「1歳児クラスの保育実習、うまく関われるかな?」と不安な学生さんへ。1歳児の発達の特徴や大切にしたい関わり方、目標・ねらいの例文、実習日誌や感想の書き方、部分実習におすすめの活動まで、保育現場の視点を交えながらやさしく紹介します。
「1歳児クラスの保育実習、どうやって関わればいいの?」
「実習日誌のねらいや感想がうまく書けない……」
「部分実習では、どんな活動を選べばいいのかな?」
保育実習を前に、不安でドキドキしている学生さんも多いのではないでしょうか。
初めて1歳児クラスに入るとなると、どのように声をかければよいのか、どこまで手伝えばよいのか迷いますよね。
1歳児は、歩行が安定し始め、身の回りのものに興味をもって関わろうとする時期です。
一方で、言葉で気持ちを十分に伝えることはまだ難しく、泣く・指さし・表情・しぐさなどから思いを読み取る必要があります。
でも、最初から上手に関わろうとしなくても大丈夫です。
まずは1歳児の特徴を知り、保育者の関わりをよく見ることから始めてみましょう。
この記事では、保育実習で1歳児クラスに入る学生さんに向けて、1歳児の特徴や実習目標・ねらいの例文、日誌や感想の書き方、部分実習におすすめの活動を紹介します。
1.保育実習で1歳児クラスに入る前に特徴を知っておこう
歩く・触る・まねする姿が増える
1歳児は歩行が安定し始め、行動範囲が広がる時期です。
気になるものに近づく、触って確かめる、保育者のまねをするなど、探索活動が活発になります。
「自分でやりたい」気持ちが芽生える
食事・着脱・片付けなどで、自分でやろうとする姿が見られます。
うまくできないこともありますが、すぐに手伝うのではなく、子どもの意欲を受け止めることが大切です。
言葉より表情やしぐさで気持ちを伝える
1歳児は、気持ちを言葉で十分に伝えることがまだ難しい時期です。
泣く・指さす・表情・しぐさなどから思いを読み取る視点をもちましょう。
2.保育実習の1歳児クラスで大切にしたい関わり方
まずは安心できる存在になる
1歳児は、安心できる大人がそばにいることで遊びや生活に向かいやすくなります。
無理に関わろうとせず、目線を合わせてゆっくり声をかけましょう。
子どもの気持ちを受け止める
泣いたときや嫌がったときは、すぐに泣き止ませようと焦らなくてOK。
「いやだったね」「びっくりしたね」と気持ちを言葉にして受け止めましょう。
子どものペースを大切にする
1歳児は、身の回りのことに時間がかかったり、遊びを終える気持ちの切り替えが難しかったりします。
急かしたりすぐに手伝ったりせず、子どもの様子を見ながら、ゆったりと関わることを大切にしましょう。
安全面に気を配る
1歳児は、興味のあるものにすぐ手を伸ばしたり、口に入れたりすることがあります。
誤飲・転倒・かみつき・ひっかきなどに注意し、担当保育者に確認しながら関わりましょう。
実習生がやりがちな失敗にも気をつけよう
大きな声で急に話しかける、すぐに抱っこする、何でも手伝ってしまうのは、実習生がやりがちな失敗です。
子どもの表情や反応を見ながら、ゆっくり距離を縮めましょう。
困っているように見えても、子どもが自分でやろうとしていることがあります。
表情や反応を見ながら少し見守り、必要なときに援助しましょう。
3.保育実習1歳児の目標・ねらい例文
実習全体で使える目標例文
・1歳児の発達や生活の流れを理解し、一人ひとりに合った関わり方を学ぶ。
・子どもの表情やしぐさを観察し、気持ちを受け止めながら関わる。
・保育者の声かけや援助を見て、安心して過ごせる環境づくりについて学ぶ。
・食事・排泄・午睡などの生活場面を通して、1歳児への援助の仕方を理解する。
実習日誌に書きやすいねらい例文
・子どもの興味や遊びの様子を観察し、発達に合った関わり方を学ぶ。
・表情やしぐさから子どもの気持ちを読み取り、受け止めながら関わる。
・食事や着脱の場面で、子どもの意欲を尊重した援助の仕方を学ぶ。
・一人ひとりの生活リズムやペースを大切にした保育を理解する。
部分実習で使えるねらい例文
・保育者や友だちと一緒に、歌や手遊びを楽しむ。
・指先を使って、シールを貼る楽しさを味わう。
・絵本やペープサートを通して、言葉や表現に親しむ。
・安心できる雰囲気の中で、素材に触れる楽しさを感じる。

4.1歳児の実習日誌に書きやすい観察ポイント4つ
実習日誌を書くときは、「何をしたか」だけでなく、子どもの姿を具体的に見ることが大切です。
見るポイントは、次の4つ
①どんな遊びに興味をもっていたか
②食事や着脱などで、自分でやろうとする姿があったか
③保育者や友だちとどのように関わっていたか
④泣く・笑う・指さしなどで、どのように気持ちを表していたか
子どもの行動や表情を書くと日誌にまとめやすくなります。
【例】「シール貼りをした」だけでなく、「シールをはがそうと指先を使っていた」「貼れたときに保育者の顔を見て笑った」など。
5.保育実習(1歳児クラス)の感想例文
発達への気づきを書く感想例
1歳児は、言葉で気持ちを伝えることはまだ難しいものの、表情やしぐさ、指さしなどで自分の思いを表していることに気づいた。
子どもの小さなサインを受け止めて関わることが大切だと学んだ。
生活援助について書く感想例
食事や着脱の場面では、すぐに手伝うのではなく、子どもが自分でやろうとする姿を見守ることが大切だと感じた。
必要な部分を援助することで、意欲を支える関わりにつながると学んだ。

6.1歳児の部分実習は無理のない活動を選ぼう
手遊び・ふれあい遊び
短時間で取り組みやすく、1歳児も保育者のまねをしながら楽しみやすい活動です。
動きが簡単で、くり返し楽しめるものを選びましょう。
ペープサート
動物や食べ物など、1歳児に身近な題材がおすすめです。
長いお話よりも、「出てくる」「食べる」「かくれる」など、わかりやすい展開にしましょう。
シール貼り
指先を使う経験につながります。
シールは大きめで貼りやすいものを選び、口に入れないよう近くで見守ることが大切です。
30分活動にするときの考え方
1歳児は集中が長く続きにくいため、30分すべてを一つの活動にするのは難しいです。
導入・活動・片付けを含めて30分と考え、実際に集中して遊ぶ時間は10〜15分程度を目安にしましょう。
また、1歳児はその日の体調や興味によって、参加の仕方が変わりやすい年齢です。
計画通りに進めることよりも、子どもの反応を見ながら無理なく進めることを大切にしましょう。
手遊びで気持ちを向ける・主活動を楽しむ・最後に絵本を見るなど、短い流れで場面を切り替えると参加しやすくなります。

7.保育実習の1歳児クラスは安心して関わることから始めよう
1歳児の保育実習では、活動をうまく進めることよりも、子どもの気持ちを受け止めながら安心して関わることが大切です。
歩く・触る・まねする・自分でやってみようとする姿を丁寧に観察すると、目標やねらい、実習日誌にもつなげやすくなります。
最初から完璧に関わろうとしなくても大丈夫。
保育者の姿をよく見ながら、子ども一人ひとりのペースに寄り添うことを大切にしてみましょう。
応援しています!