保育士が知っておきたい発達支援に関わる資格や免許の概要と取得方法を紹介!信頼される保育士を目指し、発達支援に関する知識を深めましょう。保育士資格だけで働ける職場もあります。療育保育士として活躍する方法やポイントも解説。自分にあった職場を探してみませんか?
発達支援保育に関わる資格がたくさんあることを知っていますか?
ここでは、保育士として知っておきたい発達支援に関わる資格について紹介します。
子どもと、保護者に寄り添う保育士として、知識をもっていると信頼度も上がりますよ。
さらに、保育士資格だけでも活躍できる発達支援保育の職場を紹介します。
発達支援保育で療育保育士として働く選択肢も広げてみましょう。
1.保育士が知っておきたい発達支援に関わる資格一覧
発達支援の現場では、以下のような資格や免許をもつ専門家たちが活躍しています。
発達支援施設では、以下の職員と一緒に連携をとりながら働くこともあります。
国家資格…
保育士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など
教員免許…
幼稚園教諭・養護教諭・特別支援学校教諭など
心理に関連する資格…
臨床心理士・公認心理師など
民間資格…
児童発達支援士・発達障害児支援士・発達障害支援アドバイザー・早期発達支援士・児童発達支援管理責任者など
国家資格(保育士、理学療法士、作業療法士など)
保育士
国家資格。子どもの保育や発達支援を行う。
指定養成校を卒業、または試験合格で取得可能。
理学療法士(PT)
国家資格。身体機能回復のリハビリを行う。
養成校で学び、国家試験合格で取得可能。
作業療法士(OT)
国家資格。日常生活動作や社会参加の支援を行う。
養成校で学び、国家試験合格で取得可能。
参照:一般社団法人 日本作業療法士協会
言語聴覚士(ST)
国家資格。言語や聴覚障害のある人へのリハビリを行う。
養成校で学び、国家試験合格で取得可能。
教員免許(幼稚園教諭・養護教諭・特別支援学校教諭など)
幼稚園教諭
免許状。幼稚園で教育を行う。
大学などで教職課程を修了し、申請により取得可能。
養護教諭
免許状。学校で児童生徒の健康管理や保健指導を行う保健室の先生。
大学などで養護教諭養成課程を修了し、申請により取得可能。
特別支援学校教諭
免許状。特別支援学校で障害のある児童生徒の教育を行う。
大学などで特別支援教育に関する教職課程を修了し、申請により取得可能。
心理に関連する資格(臨床心理士、公認心理師など)
臨床心理士
民間資格。心理療法やカウンセリングを行う。
大学院修了後、試験合格で取得可能。
公認心理師
国家資格。心理支援全般に関わる。
大学・大学院で指定科目修了後、国家試験合格で取得可能。
民間資格(児童発達支援士・発達障害児支援士・発達障害支援アドバイザー・早期発達支援士・児童発達支援管理責任者)
児童発達支援士
民間資格。発達障害のある子ども支援の知識をもつ。
講座受講後、オンライン試験合格で取得可能。
発達障害児支援士
民間資格。発達障害児への療育スキルを学ぶ。
講義視聴後、試験合格で取得可能。
発達障害支援アドバイザー
民間資格。発達障害児の特性理解と支援方法を学ぶ。
通信講座修了後、認定される。
早期発達支援士
民間資格。子どもの発達と家族支援の知識をもつ。
講座受講・実践経験後、書類選考合格で取得可能。
児童発達支援管理責任者
障害児支援施設の計画作成や支援を統括する資格。
実務経験後、研修修了で取得可能。
参照:厚生労働省
その他
※発達支援コーディネーターとは?
発達障害やその疑いのある人を継続的に支援する専門の相談員のことです。
※児童発達支援員とは?
児童発達支援センターや児童発達支援事業所で働き、子どもの個別ニーズに合わせた質の高い支援を提供する専門職のことです。
2. 療育保育士として発達支援施設で働く
療育保育士の資格はいる?
療育保育士の資格自体はありません。
療育分野で働く保育士を「療育保育士」とよんでいます。
「保育士資格」だけで働けます。
療育保育士として働ける発達支援施設
保育士資格だけで働ける発達支援の職場には、以下のようなものがあります。
・児童発達支援センター
主に6歳までの支援を必要とするこどもを対象とする地域の支援施設。
日常生活のスキル、集団適応訓練、関係機関連携などを提供します。
・放課後等デイサービス
小・中・高校生の障害児向け福祉サービス。
放課後や長期休暇中に利用可能で、発達支援と家族の負担軽減が目的です。
・療育施設
支援の必要なこどもの生活改善を目的とした施設。
医療機関、児童発達支援センター、民間施設などがあり、個別支援計画のプログラムを提供します。
3. 保育士が発達支援分野で活躍するポイント3つ
①専門知識の学習をする
保育士の知識に加えて、専門的な知識がさらに必要です。
研修などで学び、常に子どもにあった療育を実践できるようにします。
働きながらスキルを磨ける職場もありますよ。
②保護者との信頼関係を築く
子どもとの信頼関係はもちろんですが、園と家庭が協力しながら療育を進めるので、保護者との信頼関係の構築はとても重要です。
③他の専門家と連携をとる
お互いの専門的な知識を活かしながら、協力する必要があります。
どこの職場でも同じですが、相手をリスペクトしながら、協力し支え合って働くように心がけましょう。
4.保育士資格で働ける自分に合った発達支援の職場を見つけよう
発達支援に関わる職場は、特別な資格が必要と思われがちですが、実際には保育士資格だけで働ける職場がたくさんあります!
働きながらスキルを磨ける職場もたくさんありますよ。
発達支援分野であなたの可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
まずは、自分に合った職場を探してみましょう!