「保育士ってやっぱり残業多いの?」「シフトがきついって本当?」実習で忙しそうな先生の姿を見て、不安になった方も多いはずです。この記事では、保育士の労働時間のリアルを数字と現場の声でわかりやすく解説します。正しい情報を持って、自分に合った園を選びましょう。
この記事でわかること
- 保育士の平均労働時間と、残業・持ち帰り仕事のリアルな実態
- シフト制がきつくなる本当の理由と、働きやすい園の見分け方
- 休日・有給・パート勤務の実態と、就活での園選びのポイント
1. 保育士の労働時間、平均は何時間?厚生労働省データで確認
結論からお伝えすると、保育士の所定内実労働時間は月約167時間です。
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」(保育士・企業規模計10人以上)をもとにした数字です。
「160時間って多いの?少ないの?」とピンとこない方も多いと思います。
160時間ってどのくらい?
- 1日8時間 × 週5日 × 約4週 = 月160時間程度が、フルタイム勤務の一般的な目安
- 保育士の実労働時間(167時間)も、ほぼ同水準
また、超過実労働時間(残業時間)は月平均3時間と、数字の上では決して多くありません。
ただし、これはあくまで「記録に残っている時間」です。
持ち帰り仕事やサービス残業は含まれないため、実際はもっと多いケースも。
数字だけを見て安心しすぎず、現場のリアルとあわせて理解することが大切です。
参考:
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」|職種(小分類)別、保育士、企業規模計(10人以上)
2. 保育士の1日の働き方|早番・遅番・シフトの流れ
保育園の開園時間はおおむね7〜19時頃が多く、保育士はシフト制で配置されるのが基本です。
シフトは大きく「早番・中番・遅番」の3種類に分かれています。
| シフト |
時間帯の目安 |
主な業務 |
| 早番 |
7:00〜16:00 |
開園準備・早朝受け入れ |
| 中番 |
8:00〜17:00 |
クラス保育メイン |
| 遅番 |
10:00〜19:00 |
延長保育・お迎え対応 |
どのシフトに入るかは週ごとに変わることが多く、生活リズムの調整が必要になります。
・シフト制がきついと感じる理由
「シフト制がきつい」との声をよく耳にしますが、その理由はシフト制そのものより人員配置の問題が大きいです。
たとえば、遅番の翌日に早番が入る「逆シフト」が続くと、体力的につらくなります。
また、人手不足の園では希望シフトが通りにくく、プライベートの予定が立てにくいケースも。
シフトの組み方は、園によって大きくちがいます。だからこそ、就活前に確認しておくことが大切です。
・シフト制でも働きやすい園の見分け方
固定シフトや希望シフト制を導入している園は、生活リズムが安定しやすいです。
見学や説明会では、以下のような質問をしてみましょう。
見学で使える質問例
- 「希望休は月何日取れますか?」
- 「逆シフト(遅番の翌日に早番)はありますか?」
- 「シフトは何週間前に発表されますか?」
聞きやすい雰囲気かどうか自体も、その園の働きやすさのバロメーターになります。
気持ちよく答えてもらえる園は、風通しのよい職場環境であるサイン。
3. 保育士の労働時間が長いといわれる本当の理由
統計上の労働時間は167時間でも、「保育士は長時間労働」といわれるのはなぜでしょうか。
その背景には、記録に残りにくいサービス残業の存在があります。
「見えない残業」になりやすいもの
- 連絡帳・保育計画・制作物の持ち帰り仕事
- 始業5〜30分前の早出出勤(慣習になっているケースも)
- 行事前の準備残業
ただし、近年はICT導入による業務負担の軽減が進んでいます。
こども家庭庁の「令和7年度保育ICTラボ事業」の実践事例では、
ICT導入により保育士一人当たり月4時間の事務作業削減、日誌作成時間が約15分から約6分へ短縮などの効果が報告されています。
「保育士=残業だらけ」
そんな状況は、変わってきています。
ICTを積極的に導入している園かどうかも、就活時の園選びのポイントになります。
ICTについてはこちらをご覧ください。
4. 保育士の労働時間「休日・休憩・パート勤務」の実態
休日・休憩・パートについても、気になる方は多いと思います。
それぞれの実態をまとめました。
休日・休憩・パートのリアル
- 休日:週休2日制(日・祝休み)が基本。土曜出勤は月1〜2回で振替休日あり
- 休憩:午睡中に取るケースが多いが、人手不足の園では取りにくいことも
- 有給:2019年から年5日取得が義務化され、以前より取りやすくなっている
- パート:1日4〜6時間・週3〜4日が多く、早朝・夕方のみの「朝夕保育士」の働き方もある
パート勤務は、子育て中や家庭との両立を考える方にも選ばれやすい働き方。
自分のペースで働けるのも保育士の魅力です。
5. 就活前に知っておきたい、働きやすい園の選び方
保育士の労働時間は、統計上は一般的な会社員と大きく変わりません。
ただし、園によって実態は大きく異なります。
就活前に、以下のポイントを押さえておきましょう。
働きやすい園を選ぶ3つのポイント
- 求人票の「所定労働時間・時間外労働の実績」を必ず確認する
- 見学・説明会で「残業の頻度」「持ち帰り仕事の有無」「ICT導入状況」を質問する
- 先輩保育士の口コミや就活フェアでリアルな声を集める
不安を抱えたまま就活するより、情報を集めて「自分が納得できる園」を選ぶことが大切です。
ほいコレナビでは求人情報・園の特徴を一括で確認でき、就活の入り口として活用できます。
ぜひ活用して、自分に合った園を見つけてみてください。