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先生失格?保育士がお気に入りの子・苦手な子がいるのは悪いコト?

お気に入りの子
保育士としてたくさんの子どもと関わる時、お気に入りの子がいる、苦手な子がいるのは保育のプロとして失格なのでしょうか。
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保育実習や保育の仕事をしていて、「この子かわいい!」とお気に入りになったり、「この子はちょっと…」とつい苦手意識を持ってしまったりしたことはありませんか?
先生としてどの子にも平等に接しなければいけないのに、お気に入りの子、苦手な子がいたら、子どもに対して申し訳ない気持ちになりますよね。
「自分は良い先生じゃない…」と自信を無くしてしまう先生もいるかもしれません。
今回は、私の約10年の保育経験から、このような想いにどう向き合えばよいかお伝えします。

1. 保育士だってお気に入りの子・苦手な子がいるのは自然なこと

そんな時は自分の幼稚園~学生時代を思い出してみてください。
担任の先生は好きでしたか?
私は「話が楽しくて、大好き!」「優しくて頼りになる」と思える先生もいれば、「まじめで厳しすぎる」と感じる先生、逆に「もっとしっかり指導してほしい!」という先生もいました。
自分自身も先生と相性が合うこと、合わないことがあったはずです。
またクラスの友達にも、すぐに仲良くなれる子もいれば、1年間同じクラスにいてもほとんど会話しなかった子もいます。
誰しもが気の合う人、合わない人がいるのは当たり前で、保育士だって子どもとの相性があるのは自然なコト。
お気に入りの子、苦手な子がいること自体は、悩む必要はないと私は思います。

2.保育士として絶対してはいけないこと

けれど、お気に入りの子、苦手な子がいるからといってしてはいけないのは「ひいき」することです。
子どもへの対応を感情で変えるのは、先生として絶対にNGです!
【NG行動例】
その1・お気に入りの子ばかりと遊ぶ
先生が子どもと遊ぶのは、子どもひとりひとりとの愛着関係を深めることや発達段階を確認するため。特定の子ばかりと遊ぶと他の子に目が行き届かなくなってしまいます。
その2・お気に入りの子を発表会の主役にする
発表会などの配役は1年通して平等にするように調整したり、今その子に必要な体験を考慮したりして決めるべきですよね。
その3・苦手な子だけ頻繁に注意する、厳しくしかる
苦手の子の行動は目についてしまうかもしれませんが、他の子より頻繁に注意したり厳しく叱ったりせず、その子にしっかり伝わるように、冷静に考えて対応をしましょう。
気持ちの面でお気に入りの子、苦手な子がいたとしても、先生である以上どの子にとっても成長の助けになれるよう
平等に接する努力をすることが必要です。

3.お気に入りの子・苦手な子が学ばせてくれること

お気に入りの子、苦手な子がいることでプラス面もあると思います。
特に保育士として経験が浅いころは、学校で子どもの発達発育の勉強はしていても、実際の子どもの姿を照らし合わせたことは少ないはずです。
保育士として大勢の子どもの保育を担うと、日々の業務に追われ、じっくりと1人の成長を追って見ていく機会が少なくなりがち。
慣れない業務の中で、全員の動きを細かく見ていくのは難しいですが、お気に入りの子をいつも気に掛けることで、1人の子がどのように行動し成長していくか学ぶ機会になります。
また多くの場合、苦手な子は先生から見て扱いにくい子だと思います。
つまり先生に課題を与えてくれる子です。
すぐ友達に手が出てしまう子が苦手だとしたら、「先生自身が友達トラブルの対応が苦手」ということです。
そこに気づけたら他の先生の対応の仕方を見て勉強したり、その子の情緒を安定させるにはどうしたらいいか考えたり…
先生自身のレベルアップに向けて行動していくことができますよね。
お気に入りの子、苦手な子がいることで先生として成長できるので、そのスキルをこれから受け持つ子どもたちに還元していけばいいと思います!

4.すべての子の長所・短所を見つけられる先生を目指して

実際に、私も先生になって初めの頃は、お気に入りの子、苦手な子がいました。
そのころは、家に帰って1日のできごとを思い出すと、お気に入りの子の顔が一番に浮かんでいました。それはそれでシアワセでしたが…。
いつからか「うちのクラスの子、みんなかわいい!最高!」と思うようになっていて、そうなると本当に毎日が楽しくて!
書類を作っていても、クラスのどの子のことを書いていてもほっこりしていました。
そのように思えるようになった理由は、自分自身が、対処できないことが少なくなってきたことで、いつの間にか苦手と思う子がいなくなったからだと思います。
そしてどの子に対しても、長所と短所があると思えるようになりました。
例えばどんなに暴れん坊の子でも、「その子がいると遊びが盛り上がる」「困っている子に優しい一面がある」など良いところを発見すると、かわいさが増すのです。
また「いつも友達にやさしい」穏やかな子には「自分の意見が言えない」という短所があり、その子の成長してほしい部分も見えるようになっていきました。
現時点で、お気に入りの子、苦手な子がいても大丈夫です♪
「この子はいい子!」「この子は苦手な子!」と決めつけてしまわずに、どの子とも前向きに向き合っていく中で、先生自身が成長していき、きっと見方が変わるはず。
今は難しいコトも、日々子どもと一緒に過ごす中で、子どもが学ばせてくれますよ。
少しずつ、どの子の長所も短所も見つけられる先生を目指してくださいね!

執筆者:ほいコレ 編集部

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