②の書類については、5種の書類にわかれますので【表2】で確認します。
【表2:②保育士資格を証明する書類の(原本)】
書類名 |
概要・注意点 |
保育士資格を
証明する
書類の原本
(1~5の中で
いずれか1つ) |
1.保育士(保母)
資格証明書
2.指定保育士養成施設
卒業証明書
3.保育士養成課程
修了証明書
4.保育士試験合格通知書
(公印のあるもの)
5.平成17年度までに交付
された以下の書類のうち、
連続3年間で全科目合格
が確認できるもの
(複数枚提出)
・保育士試験一部科目
合格証明書
(平成15年度まで)
・保育士試験一部科目
合格通知書
(平成16年度以降)
|
申請書裏面には、①の振替払込受付証明書をのりで貼付けます。
また、資格証明書類は、取得時期や方法によって異なりますので注意しましょう。
資格証明書類のみかた
- 保育士(保母)資格証明書:平成15年11月28日までの取得者
- 指定保育士養成施設卒業証明書:平成15年11月29日以降の取得者
- 保育士養成課程修了証明書:科目等履修により修了した場合
- 保育士試験合格通知書:試験合格者
なお、5つ目の書類に該当する方は、別途「保
育士登録申請書別紙」をダウンロード後、書類に添付してください。
参照:都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)「
保育士登録申請手続き(新規登録)」
参照:都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)「
保育士登録申請書別紙」
3.効率的に手続きを進めるコツや注意点
保育士登録をスムーズに進めるためのコツをご紹介します。
まず、必要書類は一度に準備してしまいましょう!
チェックリストを作ってダブルチェックがおすすめ。書類の不備を防げます。
不備のなかでも、申請書の記入ミスが多いようです。記入例をよく見て、丁寧に作成することが大切です。
また、3〜4月の卒業シーズンはセンターの処理が込み合うため、余裕を持った申請を心がけましょう。
その他の注意点は、以下のとおりです。
保育士登録の進め方のポイント
- 書類は、追跡可能な簡易書留で送付
- 戸籍抄本など有効期限のある書類は、最後に取得
- 不明点は、事前に登録事務処理センターに問い合わせ
- 申請書類はコピーを取っておく
4.【保育士登録後】資格の活用のしかた
保育士資格を活かせる職場や就職活動の進め方を紹介します。
・登録後の就職活動の流れ
・ほいコレナビを活用した就職活動のポイント
順にみていきましょう。
・登録後の就職活動の流れ
保育士証を手に入れたら、いよいよ就職活動の開始です!
保育士資格を活かせる場所はさまざま。
資格の活かし方
保育所や認定こども園
児童養護施設
障がい児施設
企業内保育
ベビーシッター
子育て支援センター
自分に合った施設を選ぶポイントは3つあります。
- 理念・方針:子どもへの接し方や教育方針が自分と合うか
- 通勤時間 :毎日の生活リズムを考えた距離か
- 勤務条件 :給与や休日、福利厚生は十分か
では、どのように就職活動を進めるのでしょうか?基本ステップをみてみましょう。
就職活動の流れ
求人情報収集 → 応募書類作成 → 面接対策 → 園見学・体験 → 条件交渉
就職活動を始めるなら、新卒者は卒業年の前年秋頃から、転職者は希望入職時期の2〜3ヶ月前からが適しています。
就活の際は「ほいコレナビ」などの就活支援サービスを活用することもおすすめです。
・ほいコレナビを活用した就職活動のポイント
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地域別・条件別で絞り込み検索できるので、自分の希望に合った職場を探せるでしょう。
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5. 保育士登録に関するQ&A
保育士登録についてよくある疑問にお答えします。
・保育士登録には何日くらいかかりますか?
・保育士登録はどこでできる?
・全国都道府県の保育士登録者数は?
・保育士資格の登録をしないとどうなる?資格取り消し?
・保育士登録に戸籍抄本はいらない?戸籍謄本でも大丈夫?
・保育士資格と保育士登録の違いは何ですか?
不安や迷いを解消して、安心して手続きを進めましょう。
・保育士登録には何日くらいかかりますか?
通常、書類提出から約2ヶ月程度で保育士証が発行されます。
ただし、書類不備があると追加で1〜2週間以上遅れることも。
3〜4月の養成校卒業シーズンはとくに混み合うため、余裕を持った申請が望ましいでしょう。
就職時期に合わせて計画的に手続きを進めることをおすすめします。
・保育士登録はどこでできる?
保育士登録は「登録事務処理センター(社会福祉法人日本保育協会)」でのみ行えます。
都道府県の窓口や市区町村役場では受け付けていません。
また、書類申請は郵送のみ。窓口での直接申請はできません。
問い合わせは電話(03-3262-1080)で平日9:00〜17:00に対応しています。
・全国都道府県の保育士登録者数は?
全国の保育士登録者数は約170万人を超えています(令和4年時点)。
登録者数は年々増加傾向にありますが、実際に保育士として働いているのは約半数程度。
保育士の需要は高まっているので、資格を活かして働く機会は多いといえるでしょう。
参照:こども家庭庁「
保育士の復職支援の強化について」7ページ
・保育士資格の登録をしないとどうなる?資格取り消し?
保育士試験に合格しても登録しないと、法律上「保育士」として働くことはできません。
ただし、登録しないことで資格自体が取り消されるわけでは無いのです。
資格は持っているが無登録の場合は「保育士」を名乗れず、また保育業務にも従事できません。
児童福祉法にもとづき、登録せずに「保育士」を名乗ると罰則対象になる可能性があります。
将来保育士として働く可能性があるなら、登録しておくことをおすすめします。
・保育士登録に戸籍抄本はいらない?戸籍謄本でも大丈夫?
資格取得時と現在の氏名が同じなら戸籍抄本は不要です。結婚などで氏名が変わった場合のみ必要となります。
戸籍謄本(家族全員の証明書)でも受け付けてもらえますが、戸籍抄本(個人のみの証明書)の方が安価です。
どちらも発行日から6ヶ月以内のものを使うようにしてください。
なお、複数回の氏名変更がある場合は、変更経緯がわかる書類も必要になります。外国籍の方は、住民票(本名と通称名が併記されたもの)もご用意ください。
・保育士資格と保育士登録の違いは何ですか?
保育士資格とは、試験合格や養成施設卒業によって得られる「保育士になる資格」のことです。
一方、保育士登録は、その資格をもつ人が公的に認められ「保育士」として働くための手続きになります。
例えるなら、資格は「運転免許の学科・技能試験合格」、登録は「免許証の交付」のイメージ。
両方が揃ってはじめて、法的に保育士として認められます。
登録は一度行えば更新の必要はなく、生涯有効です(取り消し事由に該当しない限り)。
6.保育士登録をしたら【ほいコレナビ】でスムーズな就活を!
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