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保育士登録の流れを解説!登録事務処理センターの手引きとは?

保育士登録
保育士登録の手順をくわしく解説。手引きの取り寄せから申請書類の提出まで、登録事務処理センターを通じた手続きの流れをわかりやすく紹介します。

 

保育士登録の流れを解説!登録事務処理センターの手引きとは?

1.保育士試験に合格したら保育士登録をしよう
・保育士の登録とは?
・保育士試験に合格・登録手続きで保育士として働ける
2.【保育士資格の登録】保育士試験合格後の登録手続きのやり方!登録料・必要書類も紹介
・手続きの流れ
①『保育士登録の手引き』を登録事務処理センターから取り寄せる
②保育士登録料(手数料)の支払い
③必要書類の準備
④申請書類を送る(保育士登録事務処理センターの電話番号はこちら)
・【保育士登録事務処理センター】問い合わせ先(住所・電話番号)
⑤保育士登録証(保育士証)の受け取り
・保育士登録の必要書類一覧
3.効率的に手続きを進めるコツや注意点
4.【保育士登録後】資格の活用のしかた
・登録後の就職活動の流れ
・ほいコレナビを活用した就職活動のポイント
5. 保育士登録に関するQ&A
・保育士登録には何日くらいかかりますか?
・保育士登録はどこでできる?
・全国都道府県の保育士登録者数は?
・保育士資格の登録をしないとどうなる?資格取り消し?
・保育士登録に戸籍抄本はいらない?戸籍謄本でも大丈夫?
・保育士資格と保育士登録の違いは何ですか?
6.保育士登録をしたら【ほいコレナビ】でスムーズな就活を!
保育士試験合格おめでとうございます!
ただ「これで保育士として働けるの?」「次に何をすればいいの?」と不安を感じていませんか?
実は、保育士試験合格だけでは保育士として働けません。「保育士登録」手続きが必要です。
この記事では、保育士登録のやり方をわかりやすく解説。さらに、手続きの疑問や登録後の就職活動まで、役立つ情報満載です!
この記事を読んでスムーズに保育士登録の手続きを完了させましょう。

1.保育士試験に合格したら保育士登録をしよう

ここでは、保育士試験に合格した後に行う「保育士登録」についてくわしく解説します。
・保育士の登録とは?
・保育士試験に合格・登録手続きで保育士として働ける
順にみていきましょう。

・保育士の登録とは?

保育士の登録とは、保育士証を取得した後の申請手続きを指します。
保育士として公的に認められるために、必要な手続きです。
児童福祉法に基づいた国の制度で、登録しないと法律上「保育士」と名乗ることも、保育施設で働くこともできません。
「保育士資格と保育士登録の違いは何ですか?」と気になる方もいるでしょう。
わかりやすく例えると、自動車の運転免許と同じです。
試験に合格しただけでは車を運転できませんよね?免許証の交付を受けてはじめて運転できるのです。
保育士も同様で、試験合格や養成校卒業は「資格取得」の段階。
「保育士証」として公的な身分証明書が発行されて、はじめて保育士として認められます。
全国共通の制度で、一度登録すれば日本全国どこでも保育士の資格を活かして働けます。

参照:e-Gov法令検索「児童福祉法 第二十二条の八~第十八条の二十の二

・保育士試験に合格・登録手続きで保育士として働ける

保育士になるには大きく分けて【2つのステップ】があります。
1つ目は「資格取得」。
保育士試験に合格するか、指定保育士養成施設(保育系の大学や専門学校など)を卒業することです。
2つ目が「保育士登録」。
登録することで、法的に「保育士」となります。
「保育士資格の登録をしないとどうなる?」と、不安に思う方もいるでしょう。
もし登録せずに「保育士」を名乗ったり、保育施設で保育士として働いたりすると、法律違反になる可能性があります。
保育士登録は、それだけ重要な手続きなのです。

参照:e-Gov法令検索「児童福祉法 第十八条の四

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2.【保育士資格の登録】保育士試験合格後の登録手続きのやり方!登録料・必要書類も紹介

保育士資格の登録手続きは、実はそこまで難しくはありません。ここでは、登録料や必要書類、申請方法までわかりやすく説明します。
・手続きの流れ
・保育士登録の必要書類一覧
一つずつみていきましょう。

・手続きの流れ

保育士登録は5つのステップで完了します。
【保育士登録のフロー】
①保育士登録の手引きを取り寄せ
②保育士登録料の支払い
③必要書類の準備
④申請書類の提出
⑤保育士登録証の受け取り
手続き完了まで通常は2ヶ月程度です。
ただし、繁忙期(3〜4月)はさらに時間がかかることも。試験合格後、すぐ手続きを始めるのがベストでしょう。
なお、保育士登録に期限はありません。試験合格や養成施設卒業から何年経っていても申請できます。
では、それぞれの段階での注意点とともに、全体の流れを確認しましょう。

①『保育士登録の手引き』を登録事務処理センターから取り寄せる

保育士登録をするには、「保育士登録の手引き」が必要になります。
返信封筒を添えてこちらから請求することで、保育士登録を担う事務処理センターから送ってもらえます。
手引き内の書類については、後の「保育士登録の必要書類一覧」をお読みください。
【保育士登録の手引き・請求フロー】
①送信用封筒の準備
②請求内容の記入
③返信用封筒の準備
④返信用封筒を送信用封筒に入れる
⑤郵送する
請求フローのイメージ図はこちら
なお、取り寄せる際は、以下に注意しましょう。
取り寄せるときの注意点
  • メール便は不可・日本郵便による郵送のみ受付
  • 返信用封筒は、A4用紙が折らずに入る「角形2号サイズ」を使用(大きすぎると料金不足になります)
  • 手引きが必要な人数分の切手を貼る
  • 送付前に手順の変更の有無を公式サイトで確認
取り寄せる前に、登録事務処理センターの公式サイトを確認し、変更がないかチェックしておくと安心です。

参照:都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)「保育士登録申請手続き(新規登録)

②保育士登録料(手数料)の支払い

次に、登録料(4,200円)の支払いです。
手引き内の専用払込用紙を使い、必ず郵便局の窓口で払い込みましょう。
このとき、以下に注意します。
登録料を支払うときの注意点
  • 手数料払込用紙の3箇所すべてに申請者本人の住所・氏名を記入
  • 必ず郵便局窓口で支払う(ATM不可)
  • 手続の際は、2つの書類(①「振替払込請求書兼受領証」②「振替払込受付証明書」)を受け取る
  • 受け取った2つの書類に、郵便局の受付印(日付あり)があるか確認
  • 「②振替払込受付証明書」は、登録申請書で使うので失くさないようにする
支払い証明は申請に必須なので、紛失しないよう気をつけましょう。

③必要書類の準備

続いて、申請に必要な書類を揃えます。主な書類は以下の通りです。

【必要書類の一覧】

  1. 保育士登録申請書
  2. 振替払込受付証明書
  3. 保育士資格を証明する書類(原本)
    (5種の書類のうち、いずれか1つ。詳細は後に解説します)
  4. 現在の戸籍抄本(氏名変更がある場合)
よくある不備としては、次のとおりです。
  • ✖仮の合格通知書を送ってしまう
  • ✖書類が足りていない
  • ✖書類の記入もれ
必ず公印のある正式な合格通知書を用意しましょう。
「保育士登録に戸籍抄本はいらない?戸籍謄本でも大丈夫?」
などの声もよく寄せられます。
氏名変更がなければ、戸籍抄本も戸籍謄本もいりません。
氏名変更がある場合は、戸籍抄本の方が安価なので戸籍抄本がおすすめですが、戸籍謄本でも受付できます。
また、外国籍の方は、必要に応じて「住民票・外国人登録原票」を提出します。本名と通称名が併記されたものが必要です。

④申請書類を送る(保育士登録事務処理センターの電話番号はこちら)

保育士としての登録手続きは、登録事務処理センターで行われます。
書類が揃ったら、簡易書留郵便で郵送しましょう。
・【保育士登録事務処理センター】問い合わせ先(住所・電話番号)
名称:都道府県知事委託 保育士登録機関登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)
郵便番号:〒102-0083
所在地 :東京都千代田区麹町1-6-2
電話番号:03-3262-1080
肉声案内:平日 9:00~17:00
音声案内:終日
センター窓口での直接申請はできません。必ず郵便局窓口から送付してください。
書類に不備がある場合、登録事務処理センターより連絡があります。
不備によって保育士証の交付が遅れるため、提出前に以下をしっかり確認することが大切です。
書類を送るときの注意点
  • 書類がそろっているか
  • 記入もれや記入間違いは無いか
  • 公印のある合格通知書を入れているか
  • 提出する戸籍抄本は、申請書送付日より6ヶ月以内に発行されたものか

参照:都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)「問い合わせ先

⑤保育士登録証(保育士証)の受け取り

「保育士登録には何日くらいかかりますか?」と気になる方もいるでしょう。
書類に不備がなければ、申請から約2ヶ月後に保育士証が簡易書留郵便で届きます。
保育士証は、保育士資格を有することを公的に証明する重要な書類。紛失しないよう大切に保管しましょう。

・保育士登録の必要書類一覧

さて、必要書類について整理しておきましょう。
保育士登録に必要な書類は、大きく3つにわけられます。
必要書類は3種類
①登録申請書・手数料払込証明書
②資格証明書類
③戸籍関係書類(氏名変更がある場合のみ)
(くわしくは【表1】参照)
【表1:保育士登録に必要な書類・入手方法】
種類 書類名 入手方法
保育士登録申請書 取り寄せた手引き内
振替払込受付証明書 取り寄せた手引き内
(払込用紙右端部分)
保育士資格を
証明する書類(原本)
下記【表2】
1~5の中で
いずれか1つ
現在の戸籍抄本 ※氏名変更が
ある場合のみ
②の書類については、5種の書類にわかれますので【表2】で確認します。
【表2:②保育士資格を証明する書類の(原本)】
書類名 概要・注意点
保育士資格を
証明する
書類の原本
(1~5の中で
いずれか1つ)
1.保育士(保母)
資格証明書

2.指定保育士養成施設
卒業証明書
3.保育士養成課程
修了証明書
4.保育士試験合格通知書
(公印のあるもの)
5.平成17年度までに交付
された以下の書類のうち、
連続3年間で全科目合格
が確認できるもの
(複数枚提出)

・保育士試験一部科目
合格証明書
(平成15年度まで)

・保育士試験一部科目
合格通知書
(平成16年度以降)
申請書裏面には、①の振替払込受付証明書をのりで貼付けます。
また、資格証明書類は、取得時期や方法によって異なりますので注意しましょう。
資格証明書類のみかた
  1. 保育士(保母)資格証明書:平成15年11月28日までの取得者
  2. 指定保育士養成施設卒業証明書:平成15年11月29日以降の取得者
  3. 保育士養成課程修了証明書:科目等履修により修了した場合
  4. 保育士試験合格通知書:試験合格者
なお、5つ目の書類に該当する方は、別途「保育士登録申請書別紙」をダウンロード後、書類に添付してください。
参照:都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)「保育士登録申請手続き(新規登録)
参照:都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)「保育士登録申請書別紙
ほいコレナビイベント一覧

3.効率的に手続きを進めるコツや注意点

保育士登録をスムーズに進めるためのコツをご紹介します。
まず、必要書類は一度に準備してしまいましょう!
チェックリストを作ってダブルチェックがおすすめ。書類の不備を防げます。
不備のなかでも、申請書の記入ミスが多いようです。記入例をよく見て、丁寧に作成することが大切です。
また、3〜4月の卒業シーズンはセンターの処理が込み合うため、余裕を持った申請を心がけましょう。
その他の注意点は、以下のとおりです。
保育士登録の進め方のポイント
  • 書類は、追跡可能な簡易書留で送付
  • 戸籍抄本など有効期限のある書類は、最後に取得
  • 不明点は、事前に登録事務処理センターに問い合わせ
  • 申請書類はコピーを取っておく
ペン

4.【保育士登録後】資格の活用のしかた

保育士資格を活かせる職場や就職活動の進め方を紹介します。
・登録後の就職活動の流れ
・ほいコレナビを活用した就職活動のポイント
順にみていきましょう。

・登録後の就職活動の流れ

保育士証を手に入れたら、いよいよ就職活動の開始です!
保育士資格を活かせる場所はさまざま。
資格の活かし方
保育所や認定こども園
児童養護施設
障がい児施設
企業内保育
ベビーシッター
子育て支援センター
自分に合った施設を選ぶポイントは3つあります。
  1. 理念・方針:子どもへの接し方や教育方針が自分と合うか
  2. 通勤時間 :毎日の生活リズムを考えた距離か
  3. 勤務条件 :給与や休日、福利厚生は十分か
では、どのように就職活動を進めるのでしょうか?基本ステップをみてみましょう。
就職活動の流れ

求人情報収集 → 応募書類作成 → 面接対策 → 園見学・体験 → 条件交渉

就職活動を始めるなら、新卒者は卒業年の前年秋頃から、転職者は希望入職時期の2〜3ヶ月前からが適しています。
就活の際は「ほいコレナビ」などの就活支援サービスを活用することもおすすめです。

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5. 保育士登録に関するQ&A

保育士登録についてよくある疑問にお答えします。
・保育士登録には何日くらいかかりますか?
・保育士登録はどこでできる?
・全国都道府県の保育士登録者数は?
・保育士資格の登録をしないとどうなる?資格取り消し?
・保育士登録に戸籍抄本はいらない?戸籍謄本でも大丈夫?
・保育士資格と保育士登録の違いは何ですか?
不安や迷いを解消して、安心して手続きを進めましょう。

・保育士登録には何日くらいかかりますか?

通常、書類提出から約2ヶ月程度で保育士証が発行されます。
ただし、書類不備があると追加で1〜2週間以上遅れることも。
3〜4月の養成校卒業シーズンはとくに混み合うため、余裕を持った申請が望ましいでしょう。
就職時期に合わせて計画的に手続きを進めることをおすすめします。

・保育士登録はどこでできる?

保育士登録は「登録事務処理センター(社会福祉法人日本保育協会)」でのみ行えます。
都道府県の窓口や市区町村役場では受け付けていません。
また、書類申請は郵送のみ。窓口での直接申請はできません。
問い合わせは電話(03-3262-1080)で平日9:00〜17:00に対応しています。
公式サイトはこちら

・全国都道府県の保育士登録者数は?

全国の保育士登録者数は約170万人を超えています(令和4年時点)。
登録者数は年々増加傾向にありますが、実際に保育士として働いているのは約半数程度。
保育士の需要は高まっているので、資格を活かして働く機会は多いといえるでしょう。
参照:こども家庭庁「保育士・保育の現場の魅力発信に関する取組について」2ページ
参照:こども家庭庁「保育士の復職支援の強化について」7ページ
参照:こども家庭庁「【2023年最新】保育士の人数推移について徹底解説!保育士が不足している原因や解決策も解説 保育士の登録者数と従事者数

・保育士資格の登録をしないとどうなる?資格取り消し?

保育士試験に合格しても登録しないと、法律上「保育士」として働くことはできません。
ただし、登録しないことで資格自体が取り消されるわけでは無いのです。
資格は持っているが無登録の場合は「保育士」を名乗れず、また保育業務にも従事できません。
児童福祉法にもとづき、登録せずに「保育士」を名乗ると罰則対象になる可能性があります。
将来保育士として働く可能性があるなら、登録しておくことをおすすめします。

・保育士登録に戸籍抄本はいらない?戸籍謄本でも大丈夫?

資格取得時と現在の氏名が同じなら戸籍抄本は不要です。結婚などで氏名が変わった場合のみ必要となります。
戸籍謄本(家族全員の証明書)でも受け付けてもらえますが、戸籍抄本(個人のみの証明書)の方が安価です。
どちらも発行日から6ヶ月以内のものを使うようにしてください。
なお、複数回の氏名変更がある場合は、変更経緯がわかる書類も必要になります。外国籍の方は、住民票(本名と通称名が併記されたもの)もご用意ください。

・保育士資格と保育士登録の違いは何ですか?

保育士資格とは、試験合格や養成施設卒業によって得られる「保育士になる資格」のことです。
一方、保育士登録は、その資格をもつ人が公的に認められ「保育士」として働くための手続きになります。
例えるなら、資格は「運転免許の学科・技能試験合格」、登録は「免許証の交付」のイメージ。
両方が揃ってはじめて、法的に保育士として認められます。
登録は一度行えば更新の必要はなく、生涯有効です(取り消し事由に該当しない限り)。

参照:e-Gov法令検索「児童福祉法 第二十二条の八~第十八条の二十の二

保育士として働く女性

6.保育士登録をしたら【ほいコレナビ】でスムーズな就活を!

保育士登録が完了したら、「ほいコレナビ」でスムーズに就職活動を進めましょう。
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執筆者:ひらい まい(保育士)

保育士への扉を開く!保育士登録の流れと就活成功のヒント

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