2歳児に見られる発達の特徴
・二語文が増え、自分の思いを伝えようとする
・見立て遊びが始まる
・「自分でやりたい」と自己主張が強くなる
言葉で思いを伝えようとする
2歳頃になると、「わんわん、いた」「これ、ちょうだい」などの二語文が増えます。
自分の思いを、言葉で伝えようとする姿も見られるでしょう。
しかし、気持ちを十分に表せず、泣いたり手が出たりすることもあります。
言葉で伝えることだけを求めず、「使いたかったんだね」など、子どもの思いを代わりに言葉にしましょう。
見立て遊びや模倣遊びを楽しむ
積み木を食べ物にしたり、人形を寝かせたりする見立て遊びが始まります。
保育者や友達の動きをまねすることも好きなため、ごっこ遊びや動物のまねなども楽しめる時期です。
「自分でやりたい」の気持ちが強くなる
「自分でやりたい」「これはいや」など自己主張も強くなります。
すぐに手伝うのではなく、子どもが挑戦する姿を見守り、難しい部分だけを援助することが大切です。
発達には個人差があります。
一人ひとりの言葉や遊び方、気持ちの表し方を観察しましょう。
2歳児の姿を理解すると、絵本やゲーム、制作など、発達に合った活動も選びやすくなります。
2.保育実習2歳児のねらい・実習目標【そのままつかえる例文】
2歳児クラスのねらい・実習目標は、発達に合わせて考えることがポイント!
たとえば、次のようなねらいが考えられます。
2歳児クラス・ねらい例
・シール貼りやスタンプ遊びを通して、指先を使って表現する楽しさを味わう
・動物の動きをまねしながら、全身を動かして遊ぶことを楽しむ
・簡単なルールのある遊びに、保育者や友達と一緒に参加する
・絵本やペープサートの言葉や動きを楽しみ、まねしたり応答したりする
活動の中で子どもにどのような経験をしてほしいのかまで考えることがポイントです。
また、実習生自身の目標として、
2歳児クラス・実習生の目標例
・二語文や表情から子どもの思いをくみ取り、言葉を補いながら関わる
・「自分でやりたい」気持ちを尊重し、必要な援助の仕方を学ぶ
・見立て遊びや模倣遊びを観察し、保育者が遊びを広げる関わりを知る
2歳児のどのような姿を見たいのかまで具体的にすると、実習中に意識しやすい目標になります。
3.2歳児の部分実習(30分)・責任実習におすすめの活動例
【制作】
シール貼りやスタンプ遊び、ちぎり絵など、2歳児が「自分でできた」と感じやすい活動がおすすめです。
実習では、完成度を目指す必要はありません。
大切なのは、子どもが「やってみたい」と思えることです。
シールを貼る位置がずれていても「自分で貼れたね」と気持ちを受け止めることで、意欲につながります。
制作を取り入れる場合は、子どもによって取り組む速さが違うことも想定しておきましょう。
早く終わった子が待ち時間を楽しめるよう、絵本を見たり、完成した作品を友達と見せ合ったりできる時間を用意しておくと安心です。
【ゲーム】
2歳児は、ルールが複雑なゲームよりも、体を動かしながら楽しめる遊びが向いています。
たとえば、動物になりきるゲームや色探しゲームは、実習でも取り入れやすい活動です。
ルールを一度説明するだけでは理解が難しい子もいます。
実際に保育者が見本を見せながら進めると、安心して参加できます。
「できた・できない」ではなく「みんなで楽しめた」経験を大切にすると、一人ひとりが参加しやすくなります。
【絵本・ペープサート】
絵本やペープサートは、活動の導入にもおすすめです。
2歳児は、繰り返しのある言葉や、動きのあるやり取りを楽しむ姿が多く見られます。
手遊びの後に絵本やペープサートを取り入れると流れがスムーズです。
ペープサートでは、動物を登場させ鳴き声や動きをまねるゲームにつなげると、自然に活動に参加しやすくなります。
食べ物のペープサートから、お弁当や果物をテーマにした制作へつなげる方法もあります。
見せるだけでなく、「次は誰かな?」「りんごが出てきたね」などと声をかけ、子どもの反応に合わせて動かすことがポイントです。
責任実習では、絵本やペープサートから制作やゲームへつなげるなど、一連の流れを意識すると活動にまとまりが生まれます。
※2歳児クラスの部分実習(30分)を組み立てるポイント
2歳児は、集中できる時間に個人差があります。
そのため、30分すべてを一つの活動にする必要はありません。
組み立て方の一例として、
(手遊び)→(絵本)→(主活動)→(おわり)
このように、場面を切り替えながら進めると参加しやすくなります。
ここで紹介した流れや活動は、あくまで一例です。
活動内容や子どもの様子によって、流れは変わります。
子どもの発達や興味、その日の様子に合わせて、柔軟に組み立てましょう。
※責任実習では一日の生活の流れも意識しよう
責任実習では主活動だけでなく、一日の生活の流れを考える必要があります。
食事や着替え、排泄、午睡などの生活場面も含め、子どもの姿を見ながら援助することが大切です。
活動の前後のつながりや時間配分にも目を向けましょう。
4.実習日誌に書きたい2歳児の姿【活動別の例文】
実習日誌では「何をしたか」だけではなく、「子どもの姿」を書くことが大切です。
制作での姿【例文】
シール貼りでは、自分で台紙からシールをはがそうと、何度も挑戦する姿が見られた。
保育者がすぐに手伝わず見守ることで、最後まで自分で取り組めていた。
ゲームでの姿【例文】
動物になりきるゲームでは、保育者の動きをまねながら、友達と一緒に体を動かしていた。
友達の姿を見て動きをまねすることで、遊び方を理解し、楽しんで参加していたと考えられる。
絵本での姿【例文】
繰り返しのある絵本では、保育者の言葉をまねしたり、次の場面を予想して答えたりする姿が見られた。
保育者が子どもの言葉を受け止めながら読み進めることで、やり取りを楽しめていた。
このように、子どもの行動と保育者の援助を具体的に書き、その姿から気持ちを考えると、学びや考察のある実習日誌になります。
5.2歳児クラスの実習を成功させるポイント
大切なのは、完璧な活動を行うことではなく、子どもの気持ちに寄り添うことです。
2歳児クラスでは、予定通りに進まないことも珍しくありません。
子どもの反応を見ながら活動内容を少し変えたり、困ったときは担当の先生に相談したりすることも大切です。
実習は学ぶための時間です。
失敗しても大丈夫。実習でのすべての経験が学びにつながります。
一人で抱え込まず、子ども一人ひとりの姿を大切にしながら取り組みましょう。
応援しています!