保育士の多くが悩む、指導案のねらい部分。今回は、作成する際に役立つ例文を紹介していきます。例文を参考にしながら、子どもたちの普段の様子に合った指導案を作成しましょう。
1. 多くの保育士の悩み!ねらいの作成に困ったら例文を参考にしよう
前回、保育のねらいを作成する際には子どもたちの活動に注目すること、保育士として伝えたいことは何か考えること、が作成するコツだと紹介しました。
「こういうことをねらいにしたい!」と思うことがあっても、なかなか文章で表現できず悩んでいる保育士はとても多いです。
そこで、今回は保育指導案のねらいを作成する際、どんな風に書いたらいいか迷ったときに役立つ例文を紹介します。
ねらいを作成する場面は、年案、月案、日案とあります。
それぞれのシーンで使える表現をまとめているのでぜひ役立ててみてくださいね。
2. 月案の「ねらい」の例文
月案は名前の通り、1か月を通しての方針をまとめたものです。
そのため、その月の行事やイベントなど、体験するであろうことを想定しながら作成するようにしましょう。
季節に合わせ、春は進級後の新しい生活環境、夏はプールや夏祭り、秋は運動会や作物の収穫、冬は進級準備…。
こういったことを踏まえて作成すると子どもたちに適切なねらいを定められます。
具体的な例文
・友だちや保育士とかかわる中で自分の気持ちを表現しようと努める
・夏のイベントに興味を持ち、準備から積極的に参加して楽しむ
・散歩や園庭遊びを通して、夏から秋へ変わっていく自然に興味を持つ
・友達や保育士と体を動かし運動会に向けて意欲を高める
・日常の遊びの中からルールや約束を守り、友達や保育者と仲良く過ごす
・進級への期待を持つ
3. 2. 週案の「ねらい」の例文
週案は、月案を参考にしながら1週間ごとの計画に落とし込みをするものです。
前の週の子どもたちの様子を振り返りながら、1週間でできる計画を立てるようにします。
子どもたちが1週間で前週よりも成長できるよう、天候や行事も意識しながら内容を考えるようにしましょう。
具体的な例文
・ごっこ遊びで友達と楽しく遊ぶ
・集団遊びのルールを覚えお友達と共有できるようにする
・自分の気持ちを相手に伝えられるようにする
4. 日案の「ねらい」の例文
日案は、週案と前日の子どもたちの様子を基にして、その日1日の活動について書いていきます。
週案で水遊びを計画していたとしても、子どもたちの体調によっては 変更すべき時もあります。
直近の子どもたちの様子を見て活動を決めていくので、他のものに比べてより具体的に子どもたちや保育士の動きを予測して書くことができます。
日案はすべての保育園で毎日書くとは限りません。
保育参観の日だけ作成したり、公園や散歩など外での活動がある日に作成をしたり、と保育園によって対応は様々です。
具体的な例文
・指先を使って折り紙を器用に折る
・読み聞かせを楽しむ
・リズム体操で体を大きく動かす
・粘土遊びで粘土の感触を楽しむ
いかがでしょうか、参考になるフレーズはありましたか?
作成時にどのようなことを書けば良いか悩むのは、どんな保育士でもあることです。
ここを参考にしたり、先輩保育士に相談したり、他の学年の指導案を見せてもらったりして作成をしましょう。