご紹介します。
【手足口病】
≪原因≫エンテロウィルス、コクサッキーウィルス
≪潜伏期間≫3~6日
≪症状≫
・主に手のひら、足の裏、口腔内、肘、膝、お尻などに2~3mmの水疱性の発疹が出る。
・発熱する場合もあるが、38℃前後でおさまることが多い。
・まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などを合併することがある。
≪治療≫
ワクチンや薬はないが、ほとんどの場合3~7日で自然治癒する。
≪園の対応≫
・園によっては登園停止とする場合もある。
・回復後も鼻水・くしゃみなどからは1~2週間、便からは数週~数か月間と、ウイルスは長期にわたって排泄されることがある。オムツ交換や排便の処理は手袋などで感染対策をすることが望ましく、手洗いも徹底する。
【ヘルパンギーナ】
≪原因≫エンテロウィルス、コクサッキーウィルス
≪潜伏期間≫2~6日
≪症状≫
・39~40℃の高熱、のどの痛みに続き、咽頭に赤い発疹ができる。
・咽頭の発疹は次第に水疱(水ぶくれ)となり、水疱は破れて痛みを感じる。
・まれに、熱性けいれん、脳炎などを合併することがある。
≪治療≫
ワクチンや薬はないが、ほとんどの場合2~7日で自然治癒する。
熱が高い場合は解熱剤などで対処療法を行う。
≪園の対応≫
・園によっては登園停止とする場合もある。
・回復後も鼻水・くしゃみなどからは1~2週間、便からは数週~数か月間と、ウイルスは長期にわたって排泄されることがある。オムツ交換や排便の処理は手袋などで感染対策をすることが望ましく、手洗いも徹底する。
【咽頭結膜熱(プール熱)】
≪原因≫アデノウィルス
≪潜伏期間≫2~14 日
≪症状≫
主に、38~39℃の高熱、のどの痛み、扁桃腺炎、結膜炎が引き起こされる。
≪治療≫
ワクチンや薬はないが、ほとんどの場合1週間以内には自然治癒する。
熱が高い場合は解熱剤などで対処療法を行う。
≪園の対応≫
・基本的には登園停止となる病気。登園再開の目安は、発熱、充血等の主な症状がなくなった後2日を経過していることとされている。
・感染力が強いため、室内、おもちゃなどの遊具の消毒を行う必要がある。
・プールを行う場合は、塩素での消毒を徹底する。
【流行性角結膜炎】
≪原因≫アデノウィルス
≪潜伏期間≫2~14 日
≪症状≫
主に、目が充血したり、目やにが出る。
≪治療≫
ワクチンや薬はないが、ほとんどの場合自然治癒する。
抗炎症剤の点眼などで対処療法を行う。
≪園の対応≫
・基本的には登園停止となる病気。登園再開の目安は、結膜炎の症状が見られなくなることとされている。
・感染力が強いため、室内、おもちゃなどの遊具の消毒を行う必要がある。
・プールを行う場合は、塩素での消毒を徹底する。
3.子どもの 夏 の病気、大人はかかるの?
夏 に流行る子どもの病気をご紹介しましたが、
これらの病気、大人もかかるの?と気になりますよね。
保育士は子どもとの距離が近いので、感染のリスクはもちろんあります。
子どもに多い病気ではありますが、免疫が落ちていると大人もかかる可能性があるのです。
夏 は体力を消耗していたり、寝苦しさから寝不足になっていたりと疲れやすい季節です。
保育士は体力勝負!
夏 を元気に過ごせるよう、体調管理をしっかりと行いましょう!
今回は、 夏 に流行る子どもの病気についてご紹介しました。
これからの保育の参考にしてくださいね。
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