子どもの”誉め方”上手にできていますか?保育実習で子どもたちと仲良くなるために 誉め方 はとっても大事。今回は、実際に先生になってからも使える3つの承認スキルを伝授します。実習生も現役保育士さんも要チェックです!
1. 子どもを誉めて信頼関係を作ろう
保育実習で出会うかわいい子どもたち!
実習生として、仲良くなりたいですよね。
そして短い期間の中でも“信頼関係”が築けたら嬉しいですよね。
今回は子どもと信頼関係を築くために有効な「上手な 誉め方 」をお伝えします。
なぜ誉めることで子どもと仲良くなれるのでしょうか。
それは誉められることで、相手への好意が増して心を開くことができるからです。
みなんさんも、自分の良いところを知っていて認めてくれる親や先生、友達に対して信頼感を持っているのではないでしょうか。
子どもたちもそれは同じです。
ぜひ誉め上手になって、保育実習で子どもたちと仲良くなりましょう!
2. 3つの誉め方を知ろう
誉めることは相手の良いところを見てそれを言葉にして伝えることですよね。
これを「承認」と言います。
承認には3つの種類があります。
結果承認
1つ目は結果承認。
何かをした、結果を出したことをほめること。
すでに結果でているので、誉めるところを見つけやすいです。
言葉かけの例
「かけっこ一番ですごい!」
「上手に絵が書けたね」
行為承認
2つ目は行為承認。
結果がまだでていない、あるいは結果がよくなかった場合でもそれまでの行為に対して承認すること。
言葉かけの例
「がんばって練習しているね」
「毎日お花に水をあげているのね」
存在承認
3つ目は
存在承認。
名前を言って声掛けする、あいさつする、話を聞くなど。それが相手の存在を認め、関心を持っているというメッセージになります。結果を出していなくても存在しているだけで価値があるという承認。意外ですが、これも誉めることのひとつです。
言葉かけの例
「○○ちゃんおはよう」
「○○くん、今日は暑いね」
3. どんなことを誉めればいいの?上手な 誉め方 とは…
この3つの承認の中で、実習生として一番大切なのはどれだと思いますか?
私の思う正解は…
実は3つ目の、「存在承認」なのです!
・名前を呼んでひとりひとりの顔を見てあいさつをすること
・目線を合わせて話を聞くこと
・笑顔で話しかけること
これらの行動は、子どもへ「あなたと仲良くなりたい」という気持ちを伝えます。まだ子どもと信頼関係ができていない時こそ自分から言葉かけをしましょう!
そして「そのままのあなたがいるだけで嬉しいよ」というメッセージにもなります。
身近な大人から認めてもらうことは、とても大切な経験。
今までなんとなくやっていたという人は、意識を変えてみましょう。
何げないやりとりだとしても、心を込めて関わるようにしてくださいね。
・「すごい!」「上手!」はやりがちな 誉め方 だけれど…
誉める時、一番イメージしやすいのは「○○ができてすごい!」というような「結果承認」ですよね。
できたことを誉められると、もちろん子どもは喜びます。自信がついてさらにがんばることでしょう。
けれど「行為承認」をせず「結果承認」だけをするのは注意が必要です。
子どもたちが「結果を出さないと認めてもらえない」「できた子だけがえらいんだ」と感じてしまうことがあるためです。
目立つ子、できる子だけを誉めるのではなく、ひとりひとりの子どもの
「がんばっている過程を誉めること」を忘れないようにしてくださいね。
4.どの子とも信頼関係が築ける保育士を目指そう
保育園にはたくさんの子どもがいるので、それぞれ違った個性があります。
なんでもできる子、運動が苦手な子、絵が苦手な子、音楽が苦手な子、少食な子、引っ込み思案な子、騒がしい子…いろいろなタイプの子がいます。
保育士はどの子とも信頼関係を築いていく必要があります。そのために3つの承認スキルを使って上手な 誉め方 ができるといいですね。
幼児期に誉められる経験をたくさんして、自己肯定感を育てていくのはとても大切なこと。
みなさんもひとりひとりの子どもから信頼され、自信をつけることができるステキな保育士を目指しましょう!
ぜひ保育実習で、3つの 誉め方 を実践してみてくださいね!
また、現場の保育士の言葉かけの仕方にも注目してみてください。
その時の
子どもの反応や表情を見てみると、多くの学びがありますよ。