「保育インターンシップって何をするの? 参加しないと就活で不利?」そんな不安を抱える保育学生さんへ。この記事では”インターン”の内容・参加時期・持ち物から感想文・お礼状例文まで、やさしく解説。この記事を読めば、インターン準備〜就活への活かし方がわかり、自信をもって第一歩を踏み出せますよ。
1. 保育インターンシップとは?基本を押さえよう
保育インターンシップとは、保育園・こども園で、1日〜数ヶ月の保育補助を体験できる就活準備プログラムです。
園の朝礼や自由遊びの見守り、給食配膳などを通じて、“園のリアル”を肌で感じられます。
ここでわかること
- インターンと保育実習の違い:目的・単位・役割の違いを比較
- 保育インターンシップの種類と参加方法:3タイプの内容と申し込みルートを紹介
まずは実習との違いを理解し、自分に合った期間と目的を選ぶことが第一歩ですね。
インターンと保育実習の違い
実習は「単位を取る場」、インターンは「自分から学びに行く場」と覚えましょう。
| 項目 |
インターン |
保育実習 |
| 単位 |
付与なし |
必修単位 |
| 評価者 |
園が口頭・書面でフィードバック |
学校教員が成績評価 |
| 期間 |
1日〜長期(週2×3ヶ月など) |
原則2週間(幼稚園)+2週間(保育所) |
| 目的 |
就活準備・園研究 |
免許・資格取得要件 |
実習では指導案作成・実施責任が学生にありますが、インターンは先輩保育士の補助が中心。
プレッシャーが少ない分、園の雰囲気をじっくり観察できるのがインターンの魅力ですね。
保育インターンシップの種類と参加方法
保育インターンは主に3タイプ。
保育インターンの3つの種類
- 1day職場見学型:園ツアー+半日保育補助
- 3–5days短期参加型:給食配膳や午睡チェックまで体験
- 週2日×3ヶ月などの長期就業型:月案ミーティングや行事準備も参加
1day見学型は、園ツアーと半日保育補助を通じて雰囲気をつかみたい人に向いています。
3〜5日間の短期型は給食配膳や午睡チェックまで体験でき、先輩保育士の関わり方も観察できます。
週2回×3ヶ月などの長期型では、月案ミーティングや行事準備、保護者対応の同席まで参加。
面接で語れる経験が得られますよ。
保育インターンシップの主な参加方法は以下の3つ。
参加ルートは3つ
- 大学・専門学校のキャリアセンター経由(保険加入が自動で安心)
- 自治体や保育協会のWebサイト(複数園を一括検索でき便利)
- 園への直接応募(メール件名に「インターン希望(◯月◯日〜)」と記載するとスムーズ)
1週間ほどで確定します。
長期型は履歴書に「勤務実績◯時間」と記載でき、志望動機に説得力が出るのも大きなメリットですね。
2. 参加はいつから?保育インターン大学生・高校生の学年別スケジュール
保育インターンは、大学生なら2年夏休みの「短期参加」から3年秋の「長期型」へ段階的に深めるのが王道。
高校生は1〜2年の長期休みに県協会が開催する2〜3日体験が中心となります。
なぜ段階的に参加するのがいいの?
- 短期で複数園を比較→自分に合う園の特徴がわかる
- 長期で深い経験→面接で語れるエピソードができる
- 実習前に現場慣れ→評価アップにつながる
就活解禁(大学3年6月)とインターン申し込み締切が重なるため、4月中にエントリーを完了させるのがポイントです。
大学生向け保育インターン年間カレンダー
2年生から段階的にインターン経験を積み重ねていくのが理想的です。
以下に年間のおすすめスケジュールを紹介します。
大学2〜3年生向けインターン年間スケジュール
- 【2年春(4〜5月)】:園見学を予約、候補園をリストアップ
- 【2年夏(7〜9月)】:1day・3daysインターンを3園体験して比較
- 【2年秋〜冬】:経験のふり返り、レポート作成で自己分析
- 【3年春(4〜5月)】:長期インターンを申し込み(就活解禁前に!)
- 【3年夏〜秋(7〜11月)】:週2日×3ヶ月の長期インターンで実務経験
- 【3年冬(12〜2月)】:面接で伝わる自己PRの型を身につける、準備スタート
高校生の保育インターン体験プログラムスケジュール
高校生向けインターンは県協会主催の2〜3日プログラムが主流、募集は夏・春休みの年2回。
担任経由の一括申し込みが基本なので、校内締切を逃さないことが最重要です。
体験内容
- 朝の受け入れ補助
- 手遊び、絵本読み聞かせのサポート
- 給食配膳、片付け
- 午睡見守り
服装は白ポロシャツ+黒ジャージ指定が多く、スーツは不要です。
高校生のうちに参加すると、進路選択の確信が持てるメリットがあります。
また推薦入試での志望理由書にも具体的なエピソードが書けることもおすすめポイントです。
ただし募集時期は地域・学校によって異なる場合があるため、ホームページや担任に確認しておきましょう。
3. インターンの1日スケジュール&仕事内容【短期・長期別】
保育インターンでは、短期(1day〜3days)では受け入れ補助や遊びの見守り、食事介助などを体験します。
一方、週2回以上の長期型になると、制作物づくりや行事準備、職員会議の見学など実際の“担任補助”に近い動きまで関われます。
どちらの形式も、終礼でのフィードバックが大切な学びの場になりますよ。
保育1dayインターンのタイムテーブル
| 時間 |
活動内容 |
| 7:30 |
開門・子どもの受け入れ補助 |
| 9:00 |
朝の会・自由遊びの見守り |
| 10:00 |
戸外活動同行(散歩・園庭遊び) |
| 11:30 |
給食準備・配膳補助 |
| 12:30 |
午睡準備・見守り |
| 15:00 |
おやつ・自由遊び |
| 16:00 |
終礼・フィードバック |
朝7:30に開門、玄関での子どもの受け入れから1日がスタート。
自由遊びではケガ防止のため「目線は低く・声かけは丁寧に」が基本です。
昼食介助では、子どもに「どこまで自分でできるか」を見守る視点が重要になります。
園によっては観察シート(A4用紙)提出を求められることもあります。
保育長期インターン週2日モデル
長期インターンでは以下のポイントに関わることが多くなります。
1日のスケジュール
- 午前:保育活動のサポート(ふれあい遊び・排泄・午睡準備)
- 午後:制作物や壁面装飾など教材づくり
また週のスケジュール例としては次の通り。
週のスケジュール例
- 火曜日:保育活動補助+制作物準備
- 木曜日:行事準備+職員会議見学
週1回は職員会議の見学、園だよりの印刷補助など“保育業務の裏側”にも触れる機会があり、よりリアルな現場理解が深まります。
行事準備前は職員と一緒に残業(17時以降)が発生することもありますが、この経験が面接で語れる貴重なエピソードになります。
4. 保育インターンに参加するメリット3選
保育インターンに参加すると、次の3大メリットがあります。
保育インターンの3大メリット
- メリット① 園のリアルを体感
- メリット② 志望動機が深まる
- メリット③ 先輩保育士に学べる
メリット① 園のリアルを体感
担任の忙しさや子どもとの距離感を1日で肌で感じ、適性を早期にチェックできます。
0〜2歳は生活援助、3〜5歳は活動補助が中心。
体力面・コミュニケーション力の“向き不向き”を確認でき、就活ミスマッチ防止に効果大。
受け入れ〜午睡〜保護者対応まで一連を同行することで、園ごとの先生の人数やクラスの体制・雰囲気も比較できますよ。
メリット② 志望動機が深まる
実体験を活かして、面接では「STAR法(状況・課題・行動・結果)」の話し方のポイントを使いながら、具体的に伝えられるようになります
「なぜその園か」を説得力あるエピソードで示せます。
「インターンで◯歳児クラスを体験し、△△の保育方針に共感しました」などの具体性が、志望動機に深みを与えてくれます。
メリット③ 先輩保育士に学べる
声かけ・環境構成・行事準備など教科書外のスキルを吸収できます。
長期型では職員会議にも参加し、保護者対応やチーム連携まで学べるのが大きな魅力。
行事前の時間の使い方の工夫を間近で観察したり、会議での意見交換を聞いて“言葉選び”も学習できますよ。
5. 保育インターンのお礼状・メールの書き方テンプレ【コピーOK】
インターンが終わったら24時間以内にお礼状(メール可)を送りましょう。
お礼状の3ステップ構成
- 感謝:お礼の気持ちを伝える
- 学び:印象に残った体験や気づき
- 抱負:今後どう活かすかを前向きに
基本レイアウトと例文
インターンが終わったら24時間以内にお礼状を送りましょう。
メールでも問題ありませんが、内容は「丁寧・誠実」を意識するのがポイントです。
以下に便箋とメール、それぞれの基本レイアウトをまとめました。
基本レイアウトと例文
【便箋の場合】
◯◯こども園
園長 ◯◯様
先日は、貴重なお時間をいただき、
インターンシップにお受け入れくださり、
誠にありがとうございました。
実際に子どもたちと関わらせていただき、
保育士の仕事の奥深さを実感いたしました。
とくに◯歳児クラスでの△△の経験は、
私にとって大きな学びとなりました。
今回の経験を活かし、さらに学びを深めて
参りたいと思います。
末筆ながら、貴園の益々のご発展を
お祈り申し上げます。
敬具
令和◯年◯月◯日
◯◯大学◯学部◯学科
◯年 ◯◯◯◯(氏名・押印)
【メールの場合】
件名:インターン御礼/◯◯大学 ◯◯
本文は便箋の内容をそのまま使用し、署名には大学名・学科・学年・携帯番号を記載します。
NGパターンと修正ポイント
お礼状やメールを書くとき、ついカジュアルな表現になってしまうこともありますよね。
でも、インターンのお礼は“ビジネスマナーの第一歩”。
園への感謝や敬意がきちんと伝わるよう、表現には少しだけ気をつけたいところです。
とくに以下のような言葉づかいは避け、丁寧な表現に言い換えてみましょう。
| NGパターン |
修正後 |
| 「◯◯園長」 |
「園長◯◯様」 |
| 「めっちゃ勉強になりました!」 |
「大変貴重な学びを得ました」 |
| 「保育士さん達」 |
「保育士の皆様」 |
SNS口調や感嘆符(!)の乱用は避け、敬意を込めた表現を心がけましょう。
また、1文50字以内で改行すると、読み手にもやさしいレイアウトになりますよ。
6. インターン経験を就活で輝かせる3STEP
せっかくのインターン体験も、ただの「いい思い出」で終わってしまってはもったいないですよね。
大切なのは、体験を就活に活かせる“エピソード”として整理しておくこと。
ここでは、振り返りから自己PR・面接準備までを段階的に進める「3つのステップ」を紹介します。
STEP1|振り返り&自己分析シート
〈行動〉→〈気づき〉→〈課題〉→〈次の一歩〉の4欄をA4縦1枚でまとめるのが最適。
Googleドキュメントで作成し、スマホから加筆できる状態にしておくと、実習やアルバイトの学びも一元管理できます。
STEP2|志望動機・自己PRの書き方
文章構成は〈園理念への共感〉+〈インターン体験エピソード〉+〈今後の貢献宣言〉の3段。
体験部分にはSTEP1シートで抽出した「最大の学び」を1つだけ盛り込みましょう。
自己PRでは強みを数値や成果で示すと説得力が跳ね上がります。
STEP3|面接でのエピソードトーク|STAR法を使おう!
面接はSTAR法(Situation・Task・Action・Result)が鉄則です。
STAR法とは?
- S(Situation):状況
どんな場面だったか?(いつ・どこで・誰と・何が起きたか)
- T(Task):課題
自分がその中で何を求められたか?どんな役割や課題だったか
- A(Action):行動
自分はどう動いたか?工夫したこと・努力したこと
- R(Result):結果
その結果どうなったか?得られた成果・学び・成長
STAR法の例を参考に整理すれば、「伝わりやすく」「面接官の印象に残る」自己PRに仕上がります。
STAR法の例
- Situation(状況):5歳児クラスの自由遊び中に、遊具の取り合いで子ども同士のけんかが発生
- Task(課題):トラブルの仲裁と、子どもたちの気持ちに寄り添った対応
- Action(行動):一人ひとりの気持ちを丁寧に聞き、順番を守る大切さをやさしく伝えた
- Result(結果):子どもたちは笑顔で遊びに戻り、先生から「冷静だったね」と声をかけてもらえた

7. 保育インターン情報の探しかた&申し込み手順
保育インターンの募集情報は、思ったより早く締切が来ることも。
「探しだすのが遅かった…」と後悔しないように、複数の情報源を同時にチェックするのが鉄則です。
インターン情報を探す4つのルート
- 大学掲示板・キャリアセンター:学校経由の紹介なら安心。保険も自動で適用されることが多い
- 保育協会の公式サイト:市区町村単位で複数園の募集状況がまとめて確認できる
- 園の公式SNS・ホームページ:Instagramやブログに“非公開募集”が出ることも。定期チェックがおすすめ
- ほいコレナビ:インターン・園見学・就職フェアの情報が一括管理できて便利!
さらに、InstagramやX(旧Twitter)の通知設定・フォロー活用で最新情報を逃さずキャッチできます。
大学・協会経由で探す
大学キャリアセンターの掲示板やメール配信は信頼性の高い一次情報です。
また、都道府県や市区町村の保育協会ホームページには、複数園のインターン募集がまとめて掲載されていることが多数。
「◯◯市 保育インターン」で検索するのがおすすめです。
たとえば…
- キャリアセンターで「今月締切の募集はありますか?」と直接聞いてみる
- 「さいたま市 保育園協会 インターン」で検索して専用ページをチェック
SNS・公式ホームページで“非公開募集”を掴む
園によっては公式SNS(InstagramやX)で、インターンやボランティア募集を案内していることもあります。
#インターン募集 #保育実習ボランティアなどのタグで検索・フォローしておくと便利です。
SNSを使うときのポイント
- 投稿を見つけたら、DMではなく公式メールに連絡を
- 本文には学校名・氏名・希望日程・自己紹介を忘れずに
- 公式ブログやお知らせ欄もチェックしておこう
申し込み〜参加確定までのフロー
インターンの申し込みから当日参加までは、以下のような流れが一般的です。
基本の申し込みステップ
- 応募フォームを送信(Webまたはメール)
- 園からの返信メールを確認(1〜2営業日内)
- 誓約書・健康診断書を提出(郵送または持参)
- 前日リマインド(服装・持ち物・集合場所を再確認)
- 当日参加(時間厳守&笑顔で!)
返信が来ない場合は3営業日を目安にリマインドメールを送りましょう。
前日は、服装・持ち物・集合場所を声に出して確認し、園の担当者と最終確認するのがおすすめです。
Googleカレンダーに園名・担当者連絡先・集合場所をメモしておくと、当日のトラブル予防にもなりますよ。
8. 保育インターンでよくある質問(FAQ)
「資格がなくてもいいの?夜勤はある?」など、保育インターンの素朴な疑問にお答えします。
気になっていたことがあれば、ここでしっかりチェックしておきましょう。
Q.保育インターンは資格なしでも参加できる?
A:参加できます(資格不要)
インターンは正職員採用と違い、「保育学生・高校生の職業体験」が前提。
誓約書や健康診断書を提出すれば、多くの園で参加可能です。
Q.保育インターンの夜勤はある?
A:原則なし(保育園)
保育園では7:00〜19:00の中で日中保育を行っており、夜勤は基本的にありません。
ただし、乳児院・児童養護施設などの施設型インターンでは、夜勤体験ができることもあります
(手当は出ないことが多いですが、貴重な経験になります)
Q.保育インターンは参加しないと就活で不利?
A:必須ではないが“差が付く”
インターンは絶対条件ではありませんが、参加しておくと就活で大きな強みに。
とくにSTAR法で語れるエピソードが増えるため、自己PRや志望動機に深みが出て説得力が高まります。
アルバイトやボランティア経験でも代替は可能ですが、園との相性確認の場が減る意味で、やや不利になる可能性はあります。
9. 保育インターンシップで就活を一歩リード!
保育インターンは、就活を本格化させる前にリアルな現場を体験できる絶好のチャンス!
現場理解・自己分析・面接対策まで、一気にステップアップできるのがインターンの強み。
園の雰囲気や自分の適性を確認しつつ、志望動機を深める材料も手に入ります。
インターンを通じて得られる5つの力
- 園のリアル:担任の忙しさや子どもとの距離感を体感し、自分の適性を確認できる
- 志望動機強化:体験エピソードと園理念を組み合わせ、説得力のある志望動機を構築できる
- 就活ネットワーク:先輩保育士や採用担当者と直接つながり、情報収集がスムーズに
- 語れる実績:「振り返り→自己PR→STAR法」で面接に強いエピソードを準備できる
- マナー力アップ:お礼状24時間以内、提出書類の期日厳守で社会人マナーを習得
せっかくのインターン経験を“いい思い出”で終わらせないために、次の一歩に進みましょう。
次にやるべきこと
- ほいコレナビで園見学または短期インターンを検索・予約
- Googleドキュメントで振り返り用シートと履歴書の下書きを作成
ほいコレナビでは、インターン情報・就職フェア・園見学の予約がすべてチェック可能。
希望エリアや園種を保存して新着通知をONにしておけば、あなたにぴったりの園情報が届きますよ。
今日から一歩踏み出して、「保育士になる夢」への最短ルートを進んでいきましょう!